学校再開が憂鬱でしょうがない高校生に――汐見夏衛【コロナの時代の読書】
コロナの時代の読書〜私たちは何を読むべきか

文字と想像力があれば、人はどこにでも行ける。
世界の見え方が変わる一冊、ここにあります。
汐見夏衛さんが選んだ三冊
『ぼくは勉強ができない』
山田詠美/文春文庫
https://bookwalker.jp/defce68238-7f31-4251-92e2-6b91785339fb/
『空色勾玉』
荻原規子/徳間文庫
https://bookwalker.jp/de0be1db92-a5ab-40f2-978e-6e6c34f7ab8f/
『バルタザールの遍歴』
佐藤亜紀/角川文庫
https://bookwalker.jp/ded686edda-d96f-488a-b47c-84db1d9beb41/
学生時分の私は、とにかく自分を持て余していた。今思い返してみると親子関係も友人関係も勉強も(小さな
そんな私にとって『ぼくは勉強ができない』との出会いは、重苦しい
学校再開が憂鬱で仕方ない高校生にぜひ読んでほしい一冊だ。
そして小・中学生には、神話時代の日本を舞台にしたファンタジー『空色
成人の方には『バルタザールの遍歴』を。この本を読んだ時、映像にも漫画にもできない、文章でしか表現しえない主題と描写に感激して、小説の可能性に胸を震わせた。その頃慣れない仕事に追われて読書から遠ざかっていたが、
汐見夏衛(小説家)
みなさんもぜひ「コロナの時代に読んで欲しい本」を投稿してください。
ご応募はこちらから→https://kakuyomu.jp/special/entry/readingguide_2020