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連載

カドブン meets 本が好き! vol.53

飼い猫トトとの暮らしを愛情120%で描いた、極上のエッセイ集!── 『明日も一日きみを見てる』レビュー【本が好き!×カドブン】

カドブン meets 本が好き!

『明日も一日きみを見てる』レビュー【本が好き!×カドブン】

書評でつながる読書コミュニティサイト「本が好き!」(https://www.honzuki.jp/)に寄せられた、対象のKADOKAWA作品のレビューの中から、毎月のベストレビューを発表します!
今回のベストレビューは、まーぷるさんの『明日も一日きみを見てる』に決まりました。ありがとうございました。



トトさんのじっとりは今も健在

レビュアー:まーぷるさん

前作『今日も一日きみを見てた』でトトさんのファンになり、気付けば自分も保護猫を迎えて角田さんと同じ猫と暮らす人間になった。13歳になったというトトさん、おばあちゃんになってもとにかく可愛く賢い猫さん。写真も多く掲載され、前作を読んでいなくても猫好きさんならきっと一目でトトさんのファンになってしまうのでは。

マンションに暮らしていた角田さんが一軒家に住むようになったことにより、トトさんにも大きな変化が起きたそう。引越しに関するエピソードも面白く、その中でもお家の庭に野良猫がやってくるようになったお話が好き。

前後編にわたる「鉢合わせと最大事件」「とらちゃんとはげ事件」など、一匹の猫の暮らしをこんなにもドラマチックにそして愛おしさに溢れた文章で綴れる角田さんには脱帽する。猫好きを公言している著名人は多数いれど、ここまで猫の気持ちを考え心配し、それを言葉にして残してくれる人はそうそういないだろうなと思う。

本編は笑いあり、ヒヤッとする場面ありでエンターテイメント性たっぷり。でも、あとがきでしっかり泣かせてくるのが角田さんという作家さんなのである。そういうところが好きでもある。

猫のいる暮らしのしずけさのなかにいたい。昨日と同じ今日、今日と同じ明日をくり返していきたい。それこそが幸福だと思うようになった。

わたしも猫と暮らすようになってから、わたしの寿命を分けてあげるから少しでも長く居ようねと猫を抱きしめながら呟くようになった。全ての猫が今日も明日も幸せでありますように。読み終えてそんな想いを強くする猫好きによる猫好きのためのエッセイ。

▼まーぷるさんのページ【本が好き!】
https://www.honzuki.jp/user/homepage/no14525/index.html

書誌情報



明日も一日きみを見てる
著者 角田 光代
定価: 1,320円 (本体1,200円+税)
発売日:2023年02月10日

飼い猫トトとの暮らしを愛情120%で描いた、極上のエッセイ集!
トトの存在が、私の日々の、あるいは私のしあわせ感の、基点になったのだと思う。(あとがきより)

集合住宅から一軒家に引っ越しをした角田さん。
外猫とのはじめての遭遇と脱走事件、虫取り事件にハゲ事件。
アクシデントは絶えないが、猫との暮らしそのものには、パンデミックのなかでも変わらない単調さがある。
ごはんを用意したりおやつをあげたり、腹に乗せたり顔マッサージをしたり。
猫との静かな日常のくり返しがずっと続いていくことを、全世界の全ての猫の幸福を願ってやまない、愛情あふれるエッセイ集。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322009000358/
amazonページはこちら


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