menu
menu

連載

『仁王の本願』について著者・赤神諒が語る vol.5

戦国史跡巡りの旅~石川編~ 『仁王の本願』著者・赤神諒が語る#5 

『仁王の本願』について著者・赤神諒が語る

加賀一向一揆を題材にした歴史小説『仁王の本願』。
物語の舞台となっている石川県、福井県、富山県、京都府の史跡を著者の赤神諒さんが巡ります。

No.5 『仁王の本願』関連史跡のご案内①(石川編)

『仁王の本願』には、相当数の関連史跡が登場します。
行きやすい場所も多いので、社会が落ち着きましたら、日本を元気にするためにも、ぜひ本書を片手に聖地巡礼を!
いずれもネットで詳細情報が取れますので、作品との関係で徒然なるままに記します。

①金沢御堂跡

現在の金沢城にあったとされますが、当時を偲ばせるよすがは「極楽橋」にそれらしき名をとどめるのみ。
当時の様子は想像するしかありませんが、現在は結構、高低差がありますね。
私は北陸最大の一向宗の本拠地として、現在の東西本願寺の境内や堂塔をモデルに思い浮かべながら作品を書きました。頭の中では超巨大伽藍が立ち並んでいます(笑)。


②浅野川&犀川

金沢といえば女川、男川とも呼ばれるこの二川ですね。
川の流れは時代によって変わりますが、クライマックスの舞台となる「広河原」は、〈石川県青少年総合研修センター〉の対岸あたりをイメージしています。犀川のほうがメジャーですが、ラストで松任城から向かう七里頼周の動線を考えて、浅野川に設定しました。


③松任城

鏑木頼信の居城、松任城はこぢんまりとした公園になっています。
駅のすぐ近くの清潔な憩いの場ですね。
鏑木の時代から少し手が入ってはいますが、古城図もありますよ。


④湯涌温泉

金沢から車で南東へずんずん向かうと現れる温泉地です。
馬だと1時間余りかかるでしょうか。
当時から温泉として知られていたので、きっと物語の登場人物たちも一度は入ったはず。
竹久夢二も愛した詩情豊かで風情のある温泉街、ゆったりなさってみては。
写真は奥にある玉泉湖です。


⑤松根城跡、朝日山城跡

松根城跡は国史跡になっており、比較的整備されていて、展望も得られます。
他方、朝日山城跡はかなり改変され、何もありません。
後者はよほどの玄任ファンでなければ(笑)、行かれても「……」かと。


⑥鳥越城

物語には直接登場させられなかったのですが、鳥越一向一揆歴史館があり、一向一揆について学習もできます。
鳥越城はとても素敵な場所なので、必須です。


⑦波佐谷城

宇津呂家の居城です。
少しわかりにくい場所にあるマイナー史跡です。
今は往時の面影もほとんどなく、私が入った時は多少、藪漕ぎが必要でした。
水が豊かで瑞々しいんです。まず観光客のいないはずの場所にやってきた何やら怪しげな私にも、地元の子供たちが笑顔で挨拶してくれました。


⑧大聖寺城跡

名前がかっこいいですよね。
きちんと整備されていて、登り口にマップも置かれています。
大きな城跡で、ちゃんと歩くなら1時間ほどかかります。
多少高低差はありますが、広すぎず、充実していて、おすすめの史跡です。



紹介した書籍

MAGAZINES

小説 野性時代

最新号
2022年9月号

8月25日 発売

ダ・ヴィンチ

最新号
2022年10月号

9月6日 発売

怪と幽

最新号
Vol.011

8月31日 発売

ランキング

アクセスランキング

新着コンテンツ

TOP