江戸川乱歩と杉原千畝という二人の偉人の交流を描いた小説『乱歩と千畝─RAMPOとSEMPO─』(新潮社)が第173回直木三十五賞にノミネートされ、話題の作家・青柳碧人さん。
2009年に『浜村渚の計算ノート』(講談社刊)でデビューして以来、斬新な発想で題材をアレンジし、人気シリーズを次々と生み出してきました。
青柳さんが直木賞にノミネートされるのは今回が初めて。
この機会に「作品を読んでみたい!」と思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、カドブン編集部が「初めて読む青柳碧人作品」としておすすめのタイトルを厳選しご紹介!
気になる1冊を見つけてみてくださいね。
青柳碧人を初めて読むならこの5冊!
『浜村渚の計算ノ-ト』(講談社文庫)
第3回講談社Birth小説部門を受賞した著者デビュー作!
「数学の地位向上のため国民全員を人質とする」。天才数学者・高木源一郎が始めたテロ活動。彼の作った有名教育ソフトで学んだ日本人は予備催眠を受けており、命令次第で殺人の加害者にも被害者にもなりうるのだ。テロに対抗し警視庁が探し出したのは一人の女子中学生だった! 新時代数学ミステリー!!
(講談社オフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000205692
『むかしむかしあるところに、死体がありました。』(双葉文庫)
「日本昔ばなし×ミステリ」の斬新さに度肝を抜かれる、第17回本屋大賞ノミネート作!
「浦島太郎」や「鶴の恩返し」といった皆さんご存じの《日本昔ばなし》を、密室やアリバイ、ダイイングメッセージといったミステリのテーマで読み解く全く新しいミステリ!「一寸法師の不在証明」「花咲か死者伝言」「つるの倒叙がえし」「密室龍宮城」「絶海の鬼ヶ島」の全5編収録。
(双葉社オフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.futabasha.co.jp/book/97845755249700000000?type=1
『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』(双葉文庫)
日本昔ばなしの次は赤ずきん! 映像化でも話題の人気作
日本の昔話をミステリで読み解き好評を博した『むかしむかしあるところに、死体がありました。』に続き、西洋童話をベースにした連作短編ミステリが誕生しました。今作の主人公は赤ずきん! ――クッキーとワインを持って旅に出た赤ずきんがその途中で事件に遭遇。「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「眠り姫」「マッチ売りの少女」を下敷きに、小道具を使ったトリック満載! こんなミステリがあったのか、と興奮すること間違いなし。全編を通して『大きな謎』も隠されていて、わくわく・ドキドキが止まりません!
(双葉社オフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.futabasha.co.jp/book/97845755259220000000?type=1
『名探偵の生まれる夜 大正謎百景』(KADOKAWA)
歴史的偉業の裏に「事件」あり。文豪たちによる大正浪漫ミステリ!
大正七年の秋、与謝野晶子は大阪で宙に浮かんでいた。夫である鉄幹と共に通天閣の足元に広がる遊園地「ルナパーク」を訪れたものの、夫の言葉に血がのぼり彼を置き去りにひとりでロープウェーに乗ったのだ。電飾まぶしい遊園地を見下ろし、夫婦というものの不確かさを嘆く晶子。そのとき突然ロープウェーが止まり、空中で動かなくなって……。(「夫婦たちの新世界」)
遠野には河童や山男など不思議なものがたくさん潜んでいるという。隣村を目指して朝もやの中を歩いていた花子は、「くらすとでるま…」という不思議な声を聞く。辺りを見回すと、そこには真っ赤な顔の老人がいた。かつて聞いたむかしばなしに出て来る天狗そっくりの老人から逃げ出そうとする花子だったが、今度は黒い頭巾に黒い蓑をまとった怪しい男から「面白い話を聞かせてくれないか」と尋ねられ……。(「遠野はまだ朝もやの中」)
ほか全8篇。
(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322102000162/
『乱歩と千畝─RAMPOとSEMPO─』(新潮社)
第173回 直木三十五賞ノミネート! 探偵作家と外交官。若き二人が友となり……斬新な発想で描く波瀾万丈の物語。
大学の先輩後輩、江戸川乱歩と杉原千畝。まだ何者でもない青年だったが、夢だけはあった。希望と不安を抱え、浅草の猥雑な路地を歩き語り合い、それぞれの道へ別れていく……。若き横溝正史や巨頭松岡洋右と出会い、新しい歴史を作り、互いの人生が交差しつつ感動の最終章へ。「真の友人はあなただけでしたよ」──泣ける傑作。
(新潮社オフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.shinchosha.co.jp/book/356271/
プロフィール
青柳碧人(あおやぎ・あいと)
1980年千葉県生まれ。早稲田大学卒業。2009年『浜村渚の計算ノート』でデビュー。『むかしむかしあるところに、死体がありました。』で第17回本屋大賞にノミネート。他の著書に『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』(Netflixで映画化)『名探偵の生まれる夜 大正謎百景』『怪談刑事』など多数。