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特集

【ブックガイド】次なる恐怖へステップアップ――角川ホラー文庫の中級者向けホラー10選

ホラー小説はお好きですか?
「最近ハマったばかり。もっといろんな作品に挑戦してみたい!」
そんなあなたに。
角川ホラー文庫の中から、ステップアップにぴったりの10作品をご紹介します!

一度読んだら忘れられないあの作品から、読み逃せないニューフェイスまで。
沼の底へとあなたを誘う、とっておきのホラーが目白押しです。

▼ 心の準備が……という方は、まずこちらをどうぞ。
【ブックガイド】怖くて楽しい沼へようこそ――角川ホラー文庫&角川文庫の初心者向けホラー10選
https://kadobun.jp/feature/book_concierge/entry-125293.html

角川ホラー文庫の中級者向けホラー10選

忘れられない“やみつき”ホラー!

貴志祐介『天使の囀り』



アマゾン調査隊に参加したメンバーが次々と異常な方法で自殺した。彼らが遺した謎の言葉の意味は

北島早苗は、終末期医療に携わる精神科医。恋人の高梨は、病的な死恐怖症(タナトフォビア)だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように自殺してしまう。さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。アマゾンでいったい何が起きたのか? 高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか? 前人未踏の恐怖が、あなたを襲う。

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/199999197905/

小池真理子『墓地を見おろす家』



日本のモダン・ホラー復権のさきがけとなった、衝撃と戦慄の名作

新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ哲平一家。 問題は何一つないはずだった。ただ一つ、そこが広大な墓地に囲まれていたことを除けば……。 やがて、次々と不吉な出来事に襲われ始めた一家がついにむかえた、最悪の事態とは……!? 衝撃と戦慄の名作モダン・ホラー。

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/199999149411/

郷内心瞳『拝み屋怪談 花嫁の家』



その家に嫁いだ花嫁は、必ず死ぬ。

「嫁いだ花嫁が3年以内にかならず死ぬ」――。

忌まわしき伝承のある東北の旧家・海上家では、過去十数代にわたり花嫁が皆若くして死に絶えていた。
この家に嫁いだ女性から相談を受けた拝み屋・郷内は、
一家に伝わるおぞましい慣習と殺意に満ちた怪奇現象の数々を目の当たりにする……。

記録されることを幾度も拒んできた戦慄の体験談「母様の家」と「花嫁の家」。
多くの読者を恐怖の底へ突き落とした怪談実話がついによみがえる。

※本書はMF文庫ダ・ヴィンチより刊行された『拝み屋郷内 花嫁の家』の新装版です。

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322204000283/

矢部 嵩『紗央里ちゃんの家』



選考委員仰天の第13回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作!

祖母が風邪で死んだと知らされた小学5年生の僕。叔母夫婦の家からは従姉の紗央里ちゃんの姿も消え、叔母たちの様子はどこかおかしい。僕はこっそり家中を探し始める。第13回日本ホラー小説大賞長編賞受賞。

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/200710000503/

一路晃司『お初の繭』



読む者をむせび泣かす、とてつもなく怖いお伽噺。第17回日本ホラー小説大賞受賞作

12歳で製糸工場に働きに出ることになった少女・お初。年頃の少女たちの集団生活は、予想に反し快適であったが、次第にのがれられない惨劇へと変貌する……第17回日本ホラー小説大賞〈大賞〉受賞作。

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/321205000219/

岩井志麻子『べっぴんぢごく』



終わることなき、怨恨と惨劇。岩井志麻子の描く、『百年の孤独』!

時は明治、岡山の北の果て。
乞食行脚の果てに、七歳の少女シヲは、
村一番の分限者である竹井家に流れ着く。
養女となり過去を捨て、絶世の美女へと育ったシヲは、
自らの子孫の凄絶な人生を見守り続けることになるが――。

美女と醜女が交互に生まれる、呪われた家系に生きる七代の女たち。
明治から令和まで連綿と受け継がれる因果は、
彼女たちを地獄の運命へと絡めとっていく。
憑きまとう死霊の影、貧困と美醜、愛欲と怨念。
時代は巡れど、この因果からは逃れられない――
『ぼっけえ、きょうてえ』の著者が圧倒的筆致で描き上げる、暗黒無惨年代記。

【角川ホラー文庫版刊行記念】
限定書き下ろし
「第十三章 シヲ百三十六歳」収録
世は令和。因果は、終わらない。

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322503000698/

読み逃せないニューフェイス!

阿泉来堂『化身の残夢 那々木悠志郎、最後の事件』――「那々木悠志郎」シリーズ



那々木悠志郎シリーズ最終巻。ホラー作家那々木と人宝教の因縁に幕が下りる

怪異譚蒐集家であり孤高のホラー作家・那々木悠志郎は、因縁深き人宝教に招かれ、そこで発生した複数の怪現象の調査を依頼される。調査を進めるうち、それらの怪異は那々木が過去に遭遇したものであることが明らかになる。『存在するはずのない怪異』が現れ、意識を失った信者が本部の地下へと消える。果たしてこれは、教団が那々木に仕掛けた罠なのか。
調査の見返りに『最も大切に思っている人物との再会』を提示された那々木は、それが十五年前に命を落としたはずの叔父、那々木登志也のことであり、彼を取り込んだおぞましい怪異が広大な施設のどこかに隠されていると確信を抱く。
一方、妻子を教団に奪われた元記者の春岡は、信者に成りすまして教団本部に潜入。そこで彼が出会ったのは、教団に強い復讐心を抱く覆面の男だった。
那々木悠志郎が投じる教団との戦いがついに決着する。シリーズ最終巻!

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322504000597/
▼シリーズ一覧はこちら
https://www.kadokawa.co.jp/series/332013/
▼著者インタビュー記事はこちら!
https://kadobun.jp/feature/interview/2n39hxr55484.html

原 浩『身から出た闇』



この本ができあがるまでに、編集者が二人消えています。

これは私が、角川ホラー文庫編集部から依頼を受けた連作短編集です。駆け出しの私に依頼が来るだけありがたく、最初は喜んで引き受けた作品でした。しかし、短編を提出するごとに、担当編集の休職が発生している以上、これを刊行するという編集部の判断が、正しいのか分かりません。
※このあらすじは、原浩氏の強硬な主張により、挿入されたものです。編集部の意図とは相違があります。本作は、あなたが望んでいる作品です。

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322410000625/
▼収録短編「トゥルージー」がまるごと読める大ボリューム試し読みを特別公開中!
https://kadobun.jp/trial/mikaradetayami/2lm84b1lr88w.html

藍上央理『完璧な家族の作り方』



わたしもあなたも、完璧な家族、作れます。

新人賞に応募された小説作品「完璧な家族の作り方」。
角川ホラー文庫編集部は、著者のある目的のため、本作の書籍化を決定しました。

※本作は、note主催・創作大賞2024〈角川ホラー文庫賞〉受賞作です。

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322501000746/
▼作中の取材記録の一部を特別公開中!
https://kadobun.jp/trial/kanpekinakazoku/entry-118827.html

堀井拓馬『わたしを呪ったアレ殺し』



日本ホラー小説大賞出身の鬼才が放つ、異形蠢く戦慄の復讐譚!

自分だけに見えていたはずの怪物・蛞蝓女が
SNSで話題になっているのを知った大学生の芽衣。
粘液を垂れ流しながら追ってくる“アレ”に捕まればきっと死ぬ――
現実と向き合うため、芽衣は彼氏の恭一とともに呪いが生まれた故郷・沢母児町へ向かう。
先輩で研究者の雪丸千璃も加わり、“呪いを殺す方法”を探っていくが……。

土地神の祟りの噂、不気味な町民たち。
町の禁忌に触れた時、想像を絶する地獄が始まる。

日本ホラー小説大賞出身の鬼才による、異形蠢く戦慄の復讐譚!

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322408000660/
▼朝宮運河さんによる書評はこちら!
https://kadobun.jp/reviews/review/entry-106247.html


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