東北を舞台に、震災による人々の苦悩を描いたサスペンス小説『逃亡者は北へ向かう』。本作が第173回直木三十五賞にノミネートされ話題の作家・柚月裕子さんは、これまでにも警察組織や医療の在り方をテーマに重厚な作品を生み出し続けています。
そこで今回は、カドブン編集部が「初めて読む柚月裕子作品」としておすすめのタイトルを厳選しご紹介!
気になる1冊を見つけてみてくださいね。
柚月裕子を初めて読むならこの5冊!
『臨床真理』(角川文庫)
第7回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した著者デビュー作!
臨床心理士・佐久間美帆が担当した青年・藤木司は、人の感情が色でわかる「共感覚」を持っていた……。美帆は友人の警察官と共に、少女の死の真相に迫る! これぞ柚月裕子の原点、著者のすべてが詰まった鮮烈なデビュー作!
(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321902000598/
『孤狼の血』(角川文庫)
警察ハードボイルドの新たなる金字塔! 第69回 日本推理作家協会賞受賞作品
昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員失踪事件を追う。心を揺さぶる、警察vs極道のプライドを賭けた闘い。
(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321607000223/
『最後の証人』(角川文庫)
ドラマ化でも話題のベストセラー 「佐方貞人」シリーズ
検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。ホテルの密室で男女の痴情のもつれが引き起こした刺殺事件。現場の状況証拠などから被告人は有罪が濃厚とされていた。それにもかかわらず、佐方は弁護を引き受けた。「面白くなりそう」だから。佐方は法廷で若手敏腕検事・真生と対峙しながら事件の裏に隠された真相を手繰り寄せていく。やがて7年前に起きたある交通事故との関連が明らかになり……。
(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321711000520/
『盤上の向日葵』(上・下)(中公文庫)
今年映画公開! 将棋をテーマに繰り広げられる死体遺棄事件の謎
平成六年、夏。埼玉県の山中で白骨死体が発見された。遺留品は、名匠の将棋駒。叩き上げの刑事・石破と、かつてプロ棋士を志した新米刑事の佐野は、駒の足取りを追って日本各地に飛ぶ。折しも将棋界では、実業界から転身した異端の天才棋士・上条桂介が、世紀の一戦に挑もうとしていた。
(中央公論新社オフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.chuko.co.jp/special/banjo/
『逃亡者は北へ向かう』(新潮社)
人生を変えるために青年は北を目指した。 第173回 直木三十五賞ノミネート作品
震災直後に殺人を犯し、死刑を覚悟しながらもある人物を探すため姿を消した青年・真柴亮。刑事の陣内康介は津波で娘を失いながらも容疑者を追う。ふたりはどこへ辿り着くのか──。『孤狼の血』『盤上の向日葵』の著者が地元・東北を舞台に描く震災クライムサスペンス。
(新潮社オフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.shinchosha.co.jp/book/356131/
プロフィール
柚月裕子(ゆづき・ゆうこ)
1968年、岩手県生まれ。2008年、『臨床真理』で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。2016年、『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。本作は映画化もされ話題に。そのほか、『チョウセンアサガオの咲く夏』『教誨』『風に立つ』など著書多数。