【連載小説】クーラーのリモコンが全宇宙消滅の引き金に――!? ヨーロッパ企画の傑作と『四畳半神話大系』が融合! 森見登美彦・著 上田 誠・原案「四畳半タイムマシンブルース」#1-10
森見登美彦・著 上田 誠・原案「四畳半タイムマシンブルース」

※本記事は連載小説です。
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英国の大作家H・G・ウェルズが小説『タイムマシン』を発表して以来百年あまり、「時間を旅する機械」というアイデアは、無数の人々によって繰り返し語られてきた。
なにゆえ我々はタイムマシンに心
それは我々人類にとって時間こそがもっとも根源的な謎であり、誰ひとり逃れることのできない普遍的な制約であるからだ。誰にとっても一日は二十四時間しかなく、泣こうが
なにゆえそんなすごいものが、よりにもよってこんなところに。
羽貫さんがひゅうと口笛を吹いた。
「ってことは小津君、タイムトラベラーじゃないの」