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特集

犯人はわかっても真相はわからない? 「倒叙ミステリ小説5選」

“倒叙”といわれるミステリのジャンルを知っていますか?
ざっくり言うと、読者に犯人または犯行の一部がわかっている状態で展開するミステリのことです。
代表的な作品は、古畑任三郎。そして、刑事コロンボ。
明晰な頭脳を持つ探偵や些細な違和感を追究する刑事から、犯人はどのように逃れるのか。
狡猾な犯罪計画や複雑怪奇な事件の謎を、いかにして探偵役は明らかにするのか。
作中の探偵役よりも多くの情報を持って事件に取り組むことになる読者は、同情の余地のある犯人が捕まらないように祈ったり、残忍な犯人を追い詰める探偵の活躍に胸を躍らす――。
倒叙ならではの楽しみが味わえる5作を、ご紹介いたします。

倒叙ミステリならでは! 豊かな物語性やトリッキーな仕掛けが楽しめる5作!

降田天『朝と夕の犯罪』(KADOKAWA刊)



日本推理作家協会賞受賞シリーズ。慟哭必至のミステリ

別々の人生を歩み、10年ぶりに再会したアサヒとユウヒの兄弟。ふたりはある目的のため、狂言誘拐を実行に移す。その犯罪は成功したかに見えたが、思いもよらない結末を迎えることになった。
それから8年後、神倉駅前交番の警察官・狩野雷太は、マンションの一室で衰弱した男児を保護する。男児の傍らには、餓死した妹の亡骸があった。神奈川県警捜査一課の烏丸靖子は兄妹の母親を取り調べるが、彼女がかつて誘拐事件に巻き込まれていたことがわかり、状況は一変する。悲劇的な事件の裏に横たわる、さらなる衝撃とは――。

(あらすじ:BOOK☆WALKERより引用)
詳細はこちら⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322011000436/
シリーズ前作『偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理』はこちら⇒ 
https://www.kadokawa.co.jp/product/322106000326/

岡嶋二人『99%の誘拐』(講談社文庫刊)



岡嶋二人の代表作! 第10回吉川英治文学新人賞受賞作

末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには8年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。そして12年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。その犯行はコンピュータによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける。第10回吉川英治文学新人賞受賞作にして、2005年度「この文庫がすごい!」第1位のリバイバルヒットになり、改めてオカジマフタリの名を知らしめた作品でもある。

(あらすじ:BOOK☆WALKERより引用)

倉知淳『皇帝と拳銃と』(創元推理文庫刊)



〈刑事コロンボ〉の衣鉢を継ぐ警察官探偵が、またひとり誕生する。

私の誇りを傷つけるなど、万死に値する愚挙である。絶対に許してはいけない。学内で“皇帝”と称される稲見主任教授は、来年に副学長選挙を控え、恐喝者の排除を決意し実行に移す。犯行計画は完璧なはずだった。稲見はそう確信していた。あの男が現れるまでは(表題作)。劇団を主宰する間宮想悟は、借金の即時返済の代わりに恋人の看板女優を差し出せと実の叔父に強要され、その場で彼を殺害するが――(「恋人たちの汀」)。倉知淳初の倒叙ミステリ・シリーズ、全四編を収録。

(あらすじ:BOOK☆WALKERより引用)

井上真偽『探偵が早すぎる』(講談社タイガ刊)



ミステリ界が今、最も注目する才能が放つ、究極の倒叙ミステリ!

犯行計画を立てただけなのに……どこからともなく名探偵がやってきた?完全犯罪をもくろむ殺人者は、誰にも見破られぬように犯罪計画を立てた……はずだった。「キミ、殺そうとしてるよね?」彼の犯罪計画の穴とは!?

(あらすじ:BOOK☆WALKERより引用)

相沢沙呼『invert 城塚翡翠倒叙集』(講談社刊)  



ミステリランキング五冠を獲得した『medium 霊媒探偵城塚翡翠』、待望の続編は犯人たちの視点で描かれる、傑作倒叙ミステリ中編集!

綿密な犯罪計画により実行された殺人事件。アリバイは鉄壁、計画は完璧、事件は事故として処理される……はずだった。だが、犯人たちのもとに、死者の声を聴く美女、城塚翡翠が現れる。大丈夫。霊能力なんかで自分が捕まるはずなんてない。ところが……。ITエンジニア、小学校教師、そして人を殺すことを厭わない犯罪界のナポレオン。すべてを見通す翡翠の目から、彼らは逃れることができるのか?

(あらすじ:BOOK☆WALKERより引用)

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