年間約300点の小説作品を刊行する角川文庫。新刊はもちろん自信を持っておすすめしたい作品ばかり! でも、過去に刊行されたものの中にも、魅力的な作品がたくさんあります。
そこで始動したのが「角川文庫仕掛け販売プロジェクト」。営業メンバーが本気で「おもしろい!」「推したい!」と思う作品を持ち寄り、「この魅力をもっと多くの読者に伝えるには、一体どうすればよいのだろう?」と試行錯誤するプロジェクトです。
今回はそんな「角川文庫仕掛け販売プロジェクト」の裏側を大公開! 2023年9月より展開中の2作品をご紹介します。
角川文庫仕掛け販売プロジェクトの裏側に迫る!【2023年9月】
仕掛け販売タイトルをご紹介!
2023年9月より展開中の2作品について、営業担当のコメントと共にご紹介します。
「仕掛け販売」の心得については2023年6月に公開したこちらの記事でたっぷり語っていますので、ぜひあわせてご覧ください! ⇒ https://kadobun.jp/feature/readings/entry-60462.html
恩田陸『ユージニア』(角川文庫刊)
あの夏、白い百日紅の記憶。死の使いは、静かに街を滅ぼした。旧家で起きた、大量毒殺事件。未解決となったあの事件、真相はいったいどこにあったのだろうか。数々の証言で浮かび上がる、犯人の像は――。
(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
<営業担当より>
恩田陸さんの代表作の一つ、『ユージニア』! 実は過去にも何度も帯替えして仕掛けているのですが、今回も「やっぱり魅力的な作品だよね」という思いのもと、改めて仕掛けタイトルに選定しました。昨年2022年にドイツ犯罪小説賞<国際部門>と、ドイツクライムノベルランキング1位を受賞したという話題性もあり、今一度手に取って欲しい作品です!
遊び心のある帯・パネルで興味を持ってもらおうという意図から、怪文書らしさのある帯と週刊誌広告風のパネルを作成! 本作はとある事件を軸に話が展開していくのですが、帯・パネルからもその事件のセンセーショナルさを感じていただけるのではないでしょうか。POPはパネルよりもサイズが小さいことを考慮しつつ、賞関連の情報をまとめました。POPに記載の通り、まさに「国境を越えて称賛の声が続々」届いている本作、ぜひお楽しみください!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/200711000367/
沢木冬吾『約束の森』(角川文庫刊)
妻を亡くした元刑事の奥野は、かつての上司から指示を受け北の僻地にある別荘の管理人を務めることになる。やがて明らかになる謎の“組織”の存在。一度は死んだ男が、愛犬マクナイトと共に再び立ち上がる。
(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
<営業担当より>
『約束の森』の文庫発売は2014年7月と約9年前になります。書店員の皆様からの熱いコメントを多くいただき、仕掛け販売としては10万部・15万部を超え大ヒットを記録した作品です。
当時は入社前でしたが、まさにその大展開を店頭で見て、手に取り大変面白い作品に感激をしたことを覚えています。今度は私が届ける番だと思い、今回の仕掛け書名に選びました。
帯では、ページの厚さと中身の人間ドラマの熱さをかけあわせた言葉と、個性豊かな登場人物たちを入れたデザインとしました! 一気読み必至の徹夜本です。まだ読んでいない方に手に取って貰えることを願っています!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/321402000194/
※オビ・拡材の展開状況は書店により異なります。