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連載

カドブン meets 本が好き! vol.33

「私は関係ない、はずだ。」乱歩賞作家が辿り着いた、慟哭のクライム・ミステリー!──『罪の因果性』書評【本が好き!×カドブン】

カドブン meets 本が好き!

『罪の因果性』(著:横関 大)書評【本が好き!×カドブン】

書評でつながる読書コミュニティサイト「本が好き!」(https://www.honzuki.jp/)に寄せられた、対象のKADOKAWA作品のレビューの中から、毎月のベストレビューを発表します!
先月のベストレビュー>>「終活」には伴走者が必要? 終活相談員に相談にくるひとたちとの5つのエピソード──『終活の準備はお済みですか?』書評【本が好き!×カドブン】

第33回のベストレビューは、みなみんさんの『罪の因果性』に決まりました。みなみんさん、ありがとうございました。

もし、自分が何気なくしてしまったことが、後になって因果関係あり、と言われたとき、「私は関係ない」と言い切れるだろうか。

レビュアー:みなみんさん

例えば、あと3分家を出るのが遅かったら、この事故を起こすことはなかったのかもしれない。また、この電話を取らなければ、ややこしいことに巻き込まれなかったのに。と、思ったとしても後のまつりである。

自分が取った1本の電話のせいで、殺人事件が起きてしまった。厳密に言うと決して自分のせいではないのかもしれない。しかし、市役所に勤める倉多佑美は自責の念と、周囲の目に耐えられず、辞職に追い込まれる。

そして3年後、殺された地下アイドルの死の真相をずっと探ってきた星谷という男から、佑美は意外な事実を聞かされる。あの事件の発端は、それよりももっと前に起きた事故にあり、なんと、そこにも佑美が関わっていた、というのだ。

何気ない自分の行動に対して後になって、あのときは…と言われたところでどうにもならない。知らずにいられればよかったのに、というのが正直なところだろう。しかし、人間の言動とその時に起こった事実には、何かしらの因果関係が存在するのかも、と思って生きているくらいが、ちょうどいいのかもしれない。

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罪の因果性
著者 横関 大
定価: 1,925円(本体1,750円+税)


▼書籍の詳細はこちら
https://www.kadokawa.co.jp/product/322009000362/
▼みなみん さんのページ【本が好き!】
https://www.honzuki.jp/user/homepage/no1624/index.html


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