2025年8月25日に発売予定の角川文庫(日本文学・時代小説)、角川ホラー文庫の新刊ラインナップをご紹介します(※地域により発売日が前後する場合があります。ご了承ください)。
角川文庫(日本文学)2025年8月の新刊紹介
河合莞爾『共謀捜査II 天使は夜に舞う ~警視庁生活安全部・真白春花~』
2ヶ月連続刊行! 女性警察官×元構成員バディが社会の闇に迫る!
都内で高齢者をターゲットにしたトクリュウによる連続強盗殺人事件が勃発。一方春花は、新宿で起きた少女の死亡事故に疑問を抱き捜査を進めると、意外な事件へと繋がっていき――。
社会の闇に迫る、第2弾!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322411000547/
染井為人『黒い糸』
25万部突破&映画化『悪い夏』の著者が放つ、戦慄ダークサスペンス!
結婚アドバイザーを務めるシングルマザーの亜紀は、
クレーマー会員とトラブルを起こして以来、悪質な嫌がらせに苦しんでいた。
息子が通う小学校ではクラスメイトが誘拐される。
担任の祐介は対応に追われる中、
クラスの秀才・莉世から推理を聞かされる――「あの女ならやりかねない」。
その後莉世も何者かに襲われ意識不明に。
亜紀と祐介を追い詰める異常犯罪の数々。
街に潜む“化け物”は一体誰なのか?
『悪い夏』の鬼才が現代社会の不条理とタブーに真っ向から挑む、戦慄ダークサスペンス。
解説/吉田大助
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322503000697/
知念実希人『祈りのカルテ 再会のセラピー』
若き医師が、患者の心の謎を解き明かす。感涙必至の連作医療ミステリ!
研修を経て、循環器内科医となった諏訪野良太は、学会発表を終えた帰り、医学生時代の同級生である小鳥遊に遭遇する。小鳥遊が連れていた研修医・鴻ノ池に、研修のエピソードを求められた諏訪野の脳裏に蘇るのは、親身に寄り添ってきた患者たちのこと。まるで戦場のような救急部、心の傷と向き合う形成外科、かけがえのない“ある人”との出会いと別れを経験した緩和ケア科――。
切なくもあたたかな記憶の扉がいま開く。心震える医療ミステリ「祈りのカルテ」シリーズ第2作、待望の文庫化!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322412000815/
七都あきら『明日好きになる人』
高校時代の推しと、10年越しの恋――。
高瀬の推しは写真部の羽鳥。卒業式の日、羽鳥に写真のファンだと伝えるつもりのはずが、勢い余って「好きだ!」と口走ってしまう。気まずさのあまりその場から逃げ出した高瀬は、その時の記憶を「黒歴史」として刻み込んだ。8年後、アイドルのマネージャーとして働く高瀬の前に、自分が担当するアイドルのスキャンダル写真を携えたパパラッチがやってくる。スキャンダル写真なのに、そこに写る女の子はこれ以上ないくらい幸せに見えて・・・・・・「この写真、好きだな」そう口に出した瞬間、高瀬はあの黒歴史を思い出す。はっとして目の前の男を見つめれば、不敵な笑みでその男はサングラスを外した。――高瀬の最推しだった羽鳥との、予想外の再会だった。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322410000624/
鳴神響一『仮装身分捜査官 一条汐莉 アンダーカバー・プライド』
警察小説のニューヒロインが誕生した! 人気著者による、新シリーズ起動!
神奈川県内で偽基地局によるスマートフォンの乗っ取り事件が相次いでいた。乗っ取られたのが《ACOB》社の端末のみだったことから、同社の子会社になんらかの関与が疑われた。県警の初の特別捜査員に任命された一条汐莉は、「仮装身分捜査官」として、子会社の《ルミエール》に潜入することになる。だが、身分を偽り、捜査を開始する汐莉に、思わぬ魔手が忍び寄る──。危険な捜査に挑む女性捜査官を描く、書き下ろし。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322504000595/
著者:猫屋敷のあ、原作:「不思議の国でアリスと」製作委員会『小説 不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』
誰もみたことのない“不思議の国”をりせとアリスが大冒険!
「失敗しないように空気を読んでるはずなのに、みんなと同じようにやってるのに、なんでうまくいかないんだろう――」
日々の生活や就職活動に不安を感じて人生に迷いを抱えていた大学生の安曇野りせに、ある日、亡き祖母が遺した招待状が届く。導かれるままたどり着いたのは“不思議の国”。
そして、その入口でアリスという少女に出会う――さらには、白ウサギや青虫、ハートの女王にトランプ兵、マッドハッターと三月ウサギ、ハンプティダンプティ、双子のトゥイードルダムとトゥイードルディーにチェシャ猫に……次々にりせの前に現れるへんてこりんな不思議の国の住人たち! そして、巻き起こるハチャメチャな大騒動!?
アリスとめぐる、とびっきりおかしな冒険。道に迷ったら、楽しい方へ!
劇場アニメ「不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-」を小説化。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322502001795/
樋口美沙緒『きみはぼくの、一の輝き』
部屋を貸す条件は、あなたの原稿用紙5枚の文章です――
自分の小説を模倣した自殺事件が原因で筆を折った、元作家・水川朝日は失意の中で生きていた。ある日、人の好さから職と家を失った彼は、喧嘩別れした高校の後輩・真南絃と再会する。ひと部屋を貸すと申し出た彼の条件は、毎月原稿用紙5枚分の文章だった。書けないと抵抗し、絃に頼らずに生活を立て直そうとするが――。原稿を家賃にしてでも文章を書かせたいわけとは? 仲違いの原因は一体。朝日と絃の絆に涙する、光と再生の物語。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322409000514/
日向理恵子『ミッドレッドの約束 アスタリット星国記2』
「火狩りの王」著者が描く新たな冒険ファンタジー、第2弾。
アスタリット星国の秘密が暴かれた後の世界。ペガウ犬国の密猟者・ノチセは、育ての親の僧侶・サドホミからある人物を標的とした“狩り”を依頼される。ノチセは仲間とともに標的がいる町に向かうが、道中、何者かに襲撃されてしまう。何とか目的地にたどり着いたものの、標的は既に殺害されていた。一体何が起きているのか。動揺するノチセが町を探索するうちに見つけたのは、数年前に出会ったアスタリット星国の元写本士たちだった――。新ファンタジーシリーズ第2弾!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322503000687/
松岡圭祐『水鏡推理V ニュークリアフュージョン 改訂完全版』
最先端技術に群がる政治と金の問題を暴き出す。下剋上エンタテインメント!
研究不正の追及を担うより高度で専門的な部署へ異動となった水鏡瑞希 。上司であるキャリア官僚・泉田佳奈と組み、次世代エネルギーとして期待される核融合研究の検証を進める。ある日スマホにメッセージが届き、不妊バクテリアの被害を受けたという女性から助けを求められた瑞希は病院を訪れる。帰り道、黒い大型セダンに乗った謎の男から声をかけられ――。不可解な出来事が次々と起こる中、瑞希が辿り着く驚愕の真実とは。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322501000729/
松岡圭祐『水鏡推理VI クロノスタシス 改訂完全版』
過労死は未然に防げたのか――。霞が関の闇に切り込む社会派ミステリ。
過労死のリスクを数値化し、予期を可能にする画期的な新技術「過労死バイオマーカー」が、文部科学省・研究公正推進室による最終評価段階に入っていた。検証担当となった水鏡瑞希は、周囲の反対を押し切り、自ら命を絶った財務省の若手官僚について調査を始める。検査でもすでに過労死の危険値が出ていた彼はなぜ死に至ったのか。ブラック企業さながらの劣悪な職場環境が放置され続ける、霞が関の闇に切り込む社会派ミステリ。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322501000730/
矢向亜紀『ちぐはぐな僕の一等星』
僕は「お前」じゃない。けど一等星が見つけてくれたのは、僕だった。
190cmを超える長身、低めの声、それに似あわないほどの童顔。高校1年生の葛城和斗の特徴だ。
外見と声のちぐはぐさから、子役時代の事務所で居場所を失くしてしまった和斗は、事務所を移籍してバーチャルライバー「オズワルド」としてデビューを果たす。
金髪で鼻筋が通っていて端正な顔立ちのオズワルドの外見は和斗の声にぴったりで、同期デビューのダンスが上手なバンズ、とんでもない美声を持つヴェールとの3人組ユニット〈一等星旅団〉として徐々に人気を獲得していく。
しかし、バーチャルライバー「オズワルド」として生きながらも、和斗は未だにちぐはぐな自分自身への葛藤を抱えていた。
そんなある日、クラスメイトの二条史恩にオズワルドの動画を見られたうえに、「……この人、葛城くんだろ?」と気づかれてしまう。
御曹司でバレエダンサーとしても活躍するキラキラと輝く一等星のような二条との出会いが、和斗の人生を大きく動かしていきーー。
魔法のiらんど第3回恋愛創作コンテストBL・ブロマンス部門賞受賞作!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322410000631/
ゆちば『京町家のいたわりご飯』
あなたの心と体を癒す料理、ここにあります
広告代理店で働く立花千暁は失恋の傷から、人と深く関わることなく仕事に打ち込んでいた。体も心もボロボロの中、夜道で京町家の居酒屋を見つける。そこにいたのは、料理好きの酒呑童子・鬼束錦だった。定食で一息つく立花に、錦は禁酒ストレスを和らげるためのあるお願いをする。お店に通ううち、弱った心を見透かすような温かな錦の料理に救われ、頑なだった気持ちも変わってゆく――。美味しくて前向きになるほっこり物語。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322410000635/
夢見里 龍『その不動産、条件憑き』
雑誌編集者×不動産屋のコンビが贈る、民俗学ミステリー
条件つきの賃貸物件あります――オカルト雑誌月刊「カクリヨ」編集部に所属する柏城鈴が、記事のネタ探しをしていたとき、奇妙な不動産の広告を見つけた。物件ごとに設けられた数々の条件。広告主の不動産屋に連絡を取った鈴は「玄関のドアの敷居を踏まないでください」という条件の日本橋兜町の中古マンションに住むことにする……が、あえて玄関の敷居を踏みつけると、なぜか不思議な現象が起きる!? 真相を繙いていくと、どうやらいわくつきの土地のようで……。
雑誌編集者×不動産屋のコンビが贈る、民俗学ミステリー。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322411000549/
角川文庫(時代小説)2025年8月の新刊紹介
風野真知雄『寿司銀捕物帖 殺意のたまご焼き』
重版続々! クセになる面白さの「寿司ミステリ」
日本橋の名店〈銀寿司〉は、通が唸る絶品を味わえると名をはせている。大将を務める銀蔵は、その昔あまたの難事件を解決してきたやり手の岡っ引きだった。ある事件をきっかけに引退をした銀蔵のもとを、かつての盟友・谷崎十三郎が訪れる。再び十手を預かることになった銀蔵のもとに飛び込んできたのは、同心の坂井が殺されたとの一報だった。江戸を騒がせた悪党・夜明けの蛇蔵の関与が疑われるが……。やみつき必至の極上時代小説!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322405000640/
角川ホラー文庫2025年8月の新刊紹介
阿泉来堂『化身の残夢 那々木悠志郎、最後の事件』
那々木悠志郎シリーズ最終巻。ホラー作家那々木と人宝教の因縁に幕が下りる
怪異譚蒐集家であり孤高のホラー作家・那々木悠志郎は、因縁深き人宝教に招かれ、そこで発生した複数の怪現象の調査を依頼される。調査を進めるうち、それらの怪異は那々木が過去に遭遇したものであることが明らかになる。『存在するはずのない怪異』が現れ、意識を失った信者が本部の地下へと消える。果たしてこれは、教団が那々木に仕掛けた罠なのか。
調査の見返りに『最も大切に思っている人物との再会』を提示された那々木は、それが十五年前に命を落としたはずの叔父、那々木登志也のことであり、彼を取り込んだおぞましい怪異が広大な施設のどこかに隠されていると確信を抱く。
一方、妻子を教団に奪われた元記者の春岡は、信者に成りすまして教団本部に潜入。そこで彼が出会ったのは、教団に強い復讐心を抱く覆面の男だった。
那々木悠志郎が投じる教団との戦いがついに決着する。シリーズ最終巻!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322504000597/
最東対地『ライナーゲーム』
勝ったら、賞金1億円。 負けたら、●●●を失う。
荒んだ生活を送るメロは、有名実業家が主催するゲーム「FURY RAIL」にエントリーした。賞金は1億円、参加者は各々の出発地点から列車で東京駅を目指す。金さえあればどん底から這い上がれると信じる人々が集結した。狡猾な心理戦、変更されるルール、想像を絶するペナルティー――ゲームは徐々に狂気の様相を呈しはじめ、メロは自身が恐ろしい状況にあることに気づく。人生の一発逆転をかけた壮絶なサバイバルゲーム、開幕!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322407000607/
原 浩『身から出た闇』
この本ができあがるまでに、編集者が二人消えています。
これは私が、角川ホラー文庫編集部から依頼を受けた連作短編集です。駆け出しの私に依頼が来るだけありがたく、最初は喜んで引き受けた作品でした。しかし、短編を提出するごとに、担当編集の休職がはっせいしている以上、これを刊行するという編集部の判断が、正しいのか分かりません。
※このあらすじは、原浩氏の強硬な主張により、挿入されたものです。編集部の意図とは相違があります。本作は、あなたが望んでいる作品です。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322410000625/
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