2025年4月25日に発売予定の角川文庫(日本文学・時代小説)、角川ホラー文庫の新刊ラインナップをご紹介します(※地域により発売日が前後する場合があります。ご了承ください)。
角川文庫(日本文学)2025年4月の新刊紹介
麻見和史『最後の告発 警視庁文書捜査官』
告発の手紙の真の目的は何か? 人気シリーズ書き下ろし!
鳴海理沙が所属する警視庁の文書解読班に一通の手紙が届いた。そこには、7年前に行方不明となった人物について捜査してほしいという内容と疑わしい人物の名前が記されていた。さらに差出人は捜査をしてくれないなら、自分が犯人を殺しに行くというのだ。『善良な市民』を名乗る差出人はいったい何者なのか。理沙たちは、不審を抱きながも捜査に乗り出すが、想像を遙かに超える展開が待ち受けていた──。書き下ろし警察小説。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322412000819/
天野コハク『顔の見えない世界に降りそそぐ君の光』
「運命だって思ったんだよ」足りない二人が補い合って恋をする--
視覚的に人を認識することが難しい高校生の葉月は、人と関わりを持たない学校生活に徹していた。
気になるのは、三年前に最寄り駅で名も無き遺体として見つかった少女……。顔も名前もあるはずなのに、誰も少女のことを知っている人が現れない。
葉月とは全く逆の立場ではあるが、なぜか同調してしまう。
そんな葉月の前に現れるようになった学校で人気の男子高生・海斗。海斗と一緒にいると目立ってイヤな反面、彼のポジティブな言葉に幾度となく救われる。
その海斗と、三年前に亡くなった少女の面影を持つ美沙の存在が、少しずつ葉月の生活に変化を与えていく。サスペンス青春恋愛ストーリー。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322410000630/
織守きょうや『学園の魔王様と村人Aの事件簿』
秘密×友情×男子高校生ミステリ!
ライトノベルが好きな普通の男子高校生・山岸巧(やまぎし・たくみ)は別のクラスの眉目秀麗な生徒・御崎秀一(みさき・しゅういち)に本を拾って貰い、彼のスマートさに憧れを抱く。しかし御崎には、ヤクザの孫だとか、先輩をたたきのめしたなどの不穏な噂があった。ひょんなことから御崎のたぐいまれなる推理力を知った山岸は、彼の助手として学校や町で起こる事件の解決に挑むことに。「片方の個室だけいたずらされるトイレ」「犯人を見ても名乗り出ない目撃者」「酔って寮から転落死した先輩」「半グレの仲間割れ殺人事件」。些細な違和感を見逃さず、魔王・御崎は予想外の真相を導く!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322410000627/
銀色夏生『日々、実験中。そして、「すごくなくていい」。 つれづれノート47』
私は今日一日、草原をゆったりと流れる大河のように生きれただろうか。
おだやかに過ごす日々。家の庭の木が長い間にとても大きくなり、去年は害虫の発生もあって、ついに伐採と強剪定をすることになった。今まで陽が射さなかった地面には苔とシダが大繁殖していたが、剪定後の庭はまるで家ごとどこか遠くの南の島に引っ越したかのように明るくなり、空がたくさん見えるようになった。わあ、と驚き、しばらく慣れずにとまどったほど。身近な変化による大きな気分転換。思考の流れも変わったようです。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322403000806/
銀色夏生『力をぬいて』
見晴らしのいい場所へ いつでもいける自由さを
35年くらい自由に本作りを続けてきて、あらためて今後の生き方についてじっくりと考えました。他の人に依存しない、外の条件に左右されない、自分だけでなれる幸福を見つけなければ、と。どんな嵐の中でも、心の奥でおだやかに輝き続ける極小太陽のような幸福。それを目指そう。そのために、まず心から大切だと思っていることを書いてみることにしました。この本は、今までの人生を通して思った現時点での考えのまとめです。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322403000807/
中山七里『棘の家』
家族全員、容疑者。人間の裏の顔を描く家族ミステリ。
穂刈は、クラスで起こるいじめに目を逸らすような、事なかれ主義の中学教師だった。
しかし小6の娘がいじめで飛び降り自殺をはかり、被害者の親になってしまう。
加害児童への復讐を誓う妻。穂刈を責める息子。家庭は崩壊寸前だった。
そんな中、犯人と疑われていた少女の名前が何者かにインターネットに書き込まれてしまう。
追い込まれた穂刈は、教育者としての矜持と、父親としての責任のあいだで揺れ動く……。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322410000623/
穂村弘『短歌ください 君の抜け殻篇』
読めばあなたも詠みたくなる、人気シリーズ第3弾がついに文庫化!
歌人・穂村弘が読者の短歌を選び、講評する人気シリーズ「短歌ください」の第3弾が満を持して文庫化!解説に本シリーズ常連であり今や人気歌人の木下龍也氏を迎える。言葉の力に改めて驚かされる一冊。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322410000632/
松岡圭祐『令和中野学校』
「高校事変」「JK」と同じ世界線、異なる物語――
高校3年生の燈田華南は、強盗4人組が高齢者宅に押しこもうとする現場に遭遇。勇気を振り絞って止めに入るも、強盗が手にする鋭いナイフを目にして腰を抜かしてしまう。絶体絶命の瞬間、チェスターコートを着た細身の男が現れ、強盗を撃退していく。助けられた華南に、男は「令和中野学校」へのスカウトを告げる――そこは諜工員を養成する特別施設だった。「JK」「高校事変」を超えるZ世代の青春バイオレンス、ここに開幕!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322501001694/
水瀬さら『君と裸足で駆け抜けろ』
再び立ち上がるために――
高校1年生の西倉夏希は、誰もいない防波堤がお気に入りの場所だった。ある日、いつものようにモヤモヤした気持ちを抱えながらそこへ行くと、先客がいた。初めて見る顔……と思いきや、よく見ると、園芸委員会で一緒の1学年上の永瀬碧生だった。いつもマスクを付けて前髪で目を隠していたため、すぐには分からなかったのだ。手元にあった、鉛筆で描かれた防波堤の絵を、慌てて隠される。気になった夏希は永瀬のことを調べると、以前は絵画コンクールで優勝するほどだったが、何かのきっかけで高校進学以降、コンクールなどに出ていないことが分かる。結果が出せずに陸上部を辞めた自分と重ね、先輩を知っていく内に、ひょんな事から雑誌モデルをしていることが分かるが――――。一度挫折した二人が再び輝くために取る行動とは?胸キュン青春恋愛小説。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322411000552/
角川文庫(時代小説)2025年4月の新刊紹介
鈴峯紅也『風の忍び 四、太夫の夢』
「警視庁公安J」シリーズで人気の著者が描く、傑作忍者活劇!
家康との密約により江戸の鎮護を託された風魔一族とその要・六代目風魔小太郎こと風間伊織風魔はその役目と引き換えに吉原遊郭を仕切っていたが、大坂の廻船問屋・河内屋が吉原の花魁を引き抜き、商売を仕掛けてきた。その河内屋が目を付けていたのは、風魔一族の風巻太夫だった。風巻と伊織に恥をかかされた河内屋は、恐るべき秘術を使う〈節気流れ〉の徳蔵に殺害を依頼するが──。伊織たちにかつてない命の危機が迫る!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322501000753/
横山起也『幕末万博騒動』
1867年、パリ万博に日本が初出品!…その裏側にあった騒動とは!?
17歳の朝は、米利堅(メリケン)人通詞と日本人の遊女の間に生まれた子だ。ひょんな事から蔵前の墨長屋敷へ住み、常に洋装である。口入屋から通詞の仕事を紹介され、品川宿へ向かった。依頼主の仏蘭西の商人と話していると、1867年に開催されるパリ万博に、江戸幕府の他に薩摩藩も出るという噂を耳にする。万博参加は、国でないと出られないはずなのに、なぜ薩摩藩が…? 不思議に思いながらも長屋に戻った朝は、墨長屋敷にパリ万博の審査にて、闇組織「一目連」が参加するのを阻止すべしと、「仕組み」の依頼が入ったことを知る。出品物の「長益の茶碗」を巡る騒動のなか、朝は白と呼ばれる人物の協力を得て、佐賀の唐物屋(とうぶつや)に近づく。異国が日本に求めるものとは何か――日本初参加(!?)の万博の裏側を、朝の見た景色と共に描き出す!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322410000618/
角川ホラー文庫2025年4月の新刊紹介
藍上央理『完璧な家族の作り方』
わたしもあなたも、完璧な家族、作れます。
新人賞に応募された小説作品「完璧な家族の作り方」。
角川ホラー文庫編集部は、著者のある目的のため、本作の書籍化を決定しました。
※本作は、note主催・創作大賞2024〈角川ホラー文庫賞〉受賞作です。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322501000746/
郷内心瞳『真景拝み屋怪談 蠱毒の手弱女〈冥〉』
霜石家の惨劇は、終わらない――。「拝み屋怪談」完結編、厄災の第二部。
――ようこそ、日ノ本一のお化け屋敷へ。
ついに霜石邸にたどり着いた郷内たち。
一堂に会した霊能者たちは、霜石湖姫の指示に従い、常軌を逸した儀式に参加することになる。
祭壇に祀られたおびただしい数の霊璽――湖姫は、霜石家の守り神「ササラメ」に寄り添い続けてきたすべての威霊を弔い上げるという。
郷内たちは、七十年前に威霊の厄災を受け霜石家を徘徊し続ける怨霊となった異形、霜石伊世子と対峙するが……。
霜石邸はいかようにして怨霊の巣窟へ化したのか。
鬼畜の所業に満ちた、戦慄の過去が明らかになる。
「拝み屋怪談」完全完結編、第二部。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322401000611/
藤木稟『化身 探偵・朱雀十五の事件簿7』
美貌の探偵・朱雀十五が視力を失った秘密が暴かれる! 人気シリーズ最新刊
東舞鶴に存在する馬耳村(ばじむら)では、奇怪な道祖神が祀られている。
神名は『砥笥貢神(とすくがみ)』といい、石に刻まれた姿はとても醜く、人々からは災いを防いでくれる神ではなく『祟神』として恐れていたのである。
昭和八年の師走のある日、村で一人の男の死体が発見される。男の輪郭は奇怪に輪郭がねじ曲がり、左眼がつぶれており、その姿は砥笥貢神にそっくりだったのである。
一方その頃、京都地方裁判所の検事・桂万治は、東京からやってきた美貌の若き天才検事・朱雀十五と馬耳村で見つかった死体の調査に赴くことになる。
しかし、二人が来てから村では奇怪な事件が次々と起こるようになり……。朱雀十五が視力を失った秘密と運命の出会いが描かれる!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322312000930/
藤木稟『バチカン奇跡調査官 精霊に捧げられた大地』
今度の舞台はオーストラリア!
噴水の水が葡萄酒に変わり、空にキリストの御姿が現れるーークリスマスミサでの奇跡調査のため、平賀とロベルト、アルバーノの三神父はオーストラリアへ。ロベルトは、夢で不思議なカンガルーに出会い……。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322407000027/
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