新元号「令和」の典拠で話題の「万葉集」。関連本をまとめました!
万葉集に、親しもう。
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「初春の令月にして、気淑く風和ぐ」
4月1日に発表された新元号「令和」は、現存する日本最古の歌集「万葉集」の梅花の歌32首の序文から引用されました。このニュースをきっかけに「万葉集」に興味を持った方も多いのでは。
そこで、カドブンでは、「万葉集」に関する書籍を一挙紹介!
初心者向けのわかりやすい入門書から万葉集編纂に至るまでの経緯を徹底分析した専門書まで、目的別に楽しめる10冊を取り上げました。ご自身の興味に合わせて、選んでくださいね。
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『ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 万葉集』
角川書店 編(角川ソフィア文庫)
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名歌140首を丁寧に解説。万葉集が不思議なほどよく分かる! 楽しめる! 累計20万部のベストセラー。
わが国最古の歌集「万葉集」から名歌約140首を選び丁寧に解説。参考情報を付しながら、歌に託した万葉人のさまざまな思いがよくわかるように構成。原文も現代語訳も総ルビ付きで、朗読にも最適。
https://www.kadokawa.co.jp/product/200105000076/
『新版 万葉集 現代語訳付き』1巻~4巻
伊藤博 訳注(角川ソフィア文庫)
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現代語訳付き! 新版『万葉集』四分冊。シリーズ累計6万部突破!
日々を真摯に生きる彼らの姿は、1300年余りの時を超え、人の営みが不変であることを私たちに教えてくれる―。本書最大の特徴は、歌群ごとに付した現代語訳。前後の歌とともに歌群として味わうことでより深い鑑賞が得られる。
https://www.kadokawa.co.jp/product/200803000450/
『はじめて楽しむ万葉集』
上野 誠(角川ソフィア文庫)
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破格に面白い万葉集入門の決定版。わかりやすく読みとき、楽しく味わう!
わかりやすい解説とともに、瑞々しい情感を湛えた和歌の世界の豊かさ、美しさ、楽しさを味わう。思わず声に出して読み、暗誦したくなる歌に必ず出会える。身近で面白い「みんなの万葉集」宣言。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321205000157/
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『古代史で楽しむ万葉集』
中西 進(角川ソフィア文庫)
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『万葉集』とその時代の歴史が両方わかる! 「令和」命名者とウワサされる当代随一の上代文学者による入門書。
天皇や貴族を取り巻く政治的な事件を追い、渦中に生きた人々を見いだし歌を味わう。歌集を読むだけではわからない、万葉の世界が開ける入門書。
https://www.kadokawa.co.jp/product/200910000157/
『言霊 大伴家持伝』
篠崎 紘一
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『万葉集』を編纂した大伴家持の生涯を描く、歴史ロマン小説!
古来、武をもって朝廷に仕えてきた大伴氏に、旅人、家持と、2代続けて歌才に恵まれた当主が現れた。愛妻の死、叔母・坂上郎女の支配に苦悩しつつ、家持は生まれながらの使命である『万葉集』編纂に奔走する。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321209000067/
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『万葉集で親しむ大和ごころ』
上野 誠(角川ソフィア文庫)
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さらに万葉集を楽しめる! 万葉びとの「心」に徹底的に寄りそった一冊。
恋に生きる素晴らしさと怖さを悟り、それを笑う余裕を持っていた万葉びと。彼らは「心」をどのように理解していたのだろうか。喜怒哀楽の生々しい感情を詠んだ歌から、万葉人の心を読み解く。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321502000201/
『万葉集の心を読む』
上野 誠(角川ソフィア文庫)
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万葉集により踏み込む! 万葉研究の最新の成果を背景に、現代人のための万葉集の読み方を手ほどき!
今を生きる私たちにとって万葉集の魅力とは。いにしえからの日本人の自然観を生き生きと伝える万葉歌の世界を、最新の研究を背景に深く学び、味わい、愉しむ。時を超えて万葉びとと対話する、「体感する万葉集」!
https://www.kadokawa.co.jp/product/321309000002/
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『万葉集と日本人 読み継がれる千二百年の歴史』
小川 靖彦(角川選書)
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『万葉集』は、なぜ1200年も日本人を魅了し続けるのか? 時代ごとに万葉集を読む。
八世紀末の成立から千二百年。紫式部、藤原定家、佐佐木信綱らが読んだそれぞれの時代の万葉集は、どのようなものだったのか。その読み方に現われる日本人のこころの歴史をたどり、万葉集の魅力に迫る。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321301000002/
『万葉集 隠された歴史のメッセージ』
小川 靖彦(角川選書)
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万葉集の魅力に迫る! 編纂の目的、歌の魅力、表記の工夫などから徹底分析。
『万葉集』は何のために編集されたのか。漢字で〈やまと歌〉を書くための技術をどのように開発し、それが歌にどのような広がりを与えたのか。万葉の歌の魅力を堪能しながら『万葉集』の全体を一望する。
https://www.kadokawa.co.jp/product/200902000400/
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『万葉集の〈われ〉』
佐佐木 幸綱(角川選書)
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われとは、万葉集とは何か。近・現代短歌の基底部を新たな視点で照らす。
万葉人たちが生きた七世紀半ばから八世紀にかけては、都市生活者が現れ、個の自覚や孤独が意識され始めた時代だった。恋の歌から挽歌まで、万葉集の歌の〈われ〉を検証し、歌とは何かを解き明かしていく。
https://www.kadokawa.co.jp/product/200701000095/