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本書を読んで、毎冬持ち上がる「タイツ問題」を考えた。気温によって厚み(デニール数)と色(服と靴の組み合わせ)でタイツを選ぶのだが、いつも今日履けるタイツが見つからない理由がわかった。買い足すだけで一向に処分しないからだ。
著者はマンションの大規模修繕をきっかけに限られた収納とあふれ出る物との闘いを始める。家電や洋服、着物に下着に鞄……大物から小さな物まで偶然の出会いや必然に駆られて買ったという思い入れがあるし、逆に失敗した戦利品は、見ないふりでタンスの肥やしにしている。
著者の年齢と体質と収納スペースに応じた処分の実例は興味深く、読みながら自分のタンスを無性に片付けたくなる。ファッション業界にいた著者の友人が「厳選して買ったつもりなのに、それでも着ない服が出てくるのが不思議なのよね」と言う台詞にホッとした。プロでも買い物に失敗はつきものなのだ。
まずはタイツの数を減らす努力をします。
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