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【角川文庫2025年11月の新刊紹介】湊 かなえ『人間標本』、深緑野分『空想の海』など注目作が盛りだくさん!

2025年11月25日に発売予定の角川文庫(日本文学・時代小説)、角川ホラー文庫の新刊ラインナップをご紹介します。

※湊 かなえ『人間標本』は2025年11月21日発売予定です。
※地域により発売日が前後する場合があります。ご了承ください。

角川文庫(日本文学)2025年11月の新刊紹介

岩木一麻『テウトの創薬』



絡み合う野望と陰謀。創薬ベンチャーに隠された闇を暴け!

創薬ベンチャー企業・トトバイオサイエンスが新開発した、蚕を使った医薬品。研究開発部長の進藤らは順調に事業を進めていたが、ある日工場に向かうと蚕が全て死んでいた……! 息もつかせぬ医薬ミステリ!

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322508000298/

小杉健治『刑事の父2』



息子を守り切れるのか……

女性を殺害したと自首してきた大物議員秘書の藤森が、不起訴で釈放後、都内のホテルで刺殺された。警視庁の西警部補は、藤森殺害事件を捜査する一方で、息子の逮捕は警察内部からの圧力だと考える。藤森と警視庁幹部の人間との接点が見え隠れする中、さらに、政界と癒着している詐欺グループの存在が浮かび上がって来て……。西は真犯人を突き止め、警察と息子を救うことが出来るのか――書き下ろし長編警察サスペンス!

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322508000294/

佐々木 譲『闇の聖域』



開戦前夜の満洲で起きた不審な連続殺人を追う、圧巻の警察サスペンス!

大連駅近くの空き地で男性の遺体が見つかった。遺体の頸動脈には凶器不明の不審な裂傷が残っていた。東京から大連警察署に赴任してきた河村修平は、赴任前に見た遺体と傷痕が似ていることに気付く。一方、大連で画家として暮らす中村小夜は、ある日、謎めいた青年ルカと出会う。穏やかで紳士的な彼に次第に惹かれていくが、やがて警察が殺人事件の容疑者としてルカを追っていると知り――。開戦前夜の満洲が舞台の、圧巻の警察サスペンス。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322502000846/

仙川 環『食べてはダメとは言いません 暮林医院栄養室』



『カナリア外来へようこそ』著者が贈る、“ほどほど”が新しい食×医療小説

前の職場を離れたことをきっかけに、父が経営する実家の暮林医院で働き始めた管理栄養士の暮林怜奈。生活習慣病の患者に栄養指導をするのが彼女の主な仕事だ。肝心の父は栄養指導に懐疑的だったが、怜奈の奮闘で徐々に栄養室を訪れる人が増え始める。「無理をする必要はありません。できる範囲から始めてみませんか?」高血圧、痛風予備軍、貧血や肥満症……様々な不調を抱える患者のために栄養のプロが奔走する。『カナリア外来へようこそ』の著者が贈る、新たな食×医療小説!

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322412000810/

武田綾乃『嘘つきなふたり』



私が先生を殺したの――母の呪縛、敷かれたレール、自分と向合う旅が始まる

「もしかして、光?」東大赤門前で声をかけてきたのは、小学校6年生以来、7年ぶりの再会となる長谷川琴葉だった。そんな時、当時の担任だった中山が川から遺体で発見されたとの報が入る。中山の訃報を告げると、「中山を殺したの、私だよ」と琴葉。そんなはずない。琴葉が中山を殺したなんて、絶対にありえない。なぜなら――母親からの呪縛、敷かれたレール。互いに言えぬ“嘘”を抱えた2人が、自分と向き合う旅が今始まる。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322501000751/

直島 翔『テミスの不確かな法廷』



社会に交わり、ままならぬ心身と向き合い罪を裁く。青春×リーガルミステリ

任官七年目の裁判官、安堂清春は幼い頃に発達障害と診断され、周囲との関わりを断ち、自身の特性を隠しながら日々を過ごしていた。Y地裁に赴任して半年、副市長が襲われた傷害事件を担当することになった安堂は、弁護士の小野崎から被告人が無言を貫いていると聞き、何かを隠しているのではないかと気づくが……。微笑みながら殺人を告白する教師、娘は殺されたと主張する父親。生きづらさを抱えた青年が様々な事件に挑む、異色の青春リーガルミステリ!

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322505000521/

深緑野分『空想の海』



“読む楽しさ”がぎゅっと詰まったカラフルな11の物語

“読む楽しさ”がぎゅっと詰まったカラフルな11の物語。奇想と探究の物語作家、デビュー10周年記念作品集。植物で覆われたその家には、使う言葉の異なる4人の子どもたちがいる。言葉が通じず、わかりあえず、でも同じ家で生きざるを得ない彼らに、ある事件が起きて――(「緑の子どもたち」)。大地に突如として小さな穴が開き、そこから無数の土塊が天へ昇ってゆく“土塊昇天現象”。その現象をめぐる哲学者・物理学者・天文学者たちの戦いの記録と到達(「空へ昇る」)など。ミステリ、児童文学、幻想ホラー、掌編小説……書き下ろし『この本を盗む者は』スピンオフ短編を含む、珠玉の全11編。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322407000605/

本城雅人『騎手の誇り』



父の死の真相を知るために、騎手になった……。感涙必至の傑作ミステリー。

12年前、勝利目前の落馬事故により、命を失った騎手・小山忍。その息子の和輝 は、父の死の真相を知るために、騎手になった。弱小の厩舎ながら勝利を重ねた和輝は、ついに父の兄弟子だったトップ騎手の平賀剛のいる厩舎に移ることになる。平賀は父の事故に関わっているのではないか――。新人競馬記者の津川仁美と共に事故の真相を追う和輝は、平賀のある秘密に気づくが……。衝撃の結末が感動を呼ぶ、著者渾身の長篇小説。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322501000741/

松岡圭祐『JK V』



TBS「THE TIME,」で話題の、青春バイオレンス文学!

“幽霊”になってしまった女子高校生有坂紗奈。彼女を何度も救った人生のバイブル『JKの哲学』の著者、ジョアキム・カランブーの正体を探りに出版社に足を運んだ。詳細な情報を得ることは出来ないまま帰路のつく紗奈だが、襲撃を受け誘拐されてしまう。目が覚めた彼女とともに捕らえられていたのは、高校時代の友人・植村と中澤、そして元恋人の李沢、そしてもう一人、五十前後の男がいた。その男は「優莉匡太」を名乗り――。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322508000765/

松本清張『日光中宮祠事件 新装版』



惨たらしい一家6人心中事件の真相とは? 迫真のノンフィクション・ノベル

10年前、日光市におこった一家無理心中事件に疑惑!
土地の一住職の熱心な懇願により、警察はついにこの事件の再捜査に踏み切った。
10年のブランクのため難航する捜査。事件直後、現場から消失した小切手の行方は?
捜査線上に浮かび上がった謎の朝鮮人は?
終戦後の混乱期にみられた警察の強引な捜査に、鋭い批判の目を向けた表題作ほか
「情死傍観」「特技」「山師」「部分」「厭戦」「小さな旅館」「老春」「鴉」を収録。
松本清張の傑作短編集!

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322508000318/

湊 かなえ『人間標本』



イヤミスの女王、新たなる覚醒

人間も一番美しい時に標本にできればいいのにな――。ひどく損壊された6人の少年の遺体が発見されると、社会はその事件の異様さに衝撃を受けた。大学の生物学科で蝶の研究をする榊史朗は、蝶の世界を渇望するあまり、息子を含む6人の少年たちを手にかけたと独白する。蝶に魅せられ、禁断の「標本」を作り上げたという男の手記には、理解しがたい欲求が記されていた……。耽美と狂おしさが激しく入り乱れる、慟哭のミステリ。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322409000509/

山本文緒『絶対泣かない』



仕事に悩んでいる人、今から逃げたい人へ。背中を押してくれる15の物語。

損害保険会社の同期だった薔子 。地方の旧家の一人娘で生活レベルもまるで違う彼女が退職した。理由は「フラワーデザイナーになりたいから」。2年後、再会した薔子はショートカットにジーンズ姿、手は荒れ、頬はくすんでいた。その1年後、私は同期の結婚式で再び薔子に出会う。花嫁の横に佇む薔子は……(「花のような人」)。仕事を続けること、挫折すること、違う形で自信を取り戻すこと。数十年にわたり愛され支持される15の物語。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322507000535/

有馬美季子『お葉の医心帖 であいの柚子の木』



光と翳が交錯する、新たな出会いと恋

町医者・道庵の診療所を手伝う少女・お葉。新たにお灸や鍼の治療を学び、患者に対応する彼女は無理が祟って倒れてしまう。休養にも気を遣う中で、怪我をした猫の手当をきっかけに、若い医者・林二郎と知り合う。縁を大切にして日々を送っていたが、話すうちに男が深い傷を抱えていることに気づく。自分と似た翳を持つ彼に惹かれるものの、林二郎の身元には秘密があるようで――。新たな切なさが胸を打つ、感動の時代シリーズ!

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322506000522/

角川文庫(時代小説)2025年11月の新刊紹介

上田秀人『継ぐ者』



上田秀人の渾身の大作が、ついに文庫化!

織田信長が今川義元を討ち取った桶狭間の合戦の後、松平元康は今川家からの独立を決意する。家康と改名し、人質になっていた妻の瀬名と嫡男竹千代(のちの信康)を今川家から取り戻した彼は、息子を信長の娘と結婚させて織田家と同盟を結ぶ。そして家康は、遂に遠江の攻略を開始する。だが、今川の血を引く妻と、義父信長に憧憬を抱く息子は、家康の思いとは次第に離れていく……。著者渾身の傑作歴史長篇。解説・細谷正充

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322507000525/

葉室 麟、朝井まかて、諸田玲子、澤田瞳子、武川 佑『名こそ惜しめよ 歴史小説アンソロジー』



戦乱、陰謀、そして悲恋。鎌倉殿の時代を鮮やかに描きあげる競作集!

源氏の栄枯盛衰と、北条政子の恋が交錯する(朝井まかて「恋ぞ荒ぶる」)。憂いを帯びた姫に、帝の仕掛けた戯れとは(諸田玲子「人も愛し」)。さる女性から壁絵の依頼を受け、画師の人生が動き出す(澤田瞳子「さくり姫」)。闘うことを運命づけられた坂東武者和田一門の最期を描く(武川佑「誰が悪」)。頼朝亡き後、政子は苛烈なる政戦に挑んだ(葉室麟「女人入眼」)。鎌倉を舞台に、野望、陰謀、そして恋を描いた歴史小説アンソロジー。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322506000526/

角川ホラー文庫2025年11月の新刊紹介

楳図かずお『ゾク こわい本8 人の闇/猫目小僧1』



楳図かずおの恐怖と妄想の世界へようこそ。

異色のダークヒーロー、猫目小僧登場!300年に一度しか生まれない猫又の子として誕生した「猫目小僧」。だが、人間に似た姿で生まれたことから、妖怪からも人間からも忌み嫌われる。孤独な旅を続ける猫目小僧は、さまざまな奇怪な事件に巻き込まれながら、立ち向かっていく――。何不自由なく育っている少年・武夫は、ある日、顔が焼けただれた男から、「父親に渡してほしい」と細長い包みを渡される。だが、その中身はなんと切り取られた右腕だった――。屋根裏から眺めていた猫目小僧は、武夫のために動くが……。(「不死身の男」)ほか2篇。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322502000833/

楳図かずお『ゾク こわい本7 学園』



憧れの美しい先生がミイラに?! 学園中が恐怖に巻き込まれていく――

聖白バラ女学院の女学生の憧れの美しい先生が、祈りの最中に地下の礼拝堂に安置されていたミイラに手をつかまれ……。墓地で教室でスキー場で繰り返される惨劇。やがて学園中が恐怖に巻き込まれていく。 美に憑りつかれた恐ろしいミイラと少女達の運命は……哀しくも怖い学園ホラーの傑作の「ミイラ先生」。60年代の名作ラブコメとして名高い、美男子が転校してきたことをきっかけに、仲良し女の子たちの惚れ薬をめぐって繰り広げられる笑いあり、涙あり、ちょっぴりせつない失恋ありの学園ラブコメの原点とも言われている傑作を収録。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322502000834/

鈴木光司『仄暗い水の底から』



すべてが最恐、すべてが規格外――日本ホラー界の帝王による伝説的短篇集

夫と離婚し、港区の埋立地に建つマンションに引っ越してきた淑美と5歳の娘・郁子。
ある日2人は、マンションの屋上でおもちゃの詰まった赤いバッグを見つける。
しかし、このマンションに子供は郁子以外いないはず……
その日を境に、不可解な現象が起き始める(「浮遊する水」)。

大ヒットホラー映画原作「浮遊する水」、『ユビキタス』の原型ともいえる「孤島」など、
“水”をモチーフとした7篇を収録。
『リング』著者による至高の恐怖短篇集。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322507000537/

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