『ドミノin上海』の発売を記念して、「小説 野性時代 3月号」では恩田陸さんを総力特集! 今回は、その中でも初公開となる「デビュー前夜 創作ノート」の一部を、カドブンで特別に公開いたします。
高校時代には毎日のようにノートをつけていたという恩田さん。その中には後の創作につながるきらめきも窺えます。
>>創作ノート①『六番目の小夜子』『ロミオとロミオは永遠に』
『シャシリックの作り方』
とにかくあらゆる雑誌が大好きだったので、編集とかレイアウトとかレタリングにとても興味があった。高校一年の頃、個人誌「すいかずら」というのを作っていて、これはそのページの一部。好きな詩歌を載せたり、連載エッセイや小説を載せたり。この時も、小説はほとんど書きかけのものだけで完成したものはない。もちろん、書いている時も、その後も、これまで誰かに見せたことはない。
『学苑祭』
私は新聞部にも入っていたが、これも「すいかずら」に頼まれもしないのに勝手にルポとして書いていたもの。小林信彦さん&小林泰彦さんの「オヨヨ大統領シリーズ」が大好きで、小林泰彦さんのイラスト・ルポに憧れていた。
▶創作ノートの続きほか、演出家の上田誠さん(ヨーロッパ企画)との創作者対談、新刊『ドミノin上海』の舞台裏、恩田陸を創ってきたもの20など、盛りだくさんの特集は 「小説 野性時代3月号」本誌でお楽しみください。