角川文庫キャラ文通信
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King & Princeの永瀬廉さん主演の映画『うちの執事が言うことには』。原作者の高里椎奈さんの注目の新作は、1年生トリオが活躍する寄宿学校ミステリです。作品に込めた想いを伺いました!
――まずは、本作が生まれたきっかけを教えてください。
高里:前作『うちの執事が言うことには』では「あなたの書く執事の世界が見たいです」とお話を頂いたのですが、本作も同様に「学院」というお題を頂いて、それを自分なりにカスタマイズするところから始まりました。
――物語の舞台となる「私立シードゥス学院」は全寮制の寄宿学校ですが、特に設定などでこだわった部分はありますか?
高里:資料を集めるのが大変で、編集部さんにもたくさんお手伝い頂きました。土台の段階では必ず実在の記録から勉強するようにしています。
――資料を本当にたくさん読み込んでいらした姿が印象的です。そうして出来上がった、この物語の読みどころはどこですか?
高里:今まで書かせて頂いた作品の中でも少し仕組みの異なるミステリになります。私はそれをとても楽しんだので、読んで下さる方々にどう届くか……少し緊張しています。
――どんな仕組みかは、読んでのお楽しみということで……。高里さんはミステリを多く書かれていますが、いつもどうやって謎を組み立てていますか?
高里:私自身が怖がりなので、こんなことがあったら怖いなあという恐怖心から始まることが多いです。
――特に思い入れのあるキャラクターはいますか? またその理由も教えてください。
高里:学院という特性上、多くの人が登場します。どの人も主人公に一作書けるくらい好きになれました。ですから及び腰半分興味半分で、読んで下さった方にこの質問をしてみたい気持ちです。
――それぞれのキャラクターの個性も本当に素敵です! 今後の展開を教えてください。
高里:もし機会がありましたら、タイトル通り(*シードゥスは星座の意)星々の物語のようにいろいろなお話をお送りできたら嬉しいです。
――最後に、読者に一言メッセージをお願いします。
高里:本は読んで頂いた瞬間に世界が確定します。最後の一筆をよろしくお願い致します。一文一行一語でも、お心に触れるところがありましたら幸いです。
▼高里椎奈『私立シードゥス学院 小さな紳士の名推理』詳細はこちら
https://www.kadokawa.co.jp/product/322005000369/(KADOKAWAオフィシャルページ)
◉試し読み:事件は、寄宿学校で起こる。King&Prince永瀬廉主演で映画化された「うち執」シリーズの高里椎奈、新作始動!『私立シードゥス学院 小さな紳士の名推理』序話