『月の満ち欠け』で第157回直木賞を受賞した佐藤正午さん。
このたび、角川文庫の佐藤正午作品、『5』『個人教授』『取り扱い注意』『恋を数えて』の大重版が決定しました。
『個人教授』『取扱い注意』『恋を数えて』の3作は、鈴木成一さんデザインによる美麗な新カバーで登場。
4作はいずれも愛への憧れと真実を端正な文章で描いた傑作です。多くの作家のファンを持ち、「小説巧者」の異名をほしいままにする佐藤氏の魅力が存分に味わえます。
長年の正午ファンも、今回が初めてという方も、この夏は”大人の恋愛小説”と過ごすのはいかがでしょうか。
『5』

結婚8年目の記念にバリ島を訪れた志郎と真智子。旅行中に起こったある出来事がきっかけで、志郎の中に埋もれていたかつての愛の記憶が蘇る。洗練された筆致で交錯した人間模様を描く、会心の恋愛小説。
<定価>本体880円+税
http://www.kadokawa.co.jp/product/200907000481/
『取り扱い注意』

県庁に勤める僕には、「女を蕩けさせ夢中にさせる」という才能があった。そつなく生きる僕の人生は、叔父と、選ばれたニンフェット・鈴村綾の登場によって変化を迎える。「夢と現実を総取っ替えしてもいい」と言う叔父。果たして僕に「大いなる一瞬」は訪れるのか?
<定価>本体640円+税
http://www.kadokawa.co.jp/product/200102000064/
『個人教授』

新聞記者を休職中のぼくはひとつ年上の女とある酒場で再会し、一夜をともにした。そして数ヶ月後、再び酒場を訪れた僕は28歳の彼女が妊娠しているとの噂を耳にする。教授、魅力的な夫人、17歳の少女、風変わりな探偵ーー様々な人々とめぐり会いながら、ぼくは彼女の行方を追う。
<定価>本体560円+税
http://www.kadokawa.co.jp/product/200103000672/
『恋を数えて』

賭け事をする男とだけは一緒になるな、という亡き母のことばを遺言と受けとめて、ひとりネオン街で生きる秋子。幸せになれないとわかっていても、どうしても好きになってしまう相手がいるーー。地方都市で生きる女性のやるせなくも静かな日々を描いた、愛おしい恋愛小説。
<定価>本体520円+税
http://www.kadokawa.co.jp/product/200103000607/