

著者プロフィール

蝉谷めぐ実(せみたに めぐみ)
1992年、大阪府生まれ。早稲田大学文学部で演劇映像コースを専攻、化政期の歌舞伎をテーマに卒論を書く。2020年、『化け者心中』で第11回小説 野性時代 新人賞を受賞し、デビュー。21年に同作で第10回日本歴史時代作家協会賞新人賞、第27回中山義秀文学賞を受賞。22年に刊行した『おんなの女房』で第10回野村胡堂文学賞、第44回吉川英治文学新人賞を受賞。
「化け者」シリーズ
文学賞3冠シリーズ! 人の業が渦巻く江戸の町を、 心優しき鳥屋の主と稀代の元女形が駆け抜ける。
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「さあ、化けもん暴きの幕が開くで」。文学賞三冠「化け者」シリーズ!
化け者手本
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著者 蝉谷めぐ実
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発売日 2023年7月28日
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定価 1980円(本体1800円 + 税)
「命を天秤にかけてこそ、示せるものがあるでしょう?」
ときは文政、ところは江戸。
心優しき鳥屋の藤九郎と、稀代の女形だった元役者の魚之助のもとに、中村座の座元から事件の話が持ち込まれた。
舞台の幕が下りたとき、首の骨がぽっきり折られ、両耳から棒が突き出た死体が、客席に転がっていたという。これは何かの見立て殺しか。
演目は「仮名手本忠臣蔵」。死人が出るのはこれで二人目。
真相解明に乗り出したふたりだったが、芸に、恋に、義に、忠に生きる人の姿が、彼らの心を揺さぶって――。
『化け者心中』『おんなの女房』で話題をさらった新鋭が放つ、極上上吉のエンタメ時代小説!「命を天秤にかけてこそ、示せるものがあるでしょう?」
ときは文政、ところは江戸。
心優しき鳥屋の藤九郎と、稀代の女形だった元役者の魚之助のもとに、中村座の座元から事件の話が持ち込まれた。
舞台の幕が下りたとき、首の骨がぽっきり折られ、両耳から棒が突き出た死体が、客席に転がっていたという。これは何かの見立て殺しか。
演目は「仮名手本忠臣蔵」。死人が出るのはこれで二人目。
真相解明に乗り出したふたりだったが、芸に、恋に、義に、忠に生きる人の姿が、彼らの心を揺さぶって――。
『化け者心中』『おんなの女房』で話題をさらった新鋭が放つ、極上上吉のエンタメ時代小説! -
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その所業、人か、鬼か――中山義秀文学賞ほか2賞受賞の規格外デビュー作!
化け者心中
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著者 蝉谷めぐ実
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発売日 2023年8月24日
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定価 880円(本体800円 + 税)
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<font size="+1">第11回小説野性時代新人賞受賞
第10回日本歴史時代作家協会賞新人賞受賞
第27回中山義秀文学賞受賞
文学賞三冠を達成した破格のデビュー作!</font>化け者心中
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著者 蝉谷めぐ実装画 紗久楽さわ装丁 須田杏菜
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発売日 2020年10月30日
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定価 1,815円(本体1,650円+税)
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推薦コメント
『おんなの女房』
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<font size="+1">第10回野村胡堂文学賞受賞
第44回吉川英治文学新人賞受賞
歌舞伎を知らぬ女房と、女より美しい“女形”の夫。やがて惹かれ合う夫婦を綴る、感涙の時代小説。</font>おんなの女房
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著者 蝉谷めぐ実装画 千海博美装丁 須田杏菜
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発売日 2022年01月28日
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定価 1,815円(本体1,650円+税)
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推薦コメント
演目に登場する女たちの本質に肉薄し昇華しようとする女形、それを凝視し一作ごとに内部に取り込み一体化を図ろうとする女の女房、いびつと思えた関係が確実に変化していく。この二人の世界をつづる独特のリズムを持った語り口は、演目を追うごとに迫真に満ちたものとなり、ミステリーを超えた緊迫感を生み出している。語り口のうまさを身上する作家足らんとする思いが伝わってくる。見事の一言に尽きる。
リズムに空気に呼吸も絶妙で、芸の道を極める執念と武家の女房の情念を見事に描かれ凄みしか感じられません! 人間の性と業のすべてがここに凝縮されていますね。ただただ打ちのめされました。
女より美しい女形に惚れこんだ女房の、激しく閑かな純愛に身もだえた。
『化け者心中』でわしづかみされた心が熱く冷たい炎であぶられた気がします。 蝉谷めぐ実、この進化から目が離せない。
歓声が聞こえ、色彩が舞う、華やぎながら、最高峰の熱量で、クライマックスに鳥肌が立つ!役者の女房の気持ちになれるなんて、小説の世界は最高だ!
何と哀しく美しい物語。
歌舞伎の世界を新たな角度で切り取とりながら、〈おんな〉の美しさを描き上げた感動感涙の大傑作。