作家・
『潮風キッチン』、『潮風メニュー』に続き、2023年9月22日には最新作『潮風テーブル』が発売となりました。
どこから読んでも楽しめる作品ですが、だからこそ「どの順番で読むか迷ってしまう」という方もいるはず。
そこで本記事では、「潮風」シリーズを3作まとめてご紹介します!
残暑にぐったりお疲れモードのあなたにも、これから訪れる「読書の秋」に心ときめかせているあなたにも、カドブン編集部が自信を持っておすすめしたいシリーズです。
心地よい潮風のような、癒しの読書時間をお楽しみください。
喜多嶋隆「潮風」シリーズ全作品紹介(2023年最新版)
「潮風」シリーズの舞台は、神奈川県の葉山町。
借金を残して失踪した母に代わり、突然海辺の小さな料理店を経営することになった18歳の少女・
2023年9月現在、『潮風キッチン』『潮風メニュー』『潮風テーブル』の計3作が刊行されています。
●【1】潮風キッチン(2021年9月 角川文庫)
●【2】潮風メニュー(2022年9月 角川文庫)
●【3】潮風テーブル(2023年9月 角川文庫)
著者からのメッセージ
今の日本の食をめぐる状況に、この作品で僕はある疑問とメッセージ
を提示した。読者のあなたにの心に一陣の風が吹くことを祈って……。
喜多嶋隆
シリーズ一覧
【1】潮風キッチン(角川文庫)
発売日:2021年09月18日
どんな人にも、居場所がある――海辺の小さな食堂の物語。
葉山の海辺にある小さな料理店〈潮風キッチン〉。地元でとれる新鮮な魚と野菜を使った料理が評判だ。今日も18歳の海果が腕を振るう。だが、ここまでの道のりは波瀾万丈だった。5カ月前、突然母が家を出て、300万円の借金が判明。のんびり屋の海果も途方に暮れていた。しかし、妙にませた中学生・愛との出会いが、すべてを変えていく……自分の居場所を見失った人々が新たな一歩を踏み出す姿を描く、温かな感動の物語。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322101000231/
【2】潮風メニュー(角川文庫)
発売日:2022年09月21日
陽だまりのような小さな食堂。一緒なら、きっとうまくいく。
とれたての魚介類と、地元の有機野菜を使った料理が評判を呼び、海果の店は軌道に乗りはじめた。わけあって一人暮らしの 13 歳の愛に加え、迷子のサバトラの子猫も海果の家で暮らすことに。しかし、この店ごと買い取りたいという人が現れて――潮風の中で始まる恋と友情、そして新しい夢。葉山の海辺にある小さな料理店を舞台に、自分の居場所を見失った人々が、心を癒していく姿を温かく描くシリーズ。爽やかな感動の物語。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322203001808/
【3】潮風テーブル(角川文庫)
発売日:2023年09月22日
守りたい居場所が、ここにある――。
海果は、この夏最大のピンチを迎えていた。台風で家が大きな被害を受けた上、近所にパスタのチェーン店ができたのだ。端物の魚介類や、地元産の形が不揃いの野菜を使って原価を抑えても安さで負ける。落ち込む海果だが、相棒・愛の機転で新しい看板メニューが誕生。やがて、2軒の店をめぐる事態は思わぬ展開に……。葉山の海辺にある料理店を舞台に、素朴で実直な海果を取り巻く人間模様を描く。潮風が吹き抜ける感動の物語。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322302000990/
著者紹介
喜多嶋隆(きたじま たかし)
5月10日東京生まれ。コピーライター、CFディレクターを経て、第36回小説現代新人賞を受賞し作家に。スピード感溢れる映像的な文体で、リリカルな物語を描き、多くの熱烈なファンを獲得している。近作は『地図を捨てた彼女たち』『みんな孤独だけど』『かもめ達のホテル』『恋を、29粒』『Missハーバー・マスター』(すべて角川文庫)、『海よ、やすらかに』(株式会社KADOKAWA)など。湘南・葉山に居を構え執筆と趣味の海釣りに励む。