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特集

【ブックガイド】怖くて楽しい沼へようこそ――角川ホラー文庫&角川文庫の初心者向けホラー10選

ホラー小説はお好きですか?
「怖い話は好きだけど、まだハマりきれていないかも」
そんなあなたに。
角川ホラー文庫&角川文庫の中から、ホラー小説の醍醐味がたっぷり詰まった10作品をご紹介します!

怖くて楽しい沼にハマるならまずはここから。
もしお気に入りの一冊が見つかったら、どうか末永くゆっくりしていってくださいね。

角川ホラー文庫&角川文庫の初心者向けホラー10選

ここが、沼の入り口です。

鈴木光司『リング』(角川ホラー文庫)――「リング」シリーズ



ジャパニーズ・ホラー最高の傑作!

同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して死亡した四人の少年少女。雑誌記者の浅川は姪の死に不審を抱き調査を始めた。――そしていま、浅川は一本のビデオテープを手にしている。少年たちは、これを見た一週間後に死亡した。浅川は、震える手でビデオをデッキに送り込む。期待と恐怖に顔を歪めながら。画面に光が入る。静かにビデオが始まった……。この忌まわしいビデオの中には、一体どんなメッセージが込められているのか。恐怖とともに、未知なる世界へと導くホラー小説の金字塔。

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/199999188001/
▼【ブックリスト】鈴木光司KADOKAWAホラー全作品まとめ
https://kadobun.jp/feature/readings/2w4fhgtf9la8.html

澤村伊智『ぼぎわんが、来る』(角川ホラー文庫)――「比嘉姉妹」シリーズ



全選考委員が絶賛した第22回日本ホラー小説大賞受賞作!

幸せな新婚生活を営んでいた田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。取り次いだ後輩の伝言に戦慄する。
それは生誕を目前にした娘・知紗の名前であった。原因不明の怪我を負った後輩は、入院先で憔悴してゆく。
その後も秀樹の周囲に不審な電話やメールが届く。一連の怪異は、今は亡き祖父が恐れていた“ぼぎわん”という化け物の仕業なのか?
愛する家族を守るため秀樹は伝手をたどり、比嘉真琴という女性霊媒師に出会う。
真琴は田原家に通いはじめるが、迫り来る存在が極めて凶暴なものだと知る。はたして“ぼぎわん”の魔の手から、逃れることはできるのか……。

“あれ”からは決して逃れられない――。綾辻行人・貴志祐介・宮部みゆきら絶賛の第22回日本ホラー小説大賞〈大賞〉受賞作!

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/321709000366/
▼著者特設サイト
https://kadobun.jp/special/sawamura-ichi/

恒川光太郎『夜市』(角川ホラー文庫)



怖さだけでなく、哀しみをたたえた傑作。第12回日本ホラー小説大賞受賞作

様々な品物を売られている、不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた――。魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/200801000457/
▼著者特設サイト
https://kadobun.jp/special/tsunekawa-kotaro/

小林泰三『玩具修理者』(角川ホラー文庫)



国内ホラー史に残る不朽の短編名作にして、衝撃の著者デビュー作!

玩具修理者はなんでも直してくれる。
どんな複雑なものでも。たとえ死んだ猫だって。壊れたものを全部ばらばらにして、奇妙な叫び声とともに組み立ててしまう。

ある暑すぎる日、子供のわたしは過って弟を死なせてしまった。
親に知られずにどうにかしなくては。
わたしは弟を玩具修理者のところへ持っていくが……。

これは悪夢か現実か。
国内ホラー史に鮮烈な衝撃を与えた第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作。

解説・井上雅彦

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/199999347001/

いろいろな読み味にふれてみよう!

澤村伊智、内藤 了、梨、伴名 練、藤 ダリオ『学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖』(角川文庫)――「君に綴る」シリーズ



怖くて、恐くて、おもしろい! 豪華作家陣が、君に綴るアンソロジー。

ホラー小説界の最前線で活躍する作家陣が集結!
物語の主人公は、全員高校生。
お化け、恐怖物件、青春、デスゲーム、モキュメンタリー……
たくさんの「こわい」が凝縮された、恐怖小説アンソロジー。

〈収録作品〉
梨「イオ」
内藤了「CHURCH ――恐界――」
藤ダリオ「サイコロあそび」
伴名練「押し入れの宇宙飛行士」
澤村伊智「しゃぐらどりの娘」

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322502000847/
▼企画会議の様子を「角川ステラBOOKS」noteで公開中!
https://note.com/kdstellabooks/n/n303a1f23f77d

有栖川有栖、北沢 陶、背筋、櫛木理宇、貴志祐介、恩田 陸『慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー』(角川ホラー文庫)――「最恐の書き下ろしアンソロジー」シリーズ



主役級にこわおもしろいホラー、6作品!

角川ホラー文庫30周年を記念し、最大の恐怖を詰め込んだアンソロジー、待望の第3弾。有栖川有栖×霧に閉じ込められた学生たちの悲劇。北沢陶×大阪の商家で聞こえる、恨めし気な声とは? 背筋×集められた怪談から導かれる真相。櫛木理宇×あなたを追いかける謎の男。貴志祐介×姉の自死を怪しむ妹と叔父の心理戦。恩田陸×車窓から見える看板が描き出す恐怖。本書でしか読めない、夢の競演。ホラーの真髄がここにある!

〈収録作品〉
有栖川有栖「アイソレーテッド・サークル」
北沢陶「お家さん」
背筋「窓から出すヮ」
櫛木理宇「追われる男」
貴志祐介「猫のいる風景」
恩田陸「車窓」

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322305000301/
▼第1弾・第2弾はこちらをチェック!
『堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー』https://www.kadokawa.co.jp/product/322305000300/
『潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー』https://www.kadokawa.co.jp/product/322305000296/

乙一、山白朝子、編: 千街晶之『Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選』(角川ホラー文庫)



乙一&山白朝子の怪奇ホラー傑作選

乙一&山白朝子の初期~現在までの怖い作品ばかりを厳選収録した怪奇ホラーコクション企画。「夏と花火と私の死体」でデビューした乙一は、デビューから「死」を描いてきた。山白朝子は、怪談雑誌「幽」 の創刊時、デビューした怪談作家。今回は、ホラーを描き続ける作家二人の初のホラー文庫企画。ホラー文庫創刊30周年のフィナーレを飾る記念企画。作品のセレクトはホラー評論家&ミステリ評論家の千街晶之さん。本書刊行にあたり表題作となる中編「Wi-Fi幽霊」を書き下ろし。

〈収録作品〉
乙一「階段」
乙一「SEVEN ROOMS」
乙一「神の言葉」
山白朝子「鳥とファフロッキーズ現象について」
山白朝子「〆」
山白朝子「呵々の夜」
山白朝子「首なし鶏、夜をゆく」
山白朝子「子どもを沈める」
乙一「Wi-Fi幽霊」※書下ろし

解説 千街晶之

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322410000611/

“怖い”だけじゃない!

【建築×郷愁×怪談文芸】小野不由美『営繕かるかや怪異譚』(角川文庫)――「営繕かるかや怪異譚」シリーズ



雨の日に鈴の音が鳴れば、それは怪異の始まり。極上のエンターテインメント

叔母から受け継いだ町屋に一人暮らす祥子。まったく使わない奥座敷の襖が、何度閉めても開いている。
(「奥庭より」)
古色蒼然とした武家屋敷。同居する母親は言った。「屋根裏に誰かいるのよ」(「屋根裏に」)
ある雨の日、鈴の音とともに袋小路に佇んでいたのは、黒い和服の女。 あれも、いない人?(「雨の鈴」)
田舎町の古い家に引っ越した真菜香は、見知らぬ老人が家の中のそこここにいるのを見掛けるようになった。
(「異形のひと」)
ほか、「潮満ちの井戸」「檻の外」。人気絶頂の著者が、最も思い入れあるテーマに存分に腕をふるった、極上のエンターテインメント小説。

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/321705000334/
▼シリーズ特設サイト
https://kadobun.jp/special/ono-fuyumi/karukaya/
▼コミカライズを手掛ける加藤和恵さんとの対談記事を特別公開!
https://kadobun.jp/feature/talks/37lri427wv6s.html

【警察小説×ホラー】内藤 了『FIND 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』(角川ホラー文庫)――「警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花」シリーズ



全てを失った女性刑事が奮闘する新シリーズ第1弾!

被疑者を勾留中に自死させたことで県警捜査一課を追われ、家庭にも居場所を失った刑事・木下清花。
異動先の「警察庁特捜地域潜入班」は、組織のはみ出し者が集められた新設部署だった。
最初に捜査対象となったのは栃木の村落で発生した「児童連続神隠し事件」。
その地では古くから、子供をさらう「ヤマヒト様」伝承が存在しており……。
清花たちは事件の真相を追い、村落への潜入捜査を開始する!

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322202000837/
▼著者特設サイト
https://kadobun.jp/special/naito-ryo/

【バディ×オカルト×怪談×謎解き】嗣人『夜行堂奇譚』上・下(角川ホラー文庫)




夜行堂、そこは人とモノの縁をつなぐ場所。ただしいわくつきのモノ専門の。

帰省する途中でバイク事故に遭い、右腕を失った大学生の桜千早。それは不慮な事故ではなく、事件だったーー。入院中、失った筈の右手に縋りつく女性の手の感触……。「みつけて」と結露した窓に描かれたメッセージ。千早は自分が事故に遭った日に殺されたという女性のことを思い出す。一方、県庁に勤める堅物でまじめな大野木は、急遽、特別対策室の室長を任命される。そこは行方不明者や怪異現象などの曰く付きの案件を専門とする部署で、組織でも秘密裡の部門だった。特別な対策を必要とする案件を解決するべく、大野木は紹介された霊能者、桜千早と出逢う。オカルトホラーバディここに開幕。文庫化にあたり、上下巻ともに書き下ろし収録!

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
上巻 https://www.kadokawa.co.jp/product/322502000837/
下巻 https://www.kadokawa.co.jp/product/322502000836/
▼著者インタビュー
https://kadobun.jp/feature/interview/byo3v9qe92os.html


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