【連載小説】クーラーのリモコンが全宇宙消滅の引き金に――!? ヨーロッパ企画の傑作と『四畳半神話大系』が融合! 森見登美彦・著 上田 誠・原案「四畳半タイムマシンブルース」#1-12
森見登美彦・著 上田 誠・原案「四畳半タイムマシンブルース」
  
※本記事は連載小説です。
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 風鈴が鳴り止んで、あたりはひっそりと静まり返った。
 小津たちがタイムマシンとともに消えてしまうと、そこは相変わらずの四畳半アパートである。昼下がりのうだるような暑さが一気に戻ってきたように感じられた。
 相島氏が「城ヶ崎さん」と震える声で言った。
「何がどうなっているんです?」
「どうやらあのタイムマシンは本物らしいな」
「まさかそんな。SF映画じゃないんですから……」
 よろめく相島氏に明石さんが「相島さん」と声をかけた。
「そこに立っているとタイムマシンが戻ってきたとき危ないのでは?」
 相島氏は「ウヒャッ」と叫んで飛び
      
    
			   
			   
			   
          
        
              
    
              
                
                      
            
                      
                        
          
          
            
          
		  
          
		  
          
		  
          
		  
          
		  
          
		  
          
		  
          
		  
          
		  
          
		  


