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連載

森見登美彦・著 上田 誠・原案「四畳半タイムマシンブルース」 vol.5

【連載小説】劇団「ヨーロッパ企画」の傑作と『四畳半神話大系』がまさかの融合!? 森見登美彦・著 上田 誠・原案「四畳半タイムマシンブルース」#1-5

森見登美彦・著 上田 誠・原案「四畳半タイムマシンブルース」

※本記事は連載小説です。

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 小津はともかく、明石さんを極熱の四畳半に座らせるのは忍びない。
 そろそろ廊下へ出よう、と私は提案した。
「少しは暑さもマシだろう」
 しかし四畳半から廊下へ出たとて、さほどさわやかな景色が広がるわけではない。
 廊下の向かい側は当アパートの倉庫室になっているのだが、そこからあふれだしたガラクタが廊下に積み上がっている。毎週通ってくる掃除のおばさんが使う道具類、前の住人が放置していったとおぼしき家財道具、大家さんの私物など……それらはあまりにもこんぜん一体となっているので、大家さんも見て見ぬふりをしているのであろう。初めてこの情景を目にしたときは、何者かが二階の廊下をバリケード封鎖しているのかと思ったほどである。
 明石さんは黄色い詰め物のはみだしたソファに腰かけた。


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