2001年に『氷菓』で第5回角川学園小説大賞奨励賞(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビューした米澤穂信氏。
『氷菓』から始まる〈古典部〉シリーズは、日常の謎と青春の苦悩を巧みに描く青春ミステリとして人気を博し、シリーズ累計260万部を突破した今もファンを増やしています。
米澤穂信氏デビュー20周年を記念して、このたび〈古典部〉シリーズ愛蔵版の刊行が決定しました。著者の原点といえる『氷菓』をはじめとしたシリーズ既刊を、特別な
刊行時期や仕様などの最新情報は、今後「カドブン」にて随時お知らせしていきます。続報を楽しみにお待ちください。
おまけ:第1回〈古典部〉シリーズ愛蔵版会議
担当W: UさんUさん! 私、ひらめきました!
(耳元で)き・い・てー!
担当U: うわびっくりした! ひらめいたって何のこと?
担当W: 今年は米澤穂信さんデビュー20周年。記念すべき年に『黒牢城』が刊行されたことは素晴らしいのです! でもでも、〈古典部〉シリーズも何かしたいんですー!
担当U:それは僕も思うけど、ガイドブックといえる「米澤穂信と古典部」は既にあるし、他に新しく出来ることといえば……。
担当W:ひらめいたのでご安心あれ。「愛蔵版」を作るのです!
担当U:豪華な装丁の単行本ってこと?
担当W:そうです! そもそも『氷菓』『愚者のエンドロール』は初めから文庫で刊行されたので、単行本自体ないのです。
担当U:いちファンとして、やっぱり同じ判型でシリーズを揃えたい気持ちはあるかもねえ。
担当W:素敵な紙を使って、
担当U:シリーズは今後も続くけど、このタイミングで、スペシャルなアイテムが手に入るのは確かに嬉しい!
担当W:そうでしょうそうでしょう。では私、さっそく企画を準備します!
こうしてスタートした〈古典部〉シリーズ愛蔵版刊行企画。しかしこの時、担当編集Wは知らなかった。この企画が、社内の熱烈な〈古典部〉シリーズファンたちを巻き込む一大プロジェクトとなることを……