ブックコンシェルジュ
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年末といえば、\漫才/ 人生を変える「漫才小説5選」
終わりよければ全てよし。2021年を笑顔で締めくくろう。笑って泣ける、おすすめの本をご紹介!
笑う門には福来る。いつだって笑顔でいたい、そんなあなたの強い味方「漫才」。
漫才はテレビで見るもの、そう思っていませんか?
漫才は見るだけじゃないんです。読む「漫才」も素敵なんですよ!
漫才に出会って人生を変えられてしまった崖っぷち芸人のお話に、特別な「相方」との出会いをきっかけに漫才の世界に入っていく中学生のお話。はたまた、芸人として活躍するかつての友人への思いを描いたほろ苦い作品も。
熱くって、かっこよくて、とびきり笑えて、時には泣ける「漫才にまつわる小説」を集めました。
熱くって、かっこよくて、とびきり笑えて、時には泣ける「漫才小説5選」
安藤祐介『夢は捨てたと言わないで』(中央公論新社)
笑いには、敵を味方にする力がある。笑いには、人をひとり救う力がある。おもろいは、正義だ!
吉祥寺のスーパー「エブリ」の社員・樫村栄治は元甲子園のスター選手。
だがプロ野球選手として大成できず、夢を捨てた過去を持つ。
そんな彼に社長から突如下った指令。それはアルバイトのお笑い芸人たちをまとめ上げ「お笑い実業団」を結成、彼らの夢をバックアップすることであった。社長の言葉とは裏腹に、いつまでの夢にしがみつく彼らを軽蔑する栄治。だが客のいない催事スペースで必死にネタをする彼らを見て、栄治の中で何かが変わっていく。
(あらすじ:BOOK☆WALKERより引用)
大前粟生『おもろい以外いらんねん』(河出書房新社)
仲良し三人組。俺以外の二人がお笑いコンビを組んだ。
幼馴染の咲太と滝場、高校で転校してきたユウキの仲良し三人組。滝場とユウキはお笑いコンビ<馬場リッチバルコニー>を組み、27歳の今も活動中だが――。優しさの革命を起こす大躍進作。
又吉直樹『火花』(文春文庫)
ピース又吉が贈る笑いの哲学満載の純文学小説
売れない芸人の徳永は、天才肌の先輩芸人・神谷と出会い、師と仰ぐ。
神谷の伝記を書くことを乞われ、共に過ごす時間が増えるが、やがて二人は別の道を歩むことになる。
笑いとは何か、人間とは何かを描ききったデビュー小説。
浜口倫太郎『ワラグル』(小学館)
漫才師が挑む笑いと涙と戦慄の起死回生物語。
崖っぷちの中堅漫才コンビ、リンゴサーカスのボケ担当、加瀬凛太は、冬の寒空の下、絶望していた。年末の漫才日本一を決めるKOM(キングオブ漫才の略)敗者復活戦で敗れ、決勝進出の一縷の望みを絶たれてしまったのだ。
おまけに相方は、今年ダメなら実家の生業を継ぐと公言していたため、コンビも解散となった。
なんとかして漫才を続けたかった凛太の前に、先輩KOM王者からある情報が寄せられる。死神の異名を取る謎の作家ラリーがコーチに付けば、KOM優勝も可能だ。事実、自分もそうして王者になれた、というものだった。半信半疑でラリーの元を訪れた凛太は、来年決勝に残れなければ芸人を辞めろ、と告げられる。
あさのあつこ『The MANZAI 十五歳の章 上』(角川文庫)
転校してきたぼくに「おつきあい」を申し込んできた…って、お前男じゃん!
中学二年の秋、転校生の歩はクラスメートの秋本に呼び出され、突然の告白を受ける。
「おれとつきおうてくれ!」
だがしかし、おまえもぼくもれっきとした男だろう! 驚愕する歩に、秋本は漫才コンビの話だと言って熱烈アプローチ。
全身全霊で断る歩だったが、一方的に秋本のペースに呑まれ文化祭で漫才をやる羽目に……。
なんでそんなにぼくに構うんだよ、ぼくなんてこんなにつまらない人間なのに…
繊細かつユーモラスに描いた青春小説シリーズ第一弾。
(あらすじ:(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321608000241/
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