東田直樹氏の著書。涙なしでは読むことのできないこの本は、未来の私たちが生きる世界において、様々な困難に振り回されてしまった私たちのことを、決して見捨てることはないでしょう。そして、聡明な氏の思想と思考は、多くの人々にとって未来への指標となることでしょう。
 人間は成長の生き物です。人間にとって成長とは、心のあり方です。心が透き通り美しい人も、そうでない人も沢山います。それは、それぞれ人間に与えられた成長のためのメッセージと、それぞれの物語なのです。そんなことを、氏は美しい物語にして巻末に収めてくれています。
 本当の「仕方ない」とは一体何なのか。もしあなたがこの本を読み耽ったならば、氏の豊かでひたむきな日々の記録を紐解き、誰にでも訪れる困難との向き合い方をゆっくりと理解できるはずでしょう。氏は、リアリティのある言葉や文章を、そのまま丁寧に伝えてくれるはずです。
 私たちはここ日本において、未来に関わるいくつかのことを試されています。心のあり方について、大きく考えさせられる一冊です。
「ダ・ヴィンチ 2020年2月号」より
▼東田直樹『自閉症の僕の七転び八起き』詳細はこちら(KADOKAWAオフィシャルページ)
https://www.kadokawa.co.jp/product/321906000216/
 
      
     
         
         
         
      
      
       
           
			    
          
         
          
         
          
        
 
          
		   
          
		   
          
		   
          
		   
          
		  
 
          
		 
          
		 
          
		 
          
		 
          
		







 
              
    
              
                 
                      
            
                      
                         
          
          
            
 
					 
					 
					 
					 
					 
					


