ブックコンシェルジュ
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あれもこれも伏線!? 伏線がスゴいミステリ小説5選!
コロナ禍も吹き飛ばす伏線回収の爽快感がすごい、おすすめミステリ小説をご紹介
“伏線”。なんて甘美な響きでしょう。
読者には伏せられて事前にほのめかされる、物語の真実を示す事柄のことです。
古今東西のミステリに、様々な美しい伏線が張られてきました。
「え、まさかあの描写が伏線……!!」
「あの人のあの一言が伏線だったの!?!?」
と、驚いた経験はありますか?
それもまた、ミステリを読む醍醐味ですよね。
あまりに美しい伏線の存在には、すべての真相を知って初めて気づくもの。
二度読み三度読み必至の、「伏線がスゴいミステリ」を5つご紹介します。
傑作だらけの“伏線ミステリ”を読んで、驚きで絶叫してください!
あまりの驚きに絶叫必至!「伏線がスゴいミステリ小説5選」
市川憂人『断罪のネバーモア』(KADOKAWA刊)
リアル警察小説と本格ミステリの2重螺旋! 白黒が全反転する奇跡の終盤に瞠目せよ!!
度重なる不祥事から警察の大改革が行われた日本。変革後の警察にブラックIT企業から転職した新米刑事の藪内唯歩は茨城県つくば警察署の刑事課で警部補の仲城流次をパートナーとし殺人事件の捜査にあたる。刑事課の同僚たちの隠しごとが唯歩の心を曇らせ、7年前の事件が現在の捜査に影を落とす。ノルマに追われながらも、持ち前の粘り強さで事件を解決した先に、唯歩を待ち受ける運命は――。
(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322010000472/
歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』(文春文庫刊)
ミステリー文学賞&年末ランキング4冠! 本格ミステリーの新時代を告げた記念碑的傑作!
かつては探偵事務所で働き、いまは「何でもやってやろう屋」を自称して気ままな生活を送る「俺」成瀬将虎。ある日、高校の後輩のキヨシの頼みで、彼が密かに惚れている久高愛子の祖父の不審死と、高額で布団や健康食品を売りつける蓬莱倶楽部の調査を引き受ける。そして同日、駅のホームで飛び込み自殺しようとした女・麻宮さくらを助けたことで、運命の歯車が回り始める――。
浅倉秋成『六人の嘘つきな大学生』(KADOKAWA刊)
「犯人」が死んだ時、すべての動機が明かされる――新世代の青春ミステリ!
成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を
得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。
(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322005000377/
相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』(講談社文庫刊)
すべてが、伏線。ミステリランキング5冠、最驚かつ最叫の傑作!
死者が視える霊媒・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎。心霊と論理を組み合わせ真実を導き出す二人は、世間を騒がす連続死体遺棄事件に立ち向かう。証拠を残さない連続殺人鬼に辿り着けるのはもはや翡翠の持つ超常の力だけ。だがその魔手は彼女へと迫り――。
(あらすじ:BOOK☆WALKERより引用)
乾くるみ『イニシエーション・ラブ』(文春文庫刊)
「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。
僕がマユに出会ったのは、人数が足りないからと呼びだされた合コンの席。理系学生の僕と、歯科衛生士の彼女。夏の海へのドライブ。ややオクテで真面目な僕らは、やがて恋に落ちて……。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説──と思いきや、最後から二つめのセリフ(絶対に先に読まないで!)で、本書はまったく違った物語に変貌してしまう。
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