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連載

今野敏「ヤメろと言われても! Ⅱ」 vol.3

大ベテラン作家の趣味は模型作り! ワンダーフェスティバルの出展を終えた今野敏さんだったが…… 今野敏「ヤメロと言われても! Ⅱ」#38

今野敏「ヤメろと言われても! Ⅱ」

ワンフェスの終了後、模型作りはご無沙汰していた今野さん。こういうタイミングでするべきこととは……!?
>>前回はこちら

 ワンダーフェスティバルが終了して、燃え尽きてしまい、頭の中から模型のことがすっぽ抜けてしまっていた。それで、締め切りが来てもこの原稿のことをすっかり忘れていた。申し訳ありません。
 ワンフェス終了後は、模型作りには一切関わっていない。作業台に近づいてすらいない。実はこういうときに道具のメンテナンスをするべきなのだが……。
 フルスクラッチビルドでは、さまざまな道具を使う。一番使用頻度が高いのは、ナイフだ。一般的なのは、カッターナイフとデザインナイフ。デザインナイフは先端が鋭利なので細かな作業にはもってこいだが、すぐに折れてしまう。だから、頻繁に刃を取り替えなければならない。
 その点、カッターナイフはデザインナイフよりも頑丈なので、刃先は欠けにくいし、もし欠けても、ぽきっと折ればまた鋭利な刃となる。だから、多くのモデラーが愛用している。
 さすがに微細な作業になると、カッターナイフだときついので、そのときにはデザインナイフの出番だ。私はデザインナイフを三本持っているので、刃先が欠けても作業を中断せずに済む。
 最近は、超音波カッターを多用している。これは刃先を高速で振動させることで切断作業をする道具だ。プラ板などは、まるでバターを切るようにたやすく切れる。熱で溶かすような感覚だ。超振動により発熱するのだろう。
 超音波カッターのおかげで、模型作りの効率は上がり、疲れも軽減された。実にありがたい道具だ。
 ナイフの次に使うのは、小型の彫刻刀だ。刃先が三ミリとか一ミリとかの彫刻刀で、あるとないとでは大違いだ。穴を掘ったり、すじ彫りをしたり、大活躍だ。
 こちらは、カッターナイフやデザインナイフと違い、刃を使い捨てにするわけにはいかない。だから、オイルストーンで磨いでおかなければならない。
 模型作りに使用する道具はたいてい刃物なので、メンテナンスが大切だ。切れ味の悪い刃物は無駄な力が入るために危険なのだ。
 今年のワンフェス会場で、新たに超小型彫刻刀の替刃を購入してきた。替刃だが、高価なので使い捨てではない。これもメンテナンスが必要だろう。
 さて、急ぎの作業がないので、普段は見向きもしないプラモでも作ってみようか。写真は、飛行機に乗ったときに景品でもらったプラモだ。
 パーツ分けは実に単純。仮組みは三分で出来てしまった。こういう単純な模型を、丁寧に仕上げるのも練習になる。筋彫りをして、ちょっと凝った塗装をして、最後にウェザリングをしよう。どんな仕上がりになるか、乞うご期待。


模型作りでは小型の彫刻刀をよく使う


超小型彫刻刀の替刃を購入


飛行機に乗ったときにもらったプラモを作ることにした


分かれたパーツを組み立てる


仮組みはすぐに完成。ここからどう仕上げるか


写真=今野敏

「カドブンノベル」2019年11月号収録「ヤメロと言われても! Ⅱ」第38回より


「カドブンノベル」2019年11月号


◎つづきの第39回は「カドブンノベル」2019年12月号に掲載しております。


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最新号 2020年1月号

12月10日 配信

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