『ドミノin上海』の発売を記念して、「小説 野性時代 3月号」では恩田陸さんを総力特集! 今回は、その中でも初公開となる「デビュー前夜 創作ノート」の一部を、カドブンで特別に公開いたします。
高校時代には毎日のようにノートをつけていたという恩田さん。その中には後の創作につながるきらめきも窺えます。
『六番目の小夜子』
新潮社さんのファンタジーノベル文庫でのデビューが決まり、漫画家の方に表紙絵を描いてもらおうということになり、「私が描くなら」とこっそり勝手に描いたもの。たぶん、92年の春頃だろう。むろん、これまで誰にもこの絵が存在することは話しておらず、今回ここで公開するにあたって初めて新潮社の担当さんにも見せたら、とても驚いていた。
『ロミオとロミオは永遠に』
子供の頃からこんなふうに、思いついたタイトルと惹句をポスターみたいにいろいろ描いていた。これを描いたのは大学一年の1983年。自分では、この小説を構想したのはもっと後だと思っていたので、今回見つけてびっくりした。
創作ノートの続きほか、演出家の上田誠さん(ヨーロッパ企画)との創作者対談、新刊『ドミノin上海』の舞台裏、恩田陸を創ってきたもの20など、盛りだくさんの特集は 「小説 野性時代3月号」本誌でお楽しみください。