KADOKAWA Group
menu
menu

『雷龍楼の殺人』



  • 「完全なる密室」の謎を解け。横溝賞作家による衝撃不可避の本格ミステリ!

    雷龍楼の殺人

    • 著者 新名智
    • 発売日 2024年08月02日
    • 定価 1870円(本体1700円 + 税)

    富山県の沖合に浮かぶ油夜島。この島にある外狩家の屋敷「雷龍楼」では2年前、密室で4人が命を落とす変死事件が起こった。事件で両親を失った中学生の外狩霞は、東京にいるいとこ・穂継の家へ身を寄せていたが、下校途中、何者かに誘拐される。霞に誘拐犯は、彼女を解放する条件となる「あるもの」を手に入れるため穂継が雷龍楼へ向かったと告げる。しかし穂継が到着した夜、殺人事件が発生。その状況は2年前と同じ密室状態で、穂継は殺人の疑いをかけられる。穂継が逮捕されると目的のものが手に入らないばかりか、警察に計画を知られてしまう。穂継の疑いを晴らしたければ協力しろ、と誘拐犯に迫られた霞は、「完全なる密室」の謎解きに挑む。

    富山県の沖合に浮かぶ油夜島。この島にある外狩家の屋敷「雷龍楼」では2年前、密室で4人が命を落とす変死事件が起こった。事件で両親を失った中学生の外狩霞は、東京にいるいとこ・穂継の家へ身を寄せていたが、下校途中、何者かに誘拐される。霞に誘拐犯は、彼女を解放する条件となる「あるもの」を手に入れるため穂継が雷龍楼へ向かったと告げる。しかし穂継が到着した夜、殺人事件が発生。その状況は2年前と同じ密室状態で、穂継は殺人の疑いをかけられる。穂継が逮捕されると目的のものが手に入らないばかりか、警察に計画を知られてしまう。穂継の疑いを晴らしたければ協力しろ、と誘拐犯に迫られた霞は、「完全なる密室」の謎解きに挑む。



推薦コメント

またひとつ、本格ミステリの常識が覆される。
——法月綸太郎氏
心してかかれ。『完全なる密室』への瞠目の挑戦!
——今村昌弘氏
読み終わった後の第一声が「やられた!」 大好きな館もので王道も王道のはずなのに、まさに""雷に打たれた""かのような驚きがありました。タイムリミットもあるドキドキ感を、多くの方に味わってほ しいです。
——猪俣氏(うさぎやTSUTAYA宇都宮東簗瀬店)
面白いミステリを読んだときにしか浮かばない高揚感にぐるんぐるん酔い痴れました。すげー!おもしろかったです!早くネタバレありで語り合いたいので、たくさんの人に読んでほしいです!
——村上望美氏(田村書店)
何かがおかしいけれど、何がおかしいのか分からない !そんな気持ちで読んでいました。すっかりだ...まされてしまいました。絶対に読者には解けないミステリ!
——山下真央氏(くまざわ書店調布店)
物語のラストでは思いもよらないどんでん返しに読後のドキドキがなかなか収まりませんでした。このような奇抜な展開はこれまでになかったですよねー、一気に魅了される内容でした。早く皆さんとこのエキサイティングな展開を共有したいです。
森田洋子氏(コメリ書房鈴鹿店)



『きみはサイコロを振らない』



  • 「呪いのゲーム」はどこにある? 新鋭による青春ホラーミステリの感動作

    きみはサイコロを振らない

    • 著者 新名智
    • 発売日 2023年05月18日

    ――人生なんて、しょせんはゲームだ。
    中学時代の友人の死が忘れられず、そんな信条で日々を淡々と過ごす高校生の志崎晴(しざきはる)。
    「遊ぶと死ぬ」ゲームを探しているという同級生・莉久(りく)に頼まれ、彼女と、呪いの研究をしている大学院生・葉月(はづき)と共に、不審な死を遂げたゲーマー男性の遺品を調べることに。
    大量に残されたゲームをひとつずつ遊んで検証する三人。するといつのまにか晴の日常に突然〈黒い影〉が現れるように――。
    〈晴くんって、実はもう呪われてない?〉
    呪いのゲームはどこにあるのか? その正体と晴の呪いを解く方法は――。

    ――人生なんて、しょせんはゲームだ。
    中学時代の友人の死が忘れられず、そんな信条で日々を淡々と過ごす高校生の志崎晴(しざきはる)。
    「遊ぶと死ぬ」ゲームを探しているという同級生・莉久(りく)に頼まれ、彼女と、呪いの研究をしている大学院生・葉月(はづき)と共に、不審な死を遂げたゲーマー男性の遺品を調べることに。
    大量に残されたゲームをひとつずつ遊んで検証する三人。するといつのまにか晴の日常に突然〈黒い影〉が現れるように――。
    〈晴くんって、実はもう呪われてない?〉
    呪いのゲームはどこにあるのか? その正体と晴の呪いを解く方法は――。



推薦コメント

ホラーに分類されるとは思いますが、登場人物、特に主人公、晴の成長を追っていく物語として読み終えました。作中で『虚魚』をほのめかす描写があったところではニヤリとしてしまいました。
——山本聡氏(オックスフォード福江店)
呪いは恐ろしいばかりではない、呪いは救いにもなる。傷ついた人々を呪いが癒す再生の物語だと思います。
——立木恵里奈氏(くまざわ書店南松本店)
不穏な気配が忍び寄るというよりは、気づいたらその気配が思ってた以上に傍らにある。敵味方の概念などないものと思っていた静寂にゆっくりと凍てつかされるような心地。物語の根幹に鎮座するこの想いは(私は救済や忘却の怖れみたいに感じました)その人の心を締めつけもするが同時に優しく包みこむ。
——豊永大氏(紀伊國屋書店グランフロント大阪店)
『遊ぶと死ぬ呪いのゲーム』の謎を晴、莉久そして葉月と探していく過程が面白く、また晴の呪いの完成が先か? 解呪が先か? の緊迫した状況にも息が詰まった。人にとってのゲームとはなにか? の解釈も哲学的で面白かった。
——大田原牧氏(未来屋書店明石店)
冒頭から、不穏な空気に満ちていて終始ゾクゾクしていた。青春真っ只中の主人公・晴の友情、淡い恋といった要素と彼の抱える苦悩と葛藤が見事なコントラストを描き、その日常を侵食し始める「呪い」がもうただひたすら恐ろしかった。
——峯多美子氏(六本松蔦屋書店)



『あさとほ』



  • この物語を追うと、人が消える。横溝ミステリ&ホラー大賞、受賞第一作!

    あさとほ

    • 著者 新名智
    • 発売日 2025年6月17日
    • 定価 968円(本体880円 + 税)

    夏日が通う大学で教授が突如失踪し、「事情を探る」と言う同級生も大学に来なくなった。部屋を訪ねると本が山積みになっており、「あさとほ」という無名の古典を執拗に調べていたらしい。そして風呂場には彼女の遺体が……。同じように失踪した人が他にもいると知った夏日は、幼いころ双子の妹が失踪した日の思い出を重ねてしまい、恐る恐る調査に乗り出す。はたして単なる”お話”に、生き死にを左右する力があるだろうか? 人間と物語の本質に迫る、精緻を極めたホラーミステリ。

    夏日が通う大学で教授が突如失踪し、「事情を探る」と言う同級生も大学に来なくなった。部屋を訪ねると本が山積みになっており、「あさとほ」という無名の古典を執拗に調べていたらしい。そして風呂場には彼女の遺体が……。同じように失踪した人が他にもいると知った夏日は、幼いころ双子の妹が失踪した日の思い出を重ねてしまい、恐る恐る調査に乗り出す。はたして単なる”お話”に、生き死にを左右する力があるだろうか? 人間と物語の本質に迫る、精緻を極めたホラーミステリ。



推薦コメント

これは油断ならない小説だ! 人間の奥底に眠り続けていた「畏れ」の感情を、ものの見事に浮き上がらせた究極のホラーミステリ。禁断の領域をこじ開けたこの物語に出合ったが最後、読後の余韻は一生消え去ることはないだろう。
——内田剛氏(ブックジャーナリスト)
襲ってくるような怖さではなく、じわじわと侵食してくる恐ろしさ。物語に飲み込まれて自分を見失うかと思いました。
——福原夏菜美氏(未来屋書店碑文谷店)
予想をはるか上回る作品でした。『虚魚』も好きなのですが、今回の全然違う怪異には、ものすごい奥深さを感じます。
——森田洋子氏(コメリ書房鈴鹿店)
真相が明かされてもなお、自分の輪郭を確かめずにはいられないホラーミステリ。
——河野邦広氏(明林堂書店南宮崎店)
2 作目とは思えない完成度。新時代のストーリーテラーの誕生!
——佐伯敦子氏(有隣堂藤沢店)
本を開いてる間は背中がずっとゾクゾクしていました。予想できなかったラストに固まりました・・・・・・。
——伊賀理江子氏(福岡金文堂志摩店)
素晴らしかった!!! ホラーだと思っていたけれど、人の心の深いところまで切り込んだ予想以上の物語に魅せられてしまいました。
——石坂華月氏(未来屋書店大日店)
消失を巡るホラーミステリでありながら、その恐怖の余韻はいつまでも消えない。
——阿久津武信氏(くまざわ書店錦糸町店)
人を消す物語、その真相に直面した時、目の前が真っ白になったように言葉を失いました。
——宗岡敦子氏(紀伊國屋書店福岡本店)
読んでいる間ずっと胸がざわざわしてどこかを漂っているような浮遊感があった。この不思議な感覚をもたらす作品を私は忘れないし、何度となく読み返すと思う。
——峯多美子氏(六本松蔦屋書店)



『虚魚』



  • 私は探している、「人を殺せる」怪談を。怖いのに泣ける感動のミステリ!

    虚魚

    • 著者 新名智
    • 発売日 2024年11月25日
    • 定価 880円 (本体800円+税)

    怪談師を生業としている三咲は、体験した人が本当に死ぬ怪談を探している。相棒は「呪いか祟りで死にたい」というカナちゃんだ。新たな怪談が見つかると、死ねるかどうか確かめてくれる。そうして”本物”を見つけたら、あの男に復讐ができる。
    ある日、カナちゃんが「釣ると死ぬ魚」の噂を聞きつける。静岡県のある川の河口付近で見たこともない魚を釣った人が、数日のうちに死んでしまったというのだ。類似する怪談を知らなかった三咲は、噂の発生源を辿って取材を始める。すると、その川沿いには不思議なほどに共通点を持った怪談が伝わっていることが分かってきた。これは偶然か、それとも狗竜川には怪異の原因が隠されているのだろうか。もしや、この怪談を追えば、ついに”本物”に辿り着けるのではないか?
    “本物”の怪談の気配を感じ、三咲は調査にのめりこんでいく。しかし、うまくいくということは、カナちゃんが死んでしまうということだ。自分はそれを望んでいるのだろうか――?

    第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞、圧巻の〈大賞〉受賞作!

    解説:小野不由美  カバーイラスト:遠田志帆

    怪談師を生業としている三咲は、体験した人が本当に死ぬ怪談を探している。相棒は「呪いか祟りで死にたい」というカナちゃんだ。新たな怪談が見つかると、死ねるかどうか確かめてくれる。そうして”本物”を見つけたら、あの男に復讐ができる。
    ある日、カナちゃんが「釣ると死ぬ魚」の噂を聞きつける。静岡県のある川の河口付近で見たこともない魚を釣った人が、数日のうちに死んでしまったというのだ。類似する怪談を知らなかった三咲は、噂の発生源を辿って取材を始める。すると、その川沿いには不思議なほどに共通点を持った怪談が伝わっていることが分かってきた。これは偶然か、それとも狗竜川には怪異の原因が隠されているのだろうか。もしや、この怪談を追えば、ついに”本物”に辿り着けるのではないか?
    “本物”の怪談の気配を感じ、三咲は調査にのめりこんでいく。しかし、うまくいくということは、カナちゃんが死んでしまうということだ。自分はそれを望んでいるのだろうか――?

    第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞、圧巻の〈大賞〉受賞作!

    解説:小野不由美  カバーイラスト:遠田志帆




推薦コメント

これはひとつの怪談であると同時に怪談をめぐる物語。不思議な透明感をたたえ、美しく、しんと怖い。
——小野不由美氏
巧みな文章。過不足のない描写。主人公を取り巻く人間関係の、べたべたしすぎない距離感も心地好い。ストーリーの組み立てにはミステリの手法も効果的に導入されている。一か所を深掘りしすぎずに話を前進させるテンポの良さが美点である一方、要所要所で「怖さ」のフックも効いている。この手の物語で最もむずかしい着地の形も非常にきれいで、ラストの何ページかで僕は感動すら覚えた。 ——総じて、実に見事な作品である。
——綾辻行人氏
怪談をモチーフにしたミステリであり、ミステリとして読める怪談にもなっている(中略)キャラクターの造形や無駄のないすっきりとした構成もよく、本賞はとてもいい魚を釣り上げた。
——有栖川有栖氏
著者の中にある「怪談を語る・追う」姿勢の誠実さと相当の覚悟を感じ、胸が熱くなった。(中略)怪談と怪異を巡る新たな小説の形が一緒に解き放たれた、と感じた。文句なしの大賞。
——辻村深月氏





アンソロジー参加



  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

    • 著者 :宮部みゆき
    • 著者 :新名智
    • 著者 :芦花公園
    • 著者 :内藤了
    • 著者 :三津田信三
    • 著者 :小池真理子
    • 発売日 :
    • 定価 :902円(税込)
  • 角川ホラー文庫30周年記念 最恐の書き下ろしアンソロジー 特装版BOXセット

    • 著者 :宮部みゆき
    • 著者 :新名智
    • 著者 :芦花公園
    • 著者 :内藤了
    • 著者 :三津田信三
    • 著者 :小池真理子
    • 著者 :澤村伊智
    • 著者 :阿泉来堂
    • 著者 :鈴木光司
    • 著者 :原 浩
    • 著者 :一穂ミチ
    • 著者 :小野不由美
    • 著者 :有栖川有栖
    • 著者 :北沢 陶
    • 著者 :背筋
    • 著者 :櫛木理宇
    • 著者 :貴志祐介
    • 著者 :恩田陸
    • 発売日 :
    • 定価 :8690円(税込)


著者プロフィール



新名智(にいな さとし)

1992年生まれ。長野県上伊那郡辰野町出身。2021年『虚魚』で第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 大賞 を受賞し、デビュー。『あさとほ』『雷龍楼の殺人』『きみはサイコロを振らない』等話題作を次々と刊行するほか、アンソロジーへの収録作も多数。



カドブン関連記事




TOP