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この本、平たく言うと「男性の性機能における自己発見と開発」についての読み物で、中身はエログロな表現や専門用語、隠語に溢れております。しかしコレはまず読み物としてむちゃくちゃ面白かったです。
現代において「男らしさ」や「女らしさ」といった価値観は、現代社会においては、誤解や差別を生むNGワードです。「女性が土俵に上がれない問題」や、トランスジェンダーを取り巻くジェンダー論など、価値観の多様化は「性」と密接な関係にあります。
この本の著者である3名は、「男の身体」について活き活きと語っています。そして、現代社会に疲弊する「男の心」の解放と自由をそっと支えてくれます。
性行為における「男性的な平たさ」をぶった斬るかのように、心の中のボーダーラインを潔く取り払いながら会話は弾みます。
この本には「セックスの気持ち良さ」の「その先」へのヒントがいくつも隠されています。