menu
menu

連載

森見登美彦・著 上田 誠・原案「四畳半タイムマシンブルース」 vol.2

あの「四畳半」に、タイムマシンが現れた!? 森見登美彦・著 上田 誠・原案「四畳半タイムマシンブルース」#1-2

森見登美彦・著 上田 誠・原案「四畳半タイムマシンブルース」

>>前話を読む

 明石さんは我々の一年後輩にあたる。学内映画サークル「みそぎ」に所属し、そのクールなたたずまいとは裏腹に、まったくクールではないポンコツ映画を量産する愛すべき人である。同じ映画サークルに所属する小津によると、サークル内でも明石監督の評価はあやふやだった。他人が一本撮っている間に三本は撮るというプロフェッショナルな仕事ぶりに対しては誰もが賞賛の言葉を惜しまないが、その作品のポンコツぶりに触れる段になると誰もがつつましく口をつぐむという。
 そのような周囲のモヤモヤ評価をものともせず、この夏休み、明石さんはポンコツ映画界に転生した文豪バルザックのごとく撮りまくっていた。昨日も早朝から午後三時すぎまで、このアパートの裏手にある大家さん宅にてポンコツSF時代劇を撮影したばかりである。


関連書籍

MAGAZINES

カドブンノベル

最新号
2020年6月号

5月10日 配信

怪と幽

最新号
Vol.004

4月28日 発売

小説 野性時代

第199号
2020年6月号

5月12日 発売

ランキング

アクセスランキング

新着コンテンツ

TOP