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【KADOKAWA文芸編集部2025年9月の新刊紹介】高瀬乃一『天馬の子』、椎名 誠『真夜中に吠えたくなって』など注目作が盛りだくさん!

KADOKAWA文芸編集部より、9月に刊行される単行本の新刊7冊をご紹介させてください!
(発売日は予定です。変更の可能性もありますのでご注意ください。また、トップバナーおよび記事本文内の書影は随時更新予定です。)

KADOKAWA文芸編集部2025年9月の新刊紹介

高瀬乃一『天馬の子』(9月2日発売)



何度でも立ち上がる。歩き続ける。冬の大地を春へと駆ける少女の物語。

『貸本屋おせん』で日本歴史時代作家協会賞新人賞受賞、
『梅の実るまで』で山本周五郎賞候補となった注目の新鋭が満を持して放つ感涙の長編時代小説!

南部藩の村に生まれたリュウは馬と心を通わせる10歳の少女。厳しい自然のなかで名馬「奥馬」を育てる村では、時に人よりも馬が大切にされていた。リュウの家にも母馬が一頭いるが、毛並みの良い馬ではない。優れた馬乗りだった兄が二年前に亡くなり、家族は失意のなかにあった。祖父は孫娘に厳しく、母は小言ばかり。行き場のない言葉を抱えたリュウが馬の世話の合間に通うのは「柳の穴」と呼ばれる隠れ家だった。姉のようにリュウを見守る隣村の美少女セツ。村の有力者の優しくてドジな次男坊チカラ。「穴」に住む家無しのスミ。そこでは藩境を隔てて隣り合う村の子どもが集まり、自由な時を過ごしていた。

ある日、片腕のない見知らぬ男が「穴」に現れる。「仔は天下の御召馬になる」。馬喰(馬の目利き)の与一を名乗る男はリュウの育てる母馬を見て囁いた。将軍様の乗る御馬、即ち「天馬」。しかし天馬は天馬から生まれるのが世の道理。生まれにとらわれず、違う何かになることなどできるのだろうか? リュウは「育たない」と見捨てられた貧弱な仔馬を育て始める。

村を襲う獣、飢饉、「穴」の仲間や馬たちとの惜別。次第に明らかになる村の大人たちの隠しごと。与一との出会いから大きくうねり始めるリュウと仔馬、仲間たちの運命。なぜ人の命も馬の命も、その重さがこんなにも違うのか。馬も人も、生まれや見た目がすべてなんだろうか。いつか大人になったら、すべてわかる日が来るのだろうか?

生きることの痛みも悔しさも皆、その小さな体に引き受けながら、兄の遺したたくさんの言葉を胸に、少女と仔馬は生きる道を切り拓いていく。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322404001478/
電子書籍ストアBOOK☆WALKERでは試し読みを公開中です!

椎名 誠『真夜中に吠えたくなって』(9月2日発売)



ジイサンは、その衝動を抑えられない

他人の耳鳴りの話、毎年の猛暑、家に潜むナニモノか……。80過ぎても吠えたいことは山ほどある! 作家生活45周年の記念碑的エッセイ集!

シーナが吠えたくなったあんなこと、こんなこと
●よく喋る新幹線のアナウンス
●宇宙妖怪みたいなゆるキャラ
●コロナの後遺症
●各国のイミグレーション
●選挙の”お約束“万歳三唱
●名刺の肩書き
●「血液サラサラ」人体の音出し問題
●自動運転のタクシー
●天井裏にいる“アイツ” etc...

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322504000589/
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岩井圭也『追憶の鑑定人』(9月2日発売)



緻密な鑑定が人の心を暴き出す、科学捜査ミステリ、ついにドラマ化!

科学を信じることは、人を信じることじゃないかな?
元科捜研トップの鑑定技術力と知識から「彼に鑑定できない証拠物はない」と称された土門誠。民間鑑定人となった土門のもとに、大学教授の猪狩愛が訪れる。彼女は土門の過去を知る数少ない友人のひとりだが、研究中に起きた大学内での火事で記憶を失ってしまう。そればかりか放火の疑いをかけられ……。旧友を信じたい思いと、科学的事実の間で揺れる土門が導き出した答えとは?
孤高の鑑定人が真実を暴くサイエンスミステリシリーズ最新作、ついにドラマ化!

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322504000871/
電子書籍ストアBOOK☆WALKERでは試し読みを公開中です!

藤咲 凪『AIではありません』(9月20日発売)



アイドルで2児のシングルマザー・藤咲凪の運命的な人生の物語

「私は実在する人間です」
人間離れした美少女で、“AI疑惑”のアイドルが、実は2児のシングルマザーだと公表した。
嘘のような現実と、現実のような虚構に溢れるこの世界で、本当の彼女はどんな姿をしているのだろう。
ある一人の少女に秘められた激情、そしてあまりにも運命的な、これは、愛(あい)の物語――。
藤咲凪、初の自伝的小説。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322503001415/

木野寿彦『降りる人』(9月26日発売)



「しれっと生きればいいだろ」 選考委員感嘆の小説 野性時代新人賞受賞作

心身ともに疲弊して仕事を辞めた30歳の宮田は、唯一の友人である浜野から、期間工は人と接することの少ない「人間だとは思われない、ほとんど透明」な仕事だと聞き、浜野と共に工場で働くことに。
絶え間なく人間性を削り取られるような境遇の中、気付けば人間らしい営みを求めるようになっていく宮田だったが、実はある秘密を抱えており――。
選考委員の胸を打った、第16回小説野性時代新人賞受賞作!

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322505000584/

野本瑠美『父、正史 母、孝子 日本ミステリの巨匠・横溝正史と家族、仲間、そして末娘』(9月26日発売)



大ベストセラー作家、横溝正史。作品のそばにはいつも家族の姿があった

日本ミステリの巨匠、横溝正史。江戸川乱歩、野村胡堂、山田風太郎ら昭和の文豪、編集者たちとの交流から、家族と過ごした貴重なお正月まで、
横溝正史の末娘である野本瑠美さんが、懐かしい思い出とともにつづります。知られざる横溝の「素顔」に迫ることができる貴重な回顧録です。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322506000559/

前川ほまれ『在る。 SOGI支援医のカルテ』(9月26日発売)



性の在り方に関する不調をケアする「SOGI支援外来」に勤める海野の日々

「あなたの性にまつわる在り方は、あなたが決めて良いの。どんな選択をしたって、間違いなんてないしね」
富士見ウエスト病院には、性の在り方に関する不調をケアする「SOGI支援外来」がある。同外来を担当する、第七病棟医長の精神科医・海野彩乃先生は、マイペースな人だけど患者には優しい・意外と面倒見も良いという評判で、各地から患者が集まっていて……。

『藍色時刻の君たちは』で山田風太郎賞を受賞した現役看護師作家がおくる、希望が広がる医療連作短編集。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322305000746/


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