KADOKAWA Group
menu
menu

レビュー

【評者:岸田繁】生き方こそが生業。それがパンクと名付けられたとしても、芸術は人を救う

 恥ずかしながら、この本を読むまで町田康氏の作品に触れたことがなかった。彼の音楽にも、実は未だに触れたことがない。たまたま、だとも言えるが、なんとなく避けていた、とも言える。
 悩み相談に応える、というシンプルなコンセプトの今作を読破し思ったことは、町田康という人の作品に触れることが出来てとても良かった、ということだ。
 人の悩みはそれぞれ、応える側もそれぞれ。正しい導きというものもそれぞれ。釈迦に導かれる人も、今朝の自分の体調に導かれる人もいる。
 かく言う私も悩みを幾つか持っている。誰かに相談することもある。ほんとうの悩みを人に相談することは、ほんとうにしんどいことだ。それが悩みでもある。
 この本の中での悩み相談への受け応えからは、著者の高いリテラシーを感じる。にもかかわらず、軒先か赤提灯で話し込んでいるような、敷居の低いエンタメ性も感じられる。感服せざるを得ない。
 町田ファンに、当たり前だろうと突っ込まれることだろう。

岸田繁さんの書評一覧


紹介した書籍

新着コンテンツ

もっとみる

NEWS

もっとみる

PICK UP

  • 米澤穂信×星野 源 小説『石の刃』特設サイト
  • 逢坂冬馬『その犬をください』特設サイト
  • 宮島未奈『ギャルにひかれて寺マルシェ』特設サイト
  • 内田英治「マッチング」シリーズ 特設サイト
  • 横溝正史特設サイト
  • 東野圭吾 特設サイト

MAGAZINES

小説 野性時代

最新号
2026年9月号

8月25日 発売

ダ・ヴィンチ

最新号
2026年10月号

9月4日 発売

怪と幽

最新号
Vol.023

8月31日 発売

ランキング

書籍週間ランキング

1

ギャルにひかれて寺マルシェ

著者 宮島未奈

2

怪と幽 vol.023 2026年9月

著者 京極夏彦 著者 小野不由美 著者 小川洋子 著者 有栖川有栖 著者 澤村伊智 著者 月村了衛 著者 著者 荒俣宏 著者 諸星大二郎 著者 高橋葉介 著者 加門七海 著者 東雅夫

3

今夜はなんの魚かな?

著者 たかぎなおこ

4

崎義一の優雅なる生活 儚き君に永遠の花束を

著者 ごとうしのぶ

5

高良くんと天城くん 8

著者 はなげのまい

6

季節が好きなわたしとマダム

著者 にいざかにいこ

2026年9月7日 - 2026年9月13日 紀伊國屋書店調べ

もっとみる

レビューランキング

TOP