「小説 野性時代」編集後記(2023年7月号) 大充実の掲載ラインナップをご紹介
「小説 野性時代」編集後記
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最も旬で刺激的な物語が詰まった月刊文芸誌「小説 野性時代」。
その2023年7月号より、「編集後記」を特別公開!
編集長自らが、本誌の見どころやおすすめ作品を紹介したり、読者のみなさまへのメッセージを綴ったり……。
本との出会いのきっかけとして、ぜひお役立てください。
(本記事は「小説 野性時代 2023年7月号」に掲載された内容を転載したものです)
「小説 野性時代」編集後記(2023年7月号)
大充実のラインナップとなりました。直木賞作家の森絵都さん&青山文平さんに、ミステリ界の気鋭・阿津川辰海さんの新連載三本がスタートし、宮内悠介さん、前川ほまれさん、五十嵐律人さんによる読切三作が掲載。第四十三回横溝正史ミステリ&ホラー大賞の選考結果の発表もあり、今年は露野目ナキロさんの「をんごく」が大賞&読者賞&カクヨム賞の三冠を達成! 選考委員絶賛の受賞作の刊行を楽しみにお待ちください。さて、編集後記ではこれから毎号、私の独断でオススメの角川文庫を一冊紹介しよう! と意気込んでいたのですが、今号の掲載作品が充実しすぎて紙幅がない……嬉しいけれど……! ということで、次号から始めますという予告だけねじ込んで、今号は筆をおきます。(中)
掲載号紹介
小説 野性時代 第236号 2023年7月号
編 小説野性時代編集部
希望小売価格:385円(本体350円+税)
発売日:2023年06月25日
商品形態:電子専売
森絵都、青山文平、阿津川辰海という超豪華新連載3本がスタート! 宮内悠介、前川ほまれ、五十嵐律人の珠玉の読切も3本掲載! そして第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞の結果発表!
【新連載】
森絵都――デモクラシーのいろは
一九四六年十一月、"民主主義のレッスン"が彼女たちの世界をひらく。
『みかづき』『カラフル』の名手が綴る、新たな青春成長小説。
青山文平――父がしたこと
秘密裏に告げられた御藩主の御病状。
失敗の許されない手術を引き受けた医師は、息子の命の恩人だった――。
阿津川辰海――バーニング・ダンサー
全世界で百人の能力者――「コトダマ遣い」。
特殊設定ミステリの気鋭が贈る、能力者vs.能力者の警察小説!
【読切】
宮内悠介――手と手のぶつかる距離
ビオラの音色から始まった謎。
少年たちの二重奏が織りなす軽やかで温かい青春ミステリ。
前川ほまれ――二人のエックス
休職を経てストレスケア病棟に異動した看護師の倉木。
ここには、ジェンダー外来で有名な先生がいる。
五十嵐律人――今際言伝
「同一日付の遺言書」に「逆さまの天使」。
無法律がダイイングメッセージの謎に挑む!
【結果発表】
第43回 横溝正史ミステリ&ホラー大賞
【短期集中掲載】
木下昌輝――剣、花に殉ず
【連載】
赤川次郎――余白の迷路
秋山寛貴(ハナコ)――人前に立つのは苦手だけど
今村翔吾――天弾
恩田 陸――産土ヘイズ
垣根涼介――武田の金、毛利の銀
河崎秋子――銀色のステイヤー
新川帆立――目には目を
中山七里――こちら空港警察
増田俊也――七帝柔道記II 立てる我が部ぞ力あり
【コラム】
告白します――浅野皓生「告白の告白」
告白します――青波 杏「ニューヨーク、零下六度」
【記事】
Book Review「物語は。」吉田大助
――朝倉宏景『サクラの守る街』
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