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試し読み

chapter 5 石川智晶 音楽をシンプルに楽しむために 『勇気の言魂 アニソン&ゲーソンシンガーが語る苦難の乗り越え方』試し読み#6

『幽☆遊☆白書』蔵馬役でデビュー、『新世紀エヴァンゲリオン』碇シンジ役、『呪術廻戦0』乙骨憂太役ほか、数々の著名な役を務めてきた声優の緒方恵美さん。
シンガーとしても活躍する緒方さんが、コロナ禍のエンタメ業界の現状を憂え企画した「Precious Anime & Game Song Festival」(通称:プレフェス)。
そこで語られた出演者の、これまでの人生で体験してきた「苦難」と「それをどうやって乗り越えてきたか」は、聞き手の胸を打ち、また励ましてくれるエピソードでした。

ぜひその物語をもっと多くの方に届けたい、世界中のみんなに更に元気と勇気を――
大きく書き下ろしも加え、『勇気の言魂 アニソン&ゲーソンシンガーが語る苦難の乗り越え方』として一冊に結晶化しました。

フェスの出演者(本書著者)は、緒方恵美さんのほか、angela(atsukoさん・KATSUさん)、石川智晶さん、内田彩さん、川村ゆみさん、高橋洋子さん、中川翔子さん、堀江美都子さん、Liaさん。
初めて明かされるエピソードもたっぷり。
「カドブン」で特別試し読みを公開いたします。

書籍情報・著者プロフィールについての記事はこちら↓
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000012427.000007006.html

試し読み6日目は、シンガーソングライターの石川智晶さんの章から。緒方恵美さんと同じように個人事務所を自ら運営している立場ならではの、コロナ禍での思いとは。



『勇気の言魂』書誌ページはこちら↓
https://www.kadokawa.co.jp/product/322205001046/

『勇気の言魂』試し読み#6



chapter 5 石川智晶

Profile
 シンガーソングライター。独自の作家性、奇想なコーラスアクションを誇る。1993年、ユニット「See-Saw」でデビュー。2003年より石川智晶としてソロ活動を開始、多くのアニメや舞台などの作詞作曲を手がける。
 代表曲として、「あんなに一緒だったのに」(『機動戦士ガンダムSEED』ED)、「Prototype」(『機動戦士ガンダム00』セカンドシーズンED)、「アンインストール」(『ぼくらの』OP)、「不完全燃焼」(『神様ドォルズ』OP)、「逆光」(『戦国BASARA3』ED)など。TVアニメテーマ曲のほか、挿入歌、ゲーム音楽、舞台音楽なども手がけている。他アーティストへの提供楽曲も制作。
 近年は現代ARTをステージに持ち込んだ独創的なライブ「ART&MUSIC」を自身でプロデュースし好評を得ている。多種多様な歌声で、ボーカリストとしての活動、コラボレーションも増えている。


===
石川智晶さんと、私。  緒方恵美

 今日も、やや重めの愛を呪いのように書き記したいと思います(笑)。
 石川智晶さんとの出会いについて。

 石川智晶さんとはTVアニメ『神様ドォルズ』で知り合いました。

 私は物語のキーパーソン日向勾司朗の妻・きぃちゃん役。「2期になったら出番が増えるから!」と言われて喜んで参加したのですが残念ながら2期がなく……(今からでもお待ちしてます/笑)。でも本当に面白くて、原作も一気に読んでしまって。大好きな作品でした。
 そのオンエアを観て、オープニングで鳥肌が立ちました。

 なんだ、この曲……!?

 いろいろな感情がないまぜになってぶつかり、廻り続けているような。
 いろいろな想いが噴き出してきて、突然涙が出てくるみたいな。
「不完全燃焼なんだろ? そうなんだろ? そうなんだろって? ……」
 一度聴いただけであのフレージングが耳に残り、口ずさんでしまう。

 これを作り、歌っている石川智晶さんて、どんな人なんだろう。

(このパートのつづきは、『勇気の言魂』書籍でお楽しみください) 


===

石川智晶が語る、あのときの苦難と、乗り越え方。


アーティストとしての気持ちが、コロナ禍で……

石川智晶:皆さんいいお話ばかりで、何の話をしようかなと思っているところなんですが……私は最近まで、アーティストとしての大事な気持ちが置いてきぼりになってました。コロナ禍という先が見えない状況でも、東日本大震災の時の方がもっと音楽業界は混沌としてましたから、運営的に逆に休んだ方が大打撃にならないと考えてました。ですが周りのスタッフ、フリーランス、ミュージシャン、デザイナーなど、様々な仕事がゼロになるという状態が実際にありましたので、歩みを止めない選択を自分はまずはしたんです。まずは開催をすることが大事であると。
 ライブ活動はお客様への感謝の場所。ここ10年、思いのままライブを主催してきましたが、ここにきて想像以上の瞬時の対応が求められました。初期はライブの感染防止のガイドラインなどもまだなかったので、仕切り直しが多く振り回された印象が大きいです。個人事務所なので、自分の判断がそのまま反映されますから、先手先手で考えるようにしていました。スタッフの活躍できる場所を設けること、そんな事務作業が日々続く中、それを重ねていくうちに、主催者としての自分だけが存在してて「アーティストとしての自分」がどこかに行ってしまった……。
 自分のミュージシャンとしての軸がどこにあるのかわからなくなりました。何より曲を作る熱い気持ちが段々なくなってきてしまった。ライブの前日までに石川智晶を取り戻せるのか、そんな今までにない不安を抱えてました。幸い、ライブ当日の1曲目の歌い出しで取り戻せることができたのはお客様がそこにいたからだと思います。


音楽をシンプルに楽しむために

石川:緒方さんから、今回の企画のメールをいただいて、私は本当に助かったというか、救われた気持ちでした。

緒方:そう言っていただけてよかったです。ライブやコンサートとかを自分で一つ一つやっていく、そのプロデュースをやるのはすごく大変なことですよね。
 特にこのコロナ禍の中ですと、企画を立ててもすぐに潰れて、もう1回立てても攫われてみたいな感じだと思います。そうやって、あぁ……、というのが続いてしまうと、やっぱり気持ちが病むところもあるかなと感じてしまいます。

石川:そうですね。スタッフを守らないと、という気持ちである程度までやらなきゃいけないと、もう疲れているのにやってましたね……。でもそうすると、石川智晶じゃない人がここにいるみたいになったんです。

(このパートのつづきは、『勇気の言魂』書籍でお楽しみください) 


===
(After talk)

 芝居が、歌が、好きでした。

 反面、人と付き合うことが上手じゃない。語彙は足りないし、察することも下手だし、地道な事務作業はもっと苦手だし。人としてきちんとしたことは大概できない。でも芝居だけは。
 だから「人の言葉に気持ちを乗せる仕事」を選んだつもりでした。

 知らなかったんです。
 この仕事をプロとして続けていくためには、その苦手なことを――むしろ全部「きちんと」やらなきゃならないんだってことを。

 芸能事務所やレコード会社に所属していても、基本、私たちは「個人事業主」。

 仕事相手の方々やクライアントはもちろん、事務所のスタッフだって「取引先」。だから当たり前ですが、社会人としてきちんとした対応をできなきゃならない。空気を読み、気持ちを察し、うまくコミュニケーションをとっていかなくては、一発屋ならともかく、発展はさせていけません。

(このパートのつづきは、『勇気の言魂』書籍でお楽しみください) 


*明日は、高橋洋子さんの章の試し読みを公開します。

作品紹介



勇気の言魂 アニソン&ゲーソンシンガーが語る苦難の乗り越え方
企画・監修・著:緒方 恵美
著者:angela / 石川 智晶  / 内田 彩 / 川村 ゆみ / 高橋 洋子 / 中川 翔子 / 堀江 美都子 / Lia
定価: 1,650円(本体1,500円+税)
発売日:2023年03月31日

世界中のみんなに元気と勇気を―― 困難を乗り越えるための魂の言葉
世界中のみんなに元気と勇気を―― 
一流のアニソン・ゲーソンシンガーたちによる、困難を乗り越えるための魂の言葉

『幽☆遊☆白書』蔵馬役でデビュー、『新世紀エヴァンゲリオン』碇シンジ役、『呪術廻戦0』乙骨憂太役ほか、数々の著名な役を務めてきた、デビュー30周年を迎えた声優・緒方恵美。
シンガーとしても活躍する緒方が、コロナ禍のエンタメ業界の現状を憂え、「世界中に元気と勇気を届けたい」と企画した「Precious Anime & Game Song Festival」はクラウドファンディングで費用を集め大成功。2022年3月27日に開催、特別編集版が期間限定で全世界無料配信された。

「本物を届ける」という方針のもと一流のアニソン&ゲーソンシンガーが集結したフェスとなったが、届けられた歌声のみならず、ライブMC&パンフレットで語られた、出演者がこれまでの人生で体験してきた「苦難」と「それをどうやって乗り越えてきたか」は、聞き手の胸を打ち、また励ましてくれるエピソードだった。

ぜひそれらの物語をもっと多くの方に届けたい、世界のみんなに更に元気と勇気を――
「奇跡と希望の音楽フェス」の「魂の言葉」が一冊に結晶化! 

書き下ろし原稿、貴重なライブ写真も収録。

【出演】緒方恵美、angela、石川智晶、内田彩、川村ゆみ、高橋洋子、中川翔子、堀江美都子、Lia

※各人パートは、緒方恵美による各章プロローグ「○○さんと、私。」、フェスでのトークおよびパンフレット寄稿をもとにした内容に加筆修正をした「○○が語る、あのときの苦難と、乗り越え方。」、緒方恵美による書き下ろし「After talk」で構成。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322205001046/
amazonページはこちら


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