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「ナキザカナプロジェクト」とは?

第12回小説 野性時代 新人賞受賞作『君の顔では泣けない』(著・君嶋彼方)と、第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉受賞作『虚魚そらざかな』(著・新名智)という、ふたりの実力派新人のデビュー作を盛り上げるべく立ち上げられたプロジェクトです。
「入れ替わり」を他にないリアルさで描いた『君の顔では泣けない』と、〈人が死ぬ怪談〉の謎を追う『虚魚』、あなたならどちらから読みますか? 文芸界の新たな才能をお見逃しなく!

お二人それぞれの特設サイトがOPENしました!




両著者より推薦コメント交換!


【新名智さん⇒『君の顔では泣けない』】
もし、他人と人生が入れ替わったら、何が起きるのでしょうか。突然、他人の人生を生きることになったら、どうすればいいのでしょうか。というか……それって本当に入れ替わっているのでしょうか。この人生というやつは、いったいいつから「自分のもの」になるのでしょうか。そんなことを考えたくなる本でした。おすすめです。


【君嶋彼方さん⇒『虚魚』】
怪談に魅入られた人々の物語――それがこの『虚魚』という作品です。怪談という糸で繋がった登場人物たちの織り成す悲哀、思わずぞっとしてしまうような怪異、そして散りばめられた謎。それら全てが美しく綯い交ぜになり、ラストへと収束していく様は見事の一言。ぜひ皆様、ご一読を。




『君の顔では泣けない』



  • 圧倒的リアリティで「入れ替わり」を描く小説野性時代新人賞受賞作!

    君の顔では泣けない

    • 著者 君嶋彼方
      イラスト 古塔つみ
      装丁 坂詰佳苗
    • 発売日 2021年09月24日
    • 定価 1760円(本体1600円 + 税)

    高校1年の坂平陸は、プールに一緒に落ちたことがきっかけで同級生の水村まなみと体が入れ替わってしまう。いつか元に戻ると信じ、入れ替わったことは二人だけの秘密にすると決めた陸だったが、“坂平陸”としてそつなく生きるまなみとは異なり、うまく“水村まなみ”になりきれず戸惑ううちに時が流れていく。もう元には戻れないのだろうか。男として生きることを諦め、新たな人生を歩み出すべきか――。迷いを抱えながら、陸は高校卒業と上京、結婚、出産と、水村まなみとして人生の転機を経験していくことになる。

    高校1年の坂平陸は、プールに一緒に落ちたことがきっかけで同級生の水村まなみと体が入れ替わってしまう。いつか元に戻ると信じ、入れ替わったことは二人だけの秘密にすると決めた陸だったが、“坂平陸”としてそつなく生きるまなみとは異なり、うまく“水村まなみ”になりきれず戸惑ううちに時が流れていく。もう元には戻れないのだろうか。男として生きることを諦め、新たな人生を歩み出すべきか――。迷いを抱えながら、陸は高校卒業と上京、結婚、出産と、水村まなみとして人生の転機を経験していくことになる。





まなみ視点のアナザーストーリーを公開!

読者の方から「まなみ視点の物語も読んでみたい」という声を多数お寄せいただいたことから、まなみの視点で描かれたショートストーリーを著者が執筆!




君嶋彼方×辻村深月 刊行記念対談

『君の顔では泣けない』の刊行を記念して、小説 野性時代 新人賞の選考委員である辻村深月さんと著者の対談を行いました。



選評より
  • 読み終わった瞬間、今回はこの作品を受賞作として推すために選考会に臨もう、と強く心に決めました。(中略)リアリティのある「他者との入れ替わり」の物語でありながら、細部に宿る描写のひとつひとつの奥に、たとえ体が入れ替わらなくても、私たちが普段少しずつ感じている「自分という存在」への違和感や生きにくさに通じる感覚があり、「入れ替わり」はそれを可視化する装置に過ぎないのだと感じました。その点がとても現代的かつ普遍的。作品全体に通底しているのは、たとえ、元は自分の人生であったとしても、それさえ、「他者の人生を尊重する」という主人公たちの、ひいては著者の誠実な願いではないかと思います。作中のような運命でなくとも、選べない運命や人生と格闘する、そんな私たち読者に対するエールのようにも読め、この作品を世に送り出せることが心から嬉しいです。
    ──辻村深月氏
  • 現代のジェンダー議論を余すところなく受け取り、あるいは抵触するところを上手に切り分け、かつ全てを登場人物の個性や、個人的な人生の選択としてとらえなおしたところに、高い筆力だけでなく書き手の精神的成熟、また現代に適した眼差しを感じさせられる。
    ──冲方丁氏
  • 自分の身体を受け容れていくむずかしさや、家族同士のコミュニケーションのむずかしさ、実存的な不安など、我々が生きていくにあたってぶつかるさまざまな問題を、新鮮なかたちで浮き彫りにしている。
    ──森見登美彦氏
  • 熱い感想、続々到着!
  • まさか、こんなに何度も涙が溢れるとは!!
    「入れ替わり」という特殊な設定にもかかわらず、その日常がリアルに描かれているため違和感なく物語に馴染めた。
    ある日突然全く別の人生を歩むことになった二人の、それでも人生を全うしようと懊悩する姿に胸が熱くなる。
    タイトルの意味するところがわかったとき、数奇な運命に翻弄されながらもそれを受け入れ”二人”で生きていく彼らの決意に何度目かの涙を流した。
    「入れ替わり」という非現実的な世界の、痛ましくも愛おしい日常を丁寧に描いたこれまでになかった作品。
    ──六本松 蔦屋書店 峯多美子様
  • こんなにも感情移入してしまったのは、互いの人生を尊重しながら懸命に生きる2人の過ごしてきた15年が、とてもリアルに、そして丁寧に描かれていたからだと思います。
    恋とも愛とも違う、共に生きる2人から紡ぎ出される言葉のひとつひとつがなんだかとても綺麗で真っ直ぐで心に刺さるんです。
    2人の間に吹く風がとても澄んでいて泣けてくる。
    ──未来屋書店宇品店 山道ゆう子様
  • 最高です!めちゃ面白かった!!これがデビュー作だなんて信じられない…
    ぜひ陸サイド(中はまなみ)もお願いします!!
    入替わった二人のとまどい、恐れ。前を向いて生きて行こうとする様。それでいて元に戻る事をあきらめない15年間。自分だったら戻りたいと思うかどうか……
    現代版「おれがあいつであいつおれで」のようで超絶面白かった!!
    ──文真堂書店ビバモール本庄店 山本智子様
  • 男女入れ替わりの物語は、映画や漫画、小説でも人気のあるジャンルだけど、本作は入れ替わり系の新規軸である。
    普通、入れ替わった男女って、付き合うよね。
    でもこの二人ときたら...。
    ネタバレになるとマズイから多くは語らないけど、読み出したら続きが気になって止まらないよ。
    二人の絆に絶対泣けちゃう。
    そして、読み終わった時には、きっと清々しい気分に満たされていることでしょう。これ、ホント。
    いやはや、とんでも無い新人作家さん登場。野性時代すごいぜ!
    感動てんこ盛り、超一級のエンターテインメント作品。
    ──大垣書店 井上哲也様
  • 突然、どうすることもできない出来事に直面した時、どうやって生きていけば良いのか…主人公2人の不安や葛藤が痛いくらい心に伝わってきました。
    ですが、苦難も一歩ずつ乗り越えて歩むべき道を切り開いていく姿にものすごく熱い勇気をいただけます!!
    読後、心の中にたくさんの感情があふれてタイトルを抱きしめたくなりました!!
    ──紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子様
  • 読み始めたら、ページを捲る手が止められず、結局読み終えるまで一度も中断することなく、一気に読み終えていました。メチャクチャ面白かったです。面白かった、以外の言葉が出てこないくらい、本当に面白かったです。面白過ぎてびっくりしました。入れ替わり、という設定の作品は、これまでいくつも目にしてきましたが、こんなにドキドキして、共感してトリハダが立ったのは初めてです。
    ──SerenDip明屋書店アエル店 武方美佐紀様
  • もう一気読みでした。朝起きたらとつぜん体が入れかわっていた男女。しかも入れかわったのは、ぜんぜん話したこともない同級生。これから2人はどう生きていくのか。苦しみ悲しみながらも力づよく前を向く男女の姿に目がはなせませんでした。
    ──BOOKSえみたすラスパ西大和店 浦野愛様
  • 今、まさに自分じゃない誰かの人生を歩いている人がいるのではないか、そう思うほどに作品に惹きこまれた。陸の苦しみ、葛藤、そして成長が文章を通じて、ひしひしと伝わり読み終えた時には、ありえないのに陸の人生を追体験したように思えた。もう“君嶋彼方”の次回作が楽しみで仕方ない。
    ──うさぎや宇都宮駅東口店 齋藤理人様
  • 高校1年の夏に体が入れ替わってしまった男女の運命。
    時とともに成長しても魂だけは変えられない。
    あったはずの未来に対峙するもう一人の自分。
    二人ぼっちの秘密に胸が張り裂けそうになる・・・
    一度きりの人生。生きざまを決められるのは1人だけ。
    出合ったことのない感動を約束する唯一無二の一冊だ!
    これはきっと忘れられない物語となるだろう。
    ──内田剛様
  • 読み終わり興奮冷めず感動しました。男女入れ替わりの奇想天外のお話こんなにも思い悩むものかと心が痛んでしまいました。
    今までにあった男女入れ替わりではない驚愕のお話だと思います。
    もし入れ替わりが戻らなければ夫婦になってしまえばいいのにと思ってしまいましたが、はたしてどうなることやら、一気読み間違いなし、あなたも興奮して下さい。悩んで下さい。
    ──くまざわ書店南千住店 鈴木康之様
  • 切ない…けど相手を想う気持ちの大切さに気付かされます。
    もし、男女の体が入れ替わったら自分だったらこんな風に生きていけるのだろうか。
    物語の中のまなみの葛藤、それとは遠い明るく生きようとする陸。
    いつのまにか2人の立場にたって生きている自分がいました。そう、この作品が投げかけてくれるテーマはどんな状況に置かれても悔いのないように生きる事なのだと…すごい作家さんが現れたものだ!
    ──明林堂書店浮之城店 大塚英一様
  • 一文目からドキドキさせられ、魅きつけられました。秘密を分かち合う2人の青春と成長の物語。陸の視点ですすんでいくので、揺れ動く心理描写に、陸を応援したくなりました。
    ──文信堂書店長岡店 實山美穂様
  • もう、本当に良かったです。
    今までに感じたことのない切なさ。
    自分が自分として生きていけない辛さ、葛藤、孤独感。
    男女の入れ替わりがテーマの作品はよくあれど、ここまで生々しくリアルに描いている作品は少ないのではないでしょうか……。
    入れ替わって15年、すごい人生を送っている2人ですが、こんな運命を共にできる存在がいることが羨ましいと思ってしまいました。
    ──未来屋書店碑文谷店 福原夏菜美様
  • 男女の入れ替わりもので、元に戻らない!その発想だけでもう100点。そしてそれを違和感なく書き上げた才能が1億点!これがデビュー作とはすごい!絶対に気持ちがわからないのに共感してしまう不思議。入れ替わったまま、結婚、出産、喪失。もし中身が戻っても元には戻れない、人生の不可逆性を強く感じる作品でした。何か変化を起こすのも恐ろしく、でも自分だけの人生じゃないから社会の枠組みから外れることにも強迫観念を感じている。そこには我々の人生に通ずる怖さがありました。入れ替わりのトリックや奇抜さよりも、人生の話がメインなのに、入れ替わりじゃないと描けない必然性がある。1つのジャンルとして確立している「入れ替わりもの」に新たな楔を打った作品。
    ──岡本書店恵庭店 山口榛菜様
  • 世の中は自分の思い通りにならないことだらけだけれど彼らほどどうにもならない事態に陥ってしまった時、はたして自分はどうなるだろう?
    すべてを受け入れて、彼らのように前向きに振舞えるだろうか?悩みながら、もがきながらも己の運命を懸命に生きようとする2人の姿に胸が熱くなる。
    控えめに言って天才だし、めちゃくちゃ面白かった!!
    ──柳正堂書店甲府昭和イトーヨーカドー店 山本机久美様
  • 君嶋彼方(きみじまかなた)

    1989年生まれ。東京都出身。「水平線は回転する」で2021年、第12回小説 野性時代 新人賞を受賞。同作を改題した『君の顔では泣けない』でデビュー。



    『虚魚』(そらざかな)




    • わたしは探している。〈人を殺せる〉怪談を。  第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉受賞作。

      虚魚

      • 著者 新名智
        写真 Iska
        装丁 原田郁麻
      • 発売日 2021年10月22日
      • 定価 1815円(本体1650円+税)

      “体験した人が死ぬ怪談”を探す怪談師の三咲は、“呪いか祟りで死にたい”カナちゃんと暮らしている。幽霊や怪談、呪いや祟り、オカルトや超常現象。両親を事故で亡くした日から、三咲はそんなあやふやなものに頼って生きてきた。カナちゃんとふたりで本物の怪談を見つけ出し、その怪談で両親を事故死させた男を殺すことが、いまの三咲の目標だ。
      ある日、「釣り上げた人が死んでしまう魚がいる」という噂を耳にした三咲は、その真偽を調べることにする。ある川の河口で似たような怪談がいくつも発生していることがわかり、ふたりはその発生源を求めて、怪異の川をたどっていく。“本物”の怪談に近づくうち、事情を抱えるふたりの関係にも変化がおとずれて――。

      “体験した人が死ぬ怪談”を探す怪談師の三咲は、“呪いか祟りで死にたい”カナちゃんと暮らしている。幽霊や怪談、呪いや祟り、オカルトや超常現象。両親を事故で亡くした日から、三咲はそんなあやふやなものに頼って生きてきた。カナちゃんとふたりで本物の怪談を見つけ出し、その怪談で両親を事故死させた男を殺すことが、いまの三咲の目標だ。
      ある日、「釣り上げた人が死んでしまう魚がいる」という噂を耳にした三咲は、その真偽を調べることにする。ある川の河口で似たような怪談がいくつも発生していることがわかり、ふたりはその発生源を求めて、怪異の川をたどっていく。“本物”の怪談に近づくうち、事情を抱えるふたりの関係にも変化がおとずれて――。

    選評より
  • 巧みな文章。過不足のない描写。主人公を取り巻く人間関係の、べたべたしすぎない距離感も心地好い。ストーリーの組み立てにはミステリの手法も効果的に導入されている。一か所を深掘りしすぎずに話を前進させるテンポの良さが美点である一方、要所要所で「怖さ」のフックも効いている。この手の物語で最もむずかしい着地の形も非常にきれいで、ラストの何ページかで僕は感動すら覚えた。——総じて、実に見事な作品である。
    ──綾辻行人氏
  • 怪談をモチーフにしたミステリであり、ミステリとして読める怪談にもなっている(中略)キャラクターの造形や無駄のないすっきりとした構成もよく、本賞はとてもいい魚を釣り上げた。
    ──有栖川有栖氏
  • 著者の中にある「怪談を語る・追う」姿勢の誠実さと相当の覚悟を感じ、胸が熱くなった。(中略)怪談と怪異を巡る新たな小説の形が一緒に解き放たれた、と感じた。文句なしの大賞。
    ──辻村深月氏
  • 熱い感想、続々到着!
  • ホラーとしての怖さもしっかりあり、ミステリとしての謎解きとしても楽しめ、胸を締め付ける感動まで味わえるなんて、とても贅沢で至福な時間を過ごせる一冊です。読後は「すごい……」としばらく余韻に浸っていました。
    ──くまざわ書店南松本店 立木様
  • 物語の中に人智を超えた怪異がうごめいているようで、最初から最後まで目が離せませんでした……!!
    怪談とミステリーが融合した、怖いのに続きがよみたい底なしの沼にどっぷりはまってしまいます!!
    ──紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子様
  • ミステリでありホラー。「怪談」が一貫して物語の軸になっているが、クライマックスに向けて話がまとまっていく様はミステリそのもの。極上のホラー体験とミステリならではのスッキリ感の両方を経験しました!!
    ──三洋堂書店新開橋店 鈴木直基様
  • 怖い話の苦手な私でも楽しめました。
    怖いけど止められない。怪談話の奇妙な一致……そして導かれる先に待つモノ。引かれた伏線も鮮やかで、怪談話の向こう側に魅せられた。
    主人公と同居人の関係もほんのり百合風味で良い。
    ──平和書店TSUTAYAアルプラザ城陽店 奥田真弓様
  • 思わずもっと知りたくなるような「人を殺せる」怪談。呪いや都市伝説ってよく聞きますが、怪談を追うことのすごさも感じられてました。1冊の本の中にたくさんの物が詰め込まれていて、本当に読んだあと満足させて頂きました。
    ──コメリ書房鈴鹿店 森田洋子様
  • 怖いのに覗いてみたい好奇心。嘘だと分かっていても信じてみたくなる。
    怪奇な話に人はつい釣られてその興奮をどこか楽しんでいる。
    2人の女性の悲しい過去が誰かに釣られリリースされる。
    衝撃なラストに慄く。
    ──あおい書店富士店 望月美保子様
  • 信じていない派の私なのに、これはヤバいと目を塞ぎたくなった。先が知りたいが、何かがそこにいる気がして怖い。
    怪談が怪異を呼ぶのか、怪異が怪談を生むのか。
    猫を抱きしめて寝てしまった。
    ──あおい書店富士店 鈴木裕里様
  • 怪異や都市伝説は、話題にのぼる事はよくあるだろう。それが尾ひれがついて、別の話の変化し、枝分れしていくつもの話になっていく。何故そういう事が起こるのか考えてみる人はいるだろうか。私自身考えてみたくなったのである。
    ──明林堂書店フジ西宇部店 田中由紀様
  • 読了していちばん最初に思ったのは、ジンプルに「怖かった」ということでした。ホラーとミステリーが本当に絶妙に絡み合って、怖いのに真相が気になる見事な作品だと思いました。
    ずっと背筋のゾクゾクが止まりません。
    ──未来屋書店名取店 髙橋あづさ様
  • 描写が細かく、頭の中でリアルに再現され、恐さで途中手が止まりそうになりました。ただ“真相を知りたい”が勝り、一気読みしました。ホラーもミステリーも一度に味わえる。今までとは違った作品でした。
    ──くまざわ書店新潟亀田店 今井美樹様
  • 「呪い」=「救い」とも言えるような展開に興味深く読み進みました。 人がなぜ怪談噺を求めるのかを理解できたような気にさせてくれるテンポ感でした。怪談論ミステリー仕立てにしたかのような怪作。
    ──明林堂書店南宮崎店 河野邦広様
  • 怖くて巧くて、何度も鳥肌が立った。よく出来た怪談ミステリ。
    「新名智」という名のすごい魚を発見した気分だ!!
    ──柳正堂書店甲府昭和イトーヨーカドー店 山本机久美様
  • ホラー・ミステリー・怪談と三拍子そろった大賞作品です。「釣り上げた人が死んでしまう魚がいる」と言うモチーフが最後まで印象づけている。怖さ倍増で読めました。ラストの手に汗にぎる驚愕の終わり方はぜひあなたにも。
    ──くまざわ書店南千住店 鈴木康之様
  • 面白かったです! 本当に面白かった!! 私の様なミステリと怪談実話が好きな者にはドストライクでした。
    無駄がなにもない、このデビュー作を一足先に読めて私は幸せものです。
    ──紀伊國屋書店広島店 藤井美樹様
  • 「ミステリーだから」「ホラーだから」とジャンルにとらわれて読まない人は損をしている。人が生きていく意味とは何か、というテーマを探っていく作品であり、人間関係の描き方などはライトであり、「今」の作家であることを意識させてくれます。
    ──HMV&BOOKS OKINAWA 中目太郎様
  • 新名智(にいなさとし)

    1992年生まれ。長野県上伊那郡辰野町出身。2021年『虚魚』で第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞<大賞>を受賞し、デビュー。



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