KADOKAWA Group
menu
menu

試し読み

chapter 2 Lia 人が喜んでくれることが嬉しくて 『勇気の言魂 アニソン&ゲーソンシンガーが語る苦難の乗り越え方』試し読み#3

『幽☆遊☆白書』蔵馬役でデビュー、『新世紀エヴァンゲリオン』碇シンジ役、『呪術廻戦0』乙骨憂太役ほか、数々の著名な役を務めてきた声優の緒方恵美さん。
シンガーとしても活躍する緒方さんが、コロナ禍のエンタメ業界の現状を憂え企画した「Precious Anime & Game Song Festival」(通称:プレフェス)。
そこで語られた出演者の、これまでの人生で体験してきた「苦難」と「それをどうやって乗り越えてきたか」は、聞き手の胸を打ち、また励ましてくれるエピソードでした。

ぜひその物語をもっと多くの方に届けたい、世界中のみんなに更に元気と勇気を――
大きく書き下ろしも加え、『勇気の言魂 アニソン&ゲーソンシンガーが語る苦難の乗り越え方』として一冊に結晶化しました。

フェスの出演者(本書著者)は、緒方恵美さんのほか、angela(atsukoさん・KATSUさん)、石川智晶さん、内田彩さん、川村ゆみさん、高橋洋子さん、中川翔子さん、堀江美都子さん、Liaさん。
初めて明かされるエピソードもたっぷり。
「カドブン」で特別試し読みを公開いたします。

書籍情報・著者プロフィールについての記事はこちら↓
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000012427.000007006.html

試し読み3日目は、Liaさんの章から。いまは香港に居住されているLiaさん。感染症の状況によっては日本でのフェス参加が難しかったかもしれない彼女が語ったのは……。



『勇気の言魂』書誌ページはこちら↓
https://www.kadokawa.co.jp/product/322205001046/

『勇気の言魂』試し読み#3



chapter 2 Lia

Profile
 15歳で渡米し、アメリカ在住中にゲーム、TV&劇場版アニメ『AIR』の主題歌「鳥の詩」、挿入歌「青空」のボーカリストとして抜擢され、その歌声と歌唱力から“クリスタルヴォイスの歌姫”と称される。その後も『頭文字D』『スクールランブル二学期』『爆球HIT!クラッシュビーダマン』『GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO-』『CLANNAD ~AFTER STORY~』『Angel Beats!』『FORTUNE ARTERIAL 赤い約束』『メカクシティアクターズ』『ウィザード・バリスターズ~弁魔士セシル』『Charlotte』などの人気アニメや劇場版『planetarian ~星の人~』の主題歌や挿入歌を担当。
 2010年には「My Soul,Your Beats!」がBillboard JAPAN年間インディーズセールス・チャートで第1位を獲得。2011年には参加したアルバムが第53回グラミー賞「最優秀クラシック・クロスオーヴァー・アルバム賞」を獲得。モントリオールやニューヨークでの公演、2019年に台湾やタイ、チームスマイル(豊洲PIT)で行われたデビュー20周年記念公演も発売と同時に完売するなど、世界的にも根強い人気を誇るボーカリスト。
 2020年にはキャリア初となるLIVE Blu-rayと活動20年を記念した『Lia 20th BEST』を発表。

===
Liaさんと、私。  緒方恵美

 NHK-FM『ラジオマンジャック』生放送を終え、移動途中でこれを打っています。
 ……私。FMがだいすきなんです。中でも地上波・生放送が。
 聴こうと思って聴きに来て下さってるみなさんはもちろんですが、ふらりとたまたまチューニングして下さった方々と、リアルタイムで気持ちを交わせる生放送が、たまらなく好きで。
 更にこの番組は、謎のコントのような芝居を、かなりの「全振り」なのがレアで(笑)。
 今までやったことのないような役柄(立ち位置)を全力でやらされ……否、やらせてもらう(笑)。
 天才DJ・赤坂泰彦さんのスーパートークを、すぐそばで学ばせて頂ける。
 何より1ヶ月に1度、大好きな洋楽をスーパーピアノマン・門司肇さんの演奏で、生で歌わせて頂ける。
 凄腕ラジオマンなスタッフさんたちに、囲まれながら。
 そんな「プロのラジオ屋が本気で遊ぶ」この番組が、本当に好きで――
 つまりは、今、幸せな時間を過ごしてきた直後というワケです(笑)。

 そんな『ラジオマンジャック』のプロデューサー陣がやっていた、
「今日は一日アニソン三昧」
 という番組で、私は、Liaさんと出会いました。

 GW等連休にスペシャルとして組まれることが多い、NHK-FMの「今日は一日○○三昧」シリーズの中でも、アニソン三昧は、おそらく最多放送の中の一つだと思います。
 その初回と最新回を除いた間の5、6回くらい? を、パーソナリティとして担当させて頂いていました。

 最初にオファーを頂いた時は、光栄であると同時に不安でした。
 アニソン、範囲が広すぎる! とてもカバーできません。
 全年代・ジャンルを全通してる人は極少だと思いますが、それにしても私には知識がなさすぎたので、「教えてもらう」というスタンスの中でなら、ということでお受けしました。

 ……そんな中で。
 数あるアニソンの中でも、スタッフの方々が「この曲をどうしても1曲めに」と言われた曲。
 それがLiaさんの「鳥の詩」でした。

(このパートのつづきは、『勇気の言魂』書籍でお楽しみください) 


===

Liaが語る、あのときの苦難と、乗り越え方。


自分に自信がなくてさまよった

Lia:私も、あっちゃん(atsuko)が話していらしたみたいな不調の話をしたらキリがないんですけれども、今日はせっかくですのでまた別の話をしてみますね。
 実際にプロの歌手になると決めるということについてです。
 私は小さい頃から、ミュージカルとかに出演して舞台に立つお仕事はしていました。習っていたバレエ教室にミュージカル出演の募集があり、受付の方に勧められてオーディションを受けてみたのが私の音楽人生の始まりです。そのあと周りに勧められるがまま、色々なことに挑戦してきましたが、15歳で単独渡米し、アメリカの音大へ進んだときに、やはり進む道は歌しかないのかな? と思い始めました。
 そして音大を出て、日本に帰ってきましたが、でもそこで、では私は実際に歌手としての道を歩んでいくのか、どこからがプロなのか、と考えたときに、私が本当に歌でやっていけるのか、と、やっぱり自分に全然自信がなくてすごくさまよってしまったときがあるんですね。

緒方:それは20代の中盤くらいですかね。

Lia:そうです。日本へ帰って1年ほどした頃だったでしょうか。この先本当に自分が歌をやっていきたいのか、どうするべきなのか本当にわからなくなってしまいました。
 今日の客席の皆さんも、まだお若い方もたくさんいらっしゃるかと思うんですけれども、やはり自分の道を決めるとなると、なかなか前に進めなかったり、立ち止まってしまったり、見えなくなる、悩むときって必ず皆さんあると思うんです。
 けれどもそんなとき、私を支えてくれたのはやはり周りの皆さんだったんですね。それは家族だったり、母だったり、父だったり、そして恩師や、周りの仲の良い友達だったり、そういった存在でした。


人が喜んでくれることが嬉しくて

Lia:私の歌を好きでいてくれた母の「そのために今まで頑張ってきたんじゃないの? もう少しやってみたら?」という言葉と、恩師や周りの人々からの、「素直で綺麗な歌声だね」「歌は続けてね」という言葉。周りの人たちに支えられ、こうして歌の道へと導いてもらいました。そういう人たちに励まされて、こうしたらいいんじゃない、ってもらった一つひとつのアドバイスがすごく救ってくれた、背中を押してくれたっていうことがありました。
 あのときもしかしたら、それがなかったら私は歌をやめていたかもしれない。

(このパートのつづきは、『勇気の言魂』書籍でお楽しみください) 


===
(After talk)

 どうしているだろう―

 中国による国家安全維持法が制定された、というニュースをみて、真っ先に浮かんだのは彼女のこと。
 今、香港にいるということ。
 そこで音楽をするということ。
 それは、どんな――そう思った途端、彼女に会いたい、出て欲しい、今の歌が聴きたいという想いに突き動かされました。

 ラジオのゲストと、『Angel Beats!』で少し。
 そんなわずかな接点しかなかった上、当時の日本は海外との行き来がかなり制限されている時期で、なおかつ中でも国家安全維持法・施行直後の香港に住んでいる。

 こんな状況の中、彼女に出演を打診できるのだろうか。

(このパートのつづきは、『勇気の言魂』書籍でお楽しみください) 


*明日は、川村ゆみさんの章の試し読みを公開します。

作品紹介



勇気の言魂 アニソン&ゲーソンシンガーが語る苦難の乗り越え方
企画・監修・著:緒方 恵美
著者:angela / 石川 智晶  / 内田 彩 / 川村 ゆみ / 高橋 洋子 / 中川 翔子 / 堀江 美都子 / Lia
定価: 1,650円(本体1,500円+税)
発売日:2023年03月31日

世界中のみんなに元気と勇気を―― 困難を乗り越えるための魂の言葉
世界中のみんなに元気と勇気を―― 
一流のアニソン・ゲーソンシンガーたちによる、困難を乗り越えるための魂の言葉

『幽☆遊☆白書』蔵馬役でデビュー、『新世紀エヴァンゲリオン』碇シンジ役、『呪術廻戦0』乙骨憂太役ほか、数々の著名な役を務めてきた、デビュー30周年を迎えた声優・緒方恵美。
シンガーとしても活躍する緒方が、コロナ禍のエンタメ業界の現状を憂え、「世界中に元気と勇気を届けたい」と企画した「Precious Anime & Game Song Festival」はクラウドファンディングで費用を集め大成功。2022年3月27日に開催、特別編集版が期間限定で全世界無料配信された。

「本物を届ける」という方針のもと一流のアニソン&ゲーソンシンガーが集結したフェスとなったが、届けられた歌声のみならず、ライブMC&パンフレットで語られた、出演者がこれまでの人生で体験してきた「苦難」と「それをどうやって乗り越えてきたか」は、聞き手の胸を打ち、また励ましてくれるエピソードだった。

ぜひそれらの物語をもっと多くの方に届けたい、世界のみんなに更に元気と勇気を――
「奇跡と希望の音楽フェス」の「魂の言葉」が一冊に結晶化! 

書き下ろし原稿、貴重なライブ写真も収録。

【出演】緒方恵美、angela、石川智晶、内田彩、川村ゆみ、高橋洋子、中川翔子、堀江美都子、Lia

※各人パートは、緒方恵美による各章プロローグ「○○さんと、私。」、フェスでのトークおよびパンフレット寄稿をもとにした内容に加筆修正をした「○○が語る、あのときの苦難と、乗り越え方。」、緒方恵美による書き下ろし「After talk」で構成。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322205001046/
amazonページはこちら


紹介した書籍

関連書籍

MAGAZINES

小説 野性時代

最新号
2025年3月号

2月25日 発売

ダ・ヴィンチ

最新号
2025年4月号

3月6日 発売

怪と幽

最新号
Vol.018

12月10日 発売

ランキング

書籍週間ランキング

1

ねことじいちゃん(11)

著者 ねこまき(ミューズワーク)

2

メンタル強め美女白川さん7

著者 獅子

3

気になってる人が男じゃなかった VOL.3

著者 新井すみこ

4

空想映像文化論 怪獣ブームから『宇宙戦艦ヤマト』へ

著者 氷川竜介

5

今日もネコ様の圧が強い

著者 うぐいす歌子

6

意外と知らない鳥の生活

著者 piro piro piccolo

2025年3月10日 - 2025年3月16日 紀伊國屋書店調べ

もっとみる

アクセスランキング

新着コンテンツ

TOP