角川文庫キャラ文通信

父の突然の引退により名門烏丸家の当主となった花穎と、新米執事の衣更月。実写映画化もされた、不本意コンビの上流階級ミステリ「うちの執事」シリーズがいよいよ完結を迎えます。著者の高里椎奈さんにインタビューしました!
――凸凹主従の物語、ついに完結ですね! まずは今の想いをお聞かせください。
高里:ここまで書かせて頂けて、嬉しさと感謝でいっぱいです。
ありがとうございます!
――完結巻をご執筆するにあたり、意識されたことは何かありますか?
高里:他のどの巻よりもいつも通りの雰囲気にしたいと思いました。
ありがたい事に映画にして頂いて、発見もあったので、小説として独立している中にもよい影響が溶け込んでいたらと思います。
――お、その「映画で発見したこと」とは具体的にどんなことでしょうか?
高里:いろいろありますが、ひとつ挙げるとすれば、主演の永瀬さんが撮影から公開までの間にCDデビューされたのですが、社会に出て成人を迎えた一年間で凛々しく成長なさったお姿が印象的でした。
同じく未成年で当主となり成人する花穎も彼に恥じない大人にならなくてはいけないと、よりいっそう責任が増したような、気が引き締まる思いがしました。
――「うち執」シリーズには、花穎と衣更月の凸凹主従以外にも魅力的なキャラクターがたくさん登場しますよね。以前のインタビューでは「日によってお気に入りのキャラが変わる」とおっしゃっていましたが(笑)、今日は誰推しの気分でしょうか?
高里:前の質問に答えた直後なので、花穎かな。
周りと比べると未熟だと思いますが、彼なりに頑張ったと胸を張ってもらいたい気持ちです。
――10月には新作の刊行もありますね! どのような物語なのでしょうか?
高里:全寮制の学校が舞台になります。
『うちの執事が言うことには』シリーズでも書かせて頂いたような日常の不思議な謎を追いかける物語です。
――最後に、読者に一言メッセージをお願いします。
高里:最終巻までお付き合いくださった方々、そして、これから読んでみようかなと思ってくださっている方も、主従二人や周囲の様々な人達の成長したところ、変わらないところを、共に歩いて見守って頂けたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願い致します。
▼高里椎奈『うちの執事に願ったならば 9』詳細はこちら(KADOKAWAオフィシャルページ)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322004000194/