【連載小説】劇団「ヨーロッパ企画」の傑作と『四畳半神話大系』がまさかの融合!? 森見登美彦・著 上田 誠・原案「四畳半タイムマシンブルース」#1-5
森見登美彦・著 上田 誠・原案「四畳半タイムマシンブルース」

※本記事は連載小説です。
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小津はともかく、明石さんを極熱の四畳半に座らせるのは忍びない。
そろそろ廊下へ出よう、と私は提案した。
「少しは暑さもマシだろう」
しかし四畳半から廊下へ出たとて、さほど
廊下の向かい側は当アパートの倉庫室になっているのだが、そこから
明石さんは黄色い詰め物のはみだしたソファに腰かけた。