
【インタビュー】22万冊の本と美味しいピザに注目! 新オープン&リニューアルの書店に聞く! 今年読んでほしい本 Vol.6 今井書店 松江本店(島根県)
新オープン&リニューアルの書店に聞く! 今年読んでほしい本

本と読者を繫ぎ、新たな出会いをもたらす大切な「場」である書店。実は全国各地で、毎月のように新しい書店やリニューアルオープンの店舗が誕生しているのをご存知ですか?
本連載ではそんな新しい書店で働く書店員さんに、「今年読んでほしい本」をご紹介いただきます!
連載6回目は、長年地域の人々に愛されてきた「今井書店 グループセンター店」改め、2025年4月にリニューアルした今井書店 松江本店さん。
店舗のご紹介とともに、おすすめの本をご紹介いただきました。
今回のゲスト
今井書店 松江本店 K・Iさん
――リニューアルしたお店の魅力を教えてください!
2025年4月24日、当店は今井書店 松江本店としてリニューアルオープンしました。
近隣には保育園から高校、病院までさまざまな施設があり、幅広いお客様にご来店いただいています。今回のリニューアルでは、書籍の取扱タイトル数を約3万点増やし、より充実したラインナップに。児童書は特注の棚を設置し、子どもたちが本とふれあえる空間にこだわりました。
また、店内の書棚には
今後は地域との繋がりを深めるマルシェ「田和山朝市」も開催予定です。
――読んで・食べて・遊んで、と、地域の人々が一日中楽しめる空間になっていますね!
リニューアルオープンから3カ月、お店で人気の本についても教えてください。
今回のリニューアルで家族連れのお客様により多く来ていただけるようになり、児童書コーナーがとてもご好評をいただいています。
ありきたりではありますが『パンどろぼう』や『大ピンチずかん』がとても人気です。
――家族連れのお客様が増加したんですね! 新しいお客様の来店には、リニューアルに伴って新規開店したカフェの影響もあるのではないでしょうか。おすすめのメニューをぜひ教えてください!
・奥出雲きすき平飼い有精卵のプリン
奥出雲の大地が育んだこだわり卵でつくる、濃厚でなめらかな至福のプリンです。
・マルゲリータ
美味しいトマトソースとモッツァレラに爽やかなバジルの風味がぴったりで、お子様にもおすすめです。
――昔ながらの喫茶店を彷彿とさせるような固めのプリンと、モッツァレラチーズたっぷりのピザがとっても美味しそうですね! お腹も心も満たされるような、素敵なメニューをご紹介いただきありがとうございます。
そんな今井書店 松江本店で働くK・Iさんの「今年読んでほしい小説」を教えてください!
『右園死児報告』真島文吉(KADOKAWA)
名前を冠すると厄災を引き起こす「
しかし、右園死児の性質と関連して本書のテーマが伝播、連鎖、感染といった、伝え広がるような意味合いを持つのではないかと考えれば、後半の展開も納得の一言。
右園死児がおよそ不可逆性を持つ厄災なので、SCP(SF要素のあるホラー)やクトゥルフが好きな方は特に好きそうな一作です。
もしかするとこの『右園死児報告書』をおすすめしている私にもこれを読んでいるあなたにも厄災が降りかかるかも……。本当にごめんなさい。道連れにします。
――夏に思わず手に取りたくなる、怖さと面白さがじわじわと積み重なっていくような作品をご紹介いただきありがとうございます!
最後に、カドブン読者へのメッセージをいただいてもよろしいでしょうか。
当店は「すごせる書店」として生まれ変わりました。
本をゆっくり選んだり、カフェでくつろいだり、思い思いの時間をお過ごしいただけます。
ぜひ新しい本との出会いを楽しみに、今井書店 松江本店へお越しください。
店舗情報
住所:島根県松江市田和山町88
営業時間・定休日は公式ホームページをご確認ください。
公式ホームページ:https://imaibooks.co.jp/matsuehonten-new/
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連載「新オープン&リニューアルの書店に聞く! 今年読んでほしい本」の更新をお楽しみに!
https://kadobun.jp/serialstory/kotoshiyondehoshiihon/