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特集

「4つの謎」から広がるミステリ小説の世界——謎解きアンソロジー『ブラックボックス、誰が解く? 君に綴る4つの謎』収録作品&次に読みたい1冊をご紹介!

「ミステリ小説を読んでみたいけれど、何から読めばいいかわからない!」
「そもそも、ミステリってどうやって楽しめばいいの?」
そんなあなたにおすすめなのが、角川文庫の謎解きアンソロジー『ブラックボックス、誰が解く? 君に綴る4つの謎』です。

人気のミステリ作家4名による、書き下ろし短編を収録した本作。
収録作品にはそれぞれ「フーダニット」「ハウダニット」「ホワイダニット」「叙述トリック」という、ミステリならではのお題が与えられています。

本記事では、収録作品のあらすじをご紹介!
さらに、各作品を読み終わったあなたに向けて、角川文庫編集部が「次に読みたい1冊」をナビゲートします。
ミステリの世界を楽しむ最初の一歩を、一緒に踏み出してみませんか?

〈収録作品〉
青柳碧人「ヤンキー、ミステリと出会う ~俺とあいつと、さしすせそ」
秋木 真「将棋部、無実を証明せよ」
相沢沙呼「屋上の雪融け」
似鳥 鶏「学生時代の母の原稿」

青柳碧人「ヤンキー、ミステリと出会う ~俺とあいつと、さしすせそ」

あらすじ

〈お題:ホワイダニット〉
不良の争いが絶えない町、瘤更田市蒼角町。元より治安が悪いが、最近さらに物騒な事件が続いている。一丁目で発生したナイフを使用した強盗致傷事件から、ナイフによる事件がたびたび起きているのだ。ひょんなことから事件に巻き込まれた高校生ヤンキー・法蓮虎矢だが、同じく巻き込まれた同級生・三田村かなでから、この事件を解き明かしたいと頼まれ――。

次に読みたい1冊

赤川次郎『三毛猫ホームズの推理』(角川文庫)



〈角川文庫編集部のおすすめポイント〉
でこぼこコンビのドタバタ推理を楽しんだ方には、最高に面白くて読みやすいユーモア・ミステリの「三毛猫ホームズ」シリーズをどうぞ。なんとこのシリーズ、タイトルからわかるように猫が探偵役なんです。一見ほっこりした作品かしら? と感じるかもしれませんが、起こる事件はしっかり過激。ミステリ初心者におすすめです。

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/199999149781/

秋木 真「将棋部、無実を証明せよ」

あらすじ

〈お題:フーダニット〉
将棋部所属の蒼真と司。ある日部室で将棋を指していると、窓の外に破られた大量の写真が舞っていることに気づく。すぐ上の階にある写真部の部室から落ちてきたのか? と写真部部室に向かったところ、美術部の絵も盗まれていることが判明する。やってもいないのに二つの事件の容疑者にされた蒼真と司は、身の潔白を示すために事件の調査を始める。

次に読みたい1冊

麻耶雄嵩『友達以上探偵未満』(角川文庫)



〈角川文庫編集部のおすすめポイント〉
読書をしながら自分も推理することが、ミステリのおもしろさのひとつ。本作は本格ミステリの名手が「読者への挑戦」をテーマに、綿密に謎が練られたフーダニット(犯人当て)ミステリです。探偵志望の女子高校生2人が主人公で、読みやすさも抜群。謎解きチャレンジしたい方に超おすすめです。

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322007000493/

相沢沙呼「屋上の雪融け」

あらすじ

〈お題:ハウダニット〉
親友から「伯父が亡くなった。警察は自殺だというけれど、殺されたのかもしれない」と相談を受けた愛莉。探偵の助手をしている兄の相棒の名探偵に相談をするも、けんもほろろに断られてしまう。見かねた兄から、久々に家族旅行へ行こうと向かった先は、親友の伯父が亡くなった場所だった。雪上密室のからくりを暴き、死の真相にたどり着くことはできるのか――?

次に読みたい1冊

貴志祐介『硝子のハンマー』(角川文庫)



〈角川文庫編集部のおすすめポイント〉
密室トリックのおもしろさがぎゅっと詰まった1冊! 完璧なトリック、ヒリヒリするストーリーが絡み合っていて、ページ数の長さを感じずに一気読みできちゃいます。前半と後半でガラリと色が変わるのも魅力の一つです。

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/200704000297/

似鳥 鶏「学生時代の母の原稿」

あらすじ

〈お題:叙述トリック〉
町を脅かす大海竜を倒すべく海に出ていた、砲術長の私。その戦いの中で海に投げ出された私を救ってくれた人魚・リムリとの出会いで、私の運命は大きく変化していく――。
母からもらった小説に隠された謎、あなたは気づくことができるか?

次に読みたい1冊

似鳥 鶏『小説の小説』(角川文庫)



〈角川文庫編集部のおすすめポイント〉
ふつう、「この作品は叙述トリックですよ」と言ってしまうと、ネタバレになっちゃっておもしろさが半減することが多いんですね。でも似鳥鶏さんはそのハンデを背負ってもなお読み手を楽しませてくれる、魔術師みたいな作家さんです。その似鳥さんマジックがこれでもか! と出ている一冊が『小説の小説』。トリックたくさん、小ネタたくさん、小説というコンテンツを遊び尽くした驚異の一冊です。小説の奥深さを味わってください!

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322501000745/

書誌情報



『ブラックボックス、誰が解く? 君に綴る4つの謎』(角川文庫)

ミステリの楽しみ方、教えます。はじめての文庫本におすすめ!

児童書を卒業したら、読むべき本がわからない!
そんな中高生のために、角川文庫がぜったいにまちがいないアンソロジー小説を作りました。本作のテーマは「ミステリ」。「フーダニット」「ハウダニット」「ホワイダニット」「叙述トリック」とそれぞれのお題で人気作家4名に書き下ろしていただいた極上の短編に、どう読んだら楽しめるか?のヒントを添えてお届けします。
アンソロジーだから短い時間で読める、満足度100%の謎解き小説。はじめてのミステリ小説は、ここからはじめよう!

〈収録作品〉
青柳碧人「ヤンキー、ミステリと出会う ~俺とあいつと、さしすせそ」
秋木 真「将棋部、無実を証明せよ」
相沢沙呼「屋上の雪融け」
似鳥 鶏「学生時代の母の原稿」

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322502000845/
▼シリーズ作品情報はこちらをチェック!
https://kadobun.jp/feature/readings/entry-148306.html


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