角川文庫キャラ文通信
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大人気ご長寿シリーズ「ホーンテッド・キャンパス」! ついに待望の第15巻「秋の猫は緋の色」が刊行されます。大学祭前のキャンパス内は浮かれた空気満載。しかしオカルト研究会に届いたのは、相変わらず恐怖の依頼で……「彼女の体の痣が、人面瘡にな ってしゃべり出した」――? 作者の櫛木理宇さんに本作への思いをうかがいます。
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――今回の新刊の読みどころはどこですか? また、3話の恐い話が入っていますが、櫛木さんが一番恐いと思う話を教えてください。
櫛木:タイトル通り、今巻には猫が主役級となって活躍する話があります。私自身は猫派なんですが、いままでに犬が出てくる話は書いても、なぜか猫は書いてきませんでした。猫好きの方に是非読んでいただきたいと思っています。
恐いと言えるのは三話目でしょうか。少し趣向を変えて、犯罪実話的な要素を加えてみた作品です。
――長いシリーズになりますが、一番思い入れがあるキャラクターは誰ですか? また、メインで書いてみたいキャラクターはいますか?
櫛木:思い入れというか、作者自身を投影している部分が大きいのはやはり主人公の八神森司で、次に黒沼部長です。とくに森司は八割がた作者ですね(笑)。理屈っぽく蘊蓄好きなところは黒沼部長に体現してもらっています。
メインで書いてみたいのは、非常勤講師の矢田でしょうか。地味にお気に入りなので。
――非常勤講師の矢田は密かにいろんな事件を持ち込んでくれますね。どの辺がお気に入りなのか気になります。
櫛木:もともと飄々としたおじさんが好きなんです。矢田は教授でないぶん、学生たちと距離が近く、立ち入った発言をしても許されるキャラクターにしています。また作中で最も、森司と恋のライバルになる可能性の低いキャラでもあります(笑)。
――「ホーンテッド・キャンパス」の今後の展開と、別作品の予定を教えてください。
櫛木:「ホーンテッド・キャンパス」はオカルト、青春もの、ミステリ、ラブコメと要素をごった煮にした作品ですが、一番のメインは主人公・森司の成長物語だと思っています。卒業に向かって、今後も成長させていきたいです。
2019年は文芸カドカワさんで、ホーンテッドシリーズ以外の作品を連載させていただく話が進行中です。そちらも合わせてよろしくお願いいたします。
――最後に、読者に一言メッセージをお願いします。
櫛木:2012年に始まった「ホーンテッド・キャンパス」も、ついに8年目に突入いたしました。予期せず息の長いシリーズになってしまいましたが、今後ともお付き合いいただければ幸いです。
>>櫛木 理宇『ホーンテッド・キャンパス 秋の猫は緋の色』
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