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連載

今野敏「ヤメろと言われても! Ⅱ」 vol.11

【連載コラム】ロシア製の戦車プラモ作りをひきつづき。壊れた部品も作り直し組みあがり。基本塗装へ。 今野敏「ヤメろと言われても! Ⅱ」#46

今野敏「ヤメろと言われても! Ⅱ」

※本記事は連載コラムです。

ロシア製の戦車プラモ作り。 壊れた部品も作り直し、ようやく 組み上がり。基本塗装をする。

>>前回はこちら

 さて、作りはじめてどれくらい経っただろう。ロシア製戦車がようやく組み上がった。ここまでくると、ほっとするし、しみじみと出来栄えを眺める余裕が出てくる。
 だが、実は、この余裕をもって眺めている時がけっこう怖いのだ。部品のずれや接着時のゆがみが気になってくることがある。……というか、ほぼ百パーセント、どこか気に入らないところが見つかるのだ。
 このキットは、おそろしく細かなところまで作り込まれているので、すべての部分がうまく接着できるわけではない。
 どうしても気になる部分は、前回説明したように、カッターナイフ等を使って部品を丁寧に引き剝がし、再接着すればいい。
 だが、やり直したからといって、うまくいくとは限らない。とにかく細かい作業は、一か八かの要素もある。
 だから、一番正しいのは、気にしないことだと思っている。組み上がった段階で気になっているところも、塗装をすれば目立たなくなるものだ。
 組み上がってから壊れてしまう部分もある。今回は、両サイドのカバーについているバックミラーの支柱が折れてしまった。左右両方ともだ。
 ランナーから切り離した瞬間、あ、これは細すぎてヤバいなと思っていた。カバーを本体に取り付ける作業をしているときに触ってしまい、案の定折れてしまった。
 もともと、これは真 しんちゆう 鍮線などで作り直したほうがいいなと感じていたので、それを実行する。〇・七ミリの真鍮線をラジオペンチで折り曲げ、ニッパーで切り取る。それを、瞬間接着剤で元の部品に取り付ければオーケー。
 金属とスチロール樹脂を接着するので、プラモデル用のセメントは使えない。ちなみに、フルスクラッチのときは、スチロール樹脂、無発泡ウレタン、エポキシパテ、ポリパテなど、さまざまな素材を使うので、たいていは瞬間接着剤を使う。
 さて、組み上がったら基本塗装をしておく、最近は、街に模型屋がなくなったので、塗料をネット通販で購入しておいた。アクリル塗料のタミヤカラーのバフという色を、エアブラシで吹く。
 このキットのインストには、ロシアのカラーナンバーとタミヤカラーのナンバーが両方表にしてあるので、とても助かる。そのナンバーを見ながら、必要な色をネットで注文した。
 サイドのカバーと履帯りたいは、塗り分けのために接着せずに取り外してある。すべて取り付けて、見えるところだけを塗装するという手もある。
 実際それで充分に見栄えがするのだが、今回は、見えないところもすべて塗装しておこうと思った。下から覗き込んだりしても、これでだいじょうぶ。


組み立てを進めていくうち、気に入らないとこ ろはどうしても出てきてしまうもの。だが、塗 装をすれば目立たなくなる


組み上がったら基本塗装をしておく。バフという色をエアブラシで吹いた。手前は、 サイドのカバー(バックミラー付き)と履帯


写真=今野 敏

「カドブンノベル」2020年7月号収録「ヤメろと言われても! Ⅱ」第46回より


「カドブンノベル」2020年7月号

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◎つづきの第47回は「カドブンノベル」2020年8月号に掲載しております。


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