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連載

カドブン meets 本が好き! vol.15

よくある話かと思いきや、現代日本の流行りであるユーチューバーなど、現実にも起こり得そうな感じでした。『コープス・ハント』【本が好き×カドブン】

カドブン meets 本が好き!

書評でつながる読書コミュニティサイト「本が好き!」(https://www.honzuki.jp/)に寄せられた、対象のKADOKAWA作品のレビューの中から、毎月のベストレビューを発表します!
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下村敦史『コープス・ハント』


第15回のベストレビューは、zerokazuさんの『コープス・ハント』(著者・下村敦史)に決まりました。zerokazuさん、ありがとうございました。

よくある話かと思いきや、現代日本の流行りであるユーチューバーなど、現実にも起こり得そうな感じでした。

レビュアー:zerokazuさん

よくある話かと思いきや、現代日本の流行りであるユーチューバーなど、現実にも起こり得そうな感じでした。

プロローグで、物語の核となる事件が発生する。
その事件で、犯人とされていた美貌の男性。

しかし、その男性は、「ある事件に関しては、自分が犯人ではない。犯人は、ある場所に埋めた。」と発言。

その発言を聞いたマスコミなどが、「遺体探し」を始める。

本当の犯人=遺体を捜そうとする刑事。
そして、SNSで話題になっているため、再生回数を稼ぐため、話題の動画、話題の遺体を探そうと計画するあるユーチューバー達。

それぞれの視点、それぞれの立場で、遺体探しの物語が進行する。

物語の展開が早く、また、物語の背景も、現代日本なので、SNSで話題になっているとか、ユーチューバーとかのワードが出てきても、確かにそんな考えもあるよねと、物語と現実の境目があいまいになってくるほど、物語にのめりこんで、読ませていただきました。

現実にあってもおかしくないほどの臨場感で、面白かったです。

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▼書籍の詳細はこちら(KADOKAWAオフィシャルページ)
https://www.kadokawa.co.jp/product/321908000103/
▼zerokazuさんのページ【本が好き!】
https://www.honzuki.jp/user/homepage/no4643/index.html

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