ブックコンシェルジュ
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笑って泣いて、次の季節へ。「卒業小説5選」
2022年春の卒業シーズンにおすすめの本をご紹介!
3月は、別れと出会いの季節です。
仲間とともに過ごした学生時代を卒業するひと、子どもが就職して子育てを卒業するひと、卒業にまつわる出来事を思い返して郷愁にかられるひと。
卒業は、これまでの生活に区切りをつける節目でもあり、新たなステージへ進むための通過点でもありますよね。
悲喜こもごもの“卒業”には、心をふるわすドラマがつきものです。
青春小説、家族小説、スポーツ小説など、様々な形で卒業を描いた名作小説を5つ、ご紹介します。
登場人物たちとともに、笑って泣いて、次の季節へ歩き出しましょう!
悲喜こもごもの“卒業”が胸を打つ。「卒業小説5選」
朝井リョウ『少女は卒業しない』(集英社文庫刊)
青春のすべてを詰め込んだ、珠玉の連作短編集。
今日、わたしは「さよなら」をする。図書館の優しい先生と、退学してしまった幼馴染と、生徒会の先輩と、部内公認の彼氏と、自分だけが知っていた歌声と、たった一人の友達と、そして、胸に詰まったままの、この想いと――。別の高校との合併で、翌日には校舎が取り壊される地方の高校、最後の卒業式の一日を、7人の少女の視点から描く。
はらだみずき『サッカーボーイズ 卒業 ラストゲーム』(角川文庫刊)
中学3年間をともに歩んだ仲間とのとびきり熱い最後の夏! がむしゃらでピュアな少年たちを描いた青春スポーツ小説、堂々の完結!
県大会出場をかけた大事な試合で、遼介は右膝を痛めて負傷交代し、試合にも敗れてしまう。さらに監督の草間がベンチで倒れ、入院してしまった。遼介たち3年生にとって中学最後の大会となる夏の総体が1ヶ月に迫るなか、キャプテンと監督を欠き、不穏な空気に包まれる桜ヶ丘中サッカー部。3年間をともに過ごした仲間たちとの、最後の夏がはじまる――。
(あらすじ:BOOK☆WALKERより引用)
詳細はこちら⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321509000150/
重松清『卒業』(新潮文庫刊)
悲しみを乗り越え、新たな旅立ちを迎えるために、それぞれの「卒業」を経験する家族を描いた四編。著者の新たなる原点。
「わたしの父親ってどんなひとだったんですか」ある日突然、十四年前に自ら命を絶った親友の娘が僕を訪ねてきた。中学生の彼女もまた、生と死を巡る深刻な悩みを抱えていた。僕は彼女を死から引き離そうと、亡き親友との青春時代の思い出を語り始めたのだが――。
山本幸久『誰がために鐘を鳴らす』(角川文庫刊)
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男子高校生が不協和音のハンドベル。笑って泣ける青春小説。特別短編収録!
翌年の廃校が決まっている、男子だらけの県立高に通う錫之助。ある日、担任から音楽室の片付けを命じられハンドベルを見つける。その音色に魅せられ、居合わせた3人の同級生――イケメンでそつがない播須、いじめられ体質の美馬、不良の土屋とハンドベル部を創立することになる。顧問は担任でお地蔵さん似の教師、あだ名は「ダイブツ」。チームワークもバラバラ、音楽の知識もないメンバーで、「女子高のハンドベル部との交流」という不純な目標から始まった部活動。だが、4人は徐々に演奏の面白さに目覚め、出会う人々の輪は広がってゆき…。卒業目前、錫之助がハンドベルの演奏を通して見た未来とは? 一人では絶対に演奏できない楽器、それがハンドベル。4人の凸凹男子高校生と独身教師が奏でる、笑えて泣ける青春物語! 文庫オリジナル書き下ろし短編「まつげに積もる雪」も収録!
(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321809000162/
垣谷美雨『子育てはもう卒業します』(祥伝社文庫刊)
誰かのために生きてきた女性の新たな出発を描く物語。
息子を憧れの学校に入れるため必死なお受験ママの淳子、堅実な職業に就いてと娘の就活に口を出す明美、勘当同然で押し切った結婚を後悔する紫。十代で出会った三人は故郷を離れてから数十年、様々な悩みを語り合ってきた。就職、結婚、出産、嫁姑問題、子供の進路……。時にふと思う。私の人生、このまま終わるの?
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