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角川文庫キャラ文通信

【キャラホラ通信3月号】『君がオーロラを見る夜に』刊行記念 いぬじゅんインタビュー

角川文庫キャラ文通信

『いつか、眠りにつく日』『この冬、いなくなる君へ』など切なく優しい物語で大人気の作家・いぬじゅんさん。そんないぬじゅんさんの最新作で、キラキラ輝く奇跡の物語『君がオーロラを見る夜に』が今月、角川文庫より発売! 作品への想いをたっぷりうかがいました。


――まずは、本作が生まれたきっかけを教えてください。

いぬじゅん:学生時代から旅をするのが好きなんです。昨年、ノルウェーでオーロラを見ました。鮮やかなグリーンに目を奪われ、まるで夢のような静けさに感動しました。帰国後、日本でもオーロラが観測できた土地があることを知り、そこから物語が生まれました。


――日本でもオーロラを見られた土地があるんですね! 驚きです。今回の新刊の読みどころも教えてください。

いぬじゅん:過去を忘れたふりで流されるように生きていた主人公が、旅をすることで少しずつ閉じていた世界を広げていくところです。受け身ばかりの主人公が『変わりたい』と願うようになること。その過程を描きました。



――主人公がどんな風に変化していくのか、気になります! 他に、特にお気に入りのキャラクターはいますか? その理由も教えてください。

いぬじゅん:主人公の友達で宮崎邦俊という大学生がいます。あっけらかんとした性格で、大学の卒業も危ういほどのいい加減なキャラクターですが、誰よりも主人公のことを心配しているんです。私たちは目に見えるやさしさばかりを求めがちですが、彼のような友人がいたら心強いですね。


――ちょっと気が早いですが、今後書いていきたいものもぜひ教えてください。

いぬじゅん:どの年代のかたが読んでも、わかりやすく、なにかひとつでも心に残るような世界を描きたいと思います。生死をテーマにすることが多いのですが、悲しさよりも小さな希望を抱いてもらえるような作品が紡げるようがんばります。


――最後に、読者に一言メッセージをお願いします。

いぬじゅん:私たちは現実世界に生きている。だからこそ、この物語のラストは起こりうる奇跡を選びました。主人公の長い旅の終わりを一緒に見守ってもらえるとうれしいです。


いぬじゅん『君がオーロラを見る夜に』

いぬじゅん『君がオーロラを見る夜に』


いぬじゅん君がオーロラを見る夜に』詳細はこちら(KADOKAWAオフィシャルページ)
https://www.kadokawa.co.jp/product/321911000190/


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