作家・赤川次郎が手掛ける人気時代小説「鼠」シリーズ。
2023年9月、最新作『鼠、十手を預かる』がついに文庫化しました!
どこから読んでも楽しめる作品ですが、だからこそ「どの順番で読むか迷ってしまう」という方もいるはず。
そこで本記事では、「鼠」シリーズを全作まとめてご紹介します!
痛快なストーリーは、一度味わったらやみつきになること間違いなし!
江戸の人情と、義賊「鼠」の活躍に心躍る読書時間をお楽しみください。
赤川次郎「鼠」シリーズ全作品紹介(2023年最新版)
「鼠」シリーズは1作目『鼠、江戸を疾る』から最新作『鼠、十手を預かる』まで、計12作が刊行されています。
昼は甘酒屋、夜は天下の大泥棒――町人の味方「鼠小僧次郎吉」が、妹で小太刀の達人・小袖とともに、江戸の町の様々な事件を解決するシリーズです。
●【1】鼠、江戸を疾る(2009年12月 角川文庫)
●【2】鼠、闇に跳ぶ(2012年6月 角川文庫)
●【3】鼠、影を断つ(2012年8月 角川文庫)
●【4】鼠、夜に賭ける(2012年10月 角川文庫)
●【5】鼠、剣を磨く(2012年12月 角川文庫)
●【6】鼠、危地に立つ(2013年12月 角川文庫)
●【7】鼠、狸囃子に踊る(2014年3月 角川文庫)
●【8】鼠、滝に打たれる(2016年3月 角川文庫)
●【9】鼠、地獄を巡る(2018年12月 角川文庫)
●【10】鼠、嘘つきは役人の始まり(2019年12月 角川文庫)
●【11】鼠、恋路の闇を照らす(2020年12月 角川文庫)
●【12】鼠、十手を預かる(2023年9月 角川文庫)
登場人物
次郎吉(じろきち)
「表」の顔は、<甘酒屋次郎吉>と呼ばれる遊び人。しかしその「裏」の顔は、江戸で評判の<鼠>。いなせで気っ風のいい江戸っ子気質で、庶民の窮状を見過ごすことができない。
小袖(こそで)
次郎吉の妹。兄思いのしっかり者で、気立てのいい娘だが、実は小太刀の達人でもある。<鼠>である兄を助け、事件解決に一役買うこともしばしば。男勝りな性格。
シリーズ一覧
【1】鼠、江戸を疾る(角川文庫)
発売日:2009年12月25日
町人の味方、「鼠小僧次郎吉」参上!
江戸の町で噂の盗賊、「鼠」。その正体は、「甘酒屋次郎吉」として知られる遊び人。妹で小太刀の達人・小袖とともに、次郎吉は江戸の町の様々な事件を解決する。江戸庶民の心模様を細やかに描いた時代小説。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/200902000472/
【2】鼠、闇に跳ぶ(角川文庫)
発売日:2012年06月22日
江戸っ子は、曲がったことを見て見ぬふりなんかできませんや!
江戸の宵闇、屋根から屋根へ風のように跳ぶ、その名も盗賊・鼠小僧。しかし昼の顔は〈甘酒屋の次郎吉〉と呼ばれる遊び人。小太刀の達人・妹の小袖とともに、江戸の正義を守って大活躍する熱血時代小説。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/201112000439/
【3】鼠、影を断つ(角川文庫)
発売日:2012年08月25日
鼠小僧次郎吉と妹・小袖の活躍を描く、痛快時代小説シリーズ第3弾!
母と幼い娘が住む家が火事で焼けた。原因は不明。さらに母子の周辺に見え隠れする怪しい人物たち。何かあると感じた矢先、また火事が起こり――。鼠小僧次郎吉が、妹で小太刀の達人・小袖と共に事件を解く!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/201112000441/
【4】鼠、夜に賭ける(角川文庫)
発売日:2012年10月25日
一筋縄ではいかない人の世のもつれを、今宵も〈鼠〉が解く!
〈鼠〉こと次郎吉の家に大工の辰吉が怒鳴り込んできた。自分の留守中に女房のお里が身ごもり、その父親は次郎吉だというのだ! 失踪したお里を捜すうち、意外な裏が見え始めてきた――。シリーズ第4弾!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/201112000442/
【5】鼠、剣を磨く(角川文庫)
発売日:2012年12月25日
早まっちゃいけねぇ。生きてリゃ何とでもなる――。人情厚い鼠小僧が動く!
縁日で行きずりの男の子に「おっかさんだよ!」と取りすがって泣く女。錯乱した女か――と誰もが素通りする中、次郎吉の妹・小袖は女の命を狙う浪人を見逃さなかった。女の素性は? 「鼠」シリーズ第5弾!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/321208000022/
【6】鼠、危地に立つ(角川文庫)
発売日:2013年12月25日
人情厚く、気風のよい江戸っ子次郎吉が、市井の事件を解決!
ちょいとドジを踏んでしまい、捕手に追いかけられてしまった鼠小僧の次郎吉。追っ手を撒くために入った家には、母と娘の死体があった。この親子に何があったのか気になった次郎吉は、調べる事に……。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/321302000022/
【7】鼠、狸囃子に踊る(角川文庫)
発売日:2014年03月25日
鼠、今宵も江戸の町をお騒がせ。
女医の千草の手伝いで、一人でお使いに出かけたお国。帰り道に耳にしたのは、お囃子の音色。フラフラと音が鳴る方へ覗きに行ったはいいが、人っ子一人、見当たらない。次郎吉も話半分に聞いていたが……。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/321302000023/
【8】鼠、滝に打たれる(角川文庫)
発売日:2016年03月25日
次郎吉、胸に秘めた想いは届くのか……。
「縁談があったの」「お前に?」「違うわよ!千草さんによ」鼠小僧次郎吉の妹、小袖がもたらした報せは、微妙な関係にある女医・千草と、さる大名の子息との縁談で…。恋、謎、剣劇―胸躍る物語の千両箱が今開く!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/321510000086/
【9】鼠、地獄を巡る(角川文庫)
発売日:2018年12月22日
江戸一番の義賊・次郎吉が帰ってきた!
昼は甘酒屋、夜は天下の大泥棒という二つの顔を持つ鼠小僧・次郎吉。
たまには羽を伸ばそうと、妹の小袖と色とりどりの温泉を回る
〈地獄巡り〉が売りの湯治場を訪れたのに、
江戸で人気の歌舞伎役者に凄腕のスリも現れ、旅籠は何やら騒がしい。
しまいには女湯で侍が刺し殺される事件に遭遇する。
どうやらその侍はある女の影を追っていたようなのだが……。
旅先でも困っている人は放っておけない、痛快時代小説シリーズ第9弾!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/321802000395/
【10】鼠、嘘つきは役人の始まり(角川文庫)
発売日:2019年12月24日
うかうか盗みもしちゃいられねえ!鼠小僧次郎吉が出会った奇妙な事件たち。
江戸一番の人気者は、大泥棒“鼠”か、はたまた与力”鬼万”か。巷で話題、奉行所の名与力、”鬼の万治郎”。しかしその正体は、盗人よりもなお悪い!? 謎と活劇に胸躍る”鼠”シリーズ第10弾。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/321902000557/
【11】鼠、恋路の闇を照らす(角川文庫)
発売日:2020年12月24日
うかうか「盗み」もしちゃいられねえ! 恋の指南もお任せあれ!?
恋する男女の駆け込み寺は、江戸を騒がす大泥棒だった!? 昼は遊び人の次郎吉、夜は義賊の“鼠”。懸命に生きる町人の幸せを守るため、今宵も江戸を駆け巡る。活劇と人情に胸震わす、シリーズ第11弾。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322002000923/
【12】鼠、十手を預かる(角川文庫)
発売日:2023年09月22日
昼は甘酒屋、夜は天下の大泥棒。赤川次郎が贈る人情時代劇シリーズ第12弾
ある夜、人助けの帰り道で捕物に遭遇した鼠小僧・次郎吉。犯人は無事捕まるも、目明しの一人が怪我を負い動けなくなってしまう。彼の代わりになぜか十手を預かることになった次郎吉のもとに、廓通いの同心の噂が飛び込んできた。さらに遊郭で客が何者かに襲われる流血事件が発生。被害者が噂の同心と知った次郎吉は、慣れない十手を握り、妹の小袖と事件の真相を追うが……(「鼠、十手を預かる」)。
表題作を含む短編6作を収録。大人気の痛快時代劇シリーズ、第12弾!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322303000869/
著者紹介
赤川 次郎(あかがわ・じろう)
1948年、福岡県生まれ。76年『幽霊列車』でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。以後続々とベストセラーを刊行。「三毛猫ホームズ」シリーズ、『死者の学園祭』『セーラー服と機関銃』『ふたり』『鼠、江戸を疾る』他、著書多数。2006年、日本ミステリー文学大賞、16年、『東京零年』で第50回吉川英治文学賞を受賞。