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祟られ屋×カウンセラーの謎解きホラーミステリ開幕! 敷島シキインタビュー
角川文庫キャラ文通信
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期待の作家・敷島シキさんによる新感覚ホラーミステリ『祟られ屋・黒染十字 その呪い、引き受けます』いよいよ刊行です! 敷島さんに作品に込めた想いや創作秘話をうかがいました。
――まずは、本作が生まれたきっかけを教えてください。
敷島:思いっきりキャラクター性の強いホラー小説が読みたいな……と思ったのがきっかけです。
――なるほど。普段はどんな本をよく読まれるのですか?
敷島:本屋さんの店頭で推されているモノに弱いですね(笑)。でも、やっぱりミステリやホラーが多い気がします。最近読んだのは角川ホラー文庫の、小池真理子先生、三津田信三先生、澤村伊智先生の作品です。
――普段からホラーに親しまれているのですね! では、この物語の読みどころはどこですか?
敷島:主人公の黒染と、相棒である白崎の掛け合いですね。ホラーなのに(笑)。
もちろん、祟りの正体を追ってゆく過程と、黒染が独特な方法で祟りを祓うところも読みどころの一つです。
――特に思い入れのあるキャラクターはいますか? またその理由も教えてください。
敷島:主人公の黒染十字です。もの凄い力を持っているのに、変人。そして意外な弱点があって、謎めいている過去があって……と自分の好きを結集させたキャラクターだからです。
――登場するキャラクターへの熱い想いが溢れていますね(笑)。執筆のとき、特に注意したことはありますか?
敷島:ホラー小説とキャラクター文芸、そのどちらとしても楽しめる作品になるようにと気を遣いました。
――何度も改稿を重ねて練り上げた作品なんですよね! 書いていて楽しかったところ、大変だったところなどあれば教えてください。
敷島:祟りの手掛かりを探して、東京のあちこちに出掛けてゆくシーンは、実際に現地に行っての取材を含めて楽しかったですね。
改稿時にはプロットにまで戻ることもあったりして、大変ではあったのですが、より面白くなってゆく手応えがあって喜びでもありました。一番大変だったのはページ数の調整です。修正する度に、ページ数が増えてしまうので(笑)。
――まだ1巻が出たばかりで気が早い質問ですが(笑)、今後の展開を教えてください。
敷島:黒染と白崎には、谷根千を中心に東京中を駆け巡って、様々な祟りを解決して欲しいです。次は二人の紹介や出会いなどを描く必要がない分、祟りの恐ろしさと謎解きに重点を置いた、よりエンタメ性の強いものにしたいですね。
――次回作も楽しみです! 最後に、読者に一言メッセージをお願いします。
敷島:もう既に読んで頂いた方は、ありがとうございます! これからも黒染&白崎にご注目ください! まだの方は、ぜひ祟られ屋の冒険へ飛び込んでください! 面白さと読みやすさは間違いなしです! とにかく怖い最恐ホラーが読みたいんだ、という方には向かないかもしれませんが(笑)。
▼敷島シキ『祟られ屋・黒染十字 その呪い、引き受けます』詳細はこちら(KADOKAWAオフィシャルページ)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322006000122/