KADOKAWA Group
menu
menu

特集

【ブックガイド】8月が来るたびに 今こそ読みたい、戦争と人生についての物語6選

戦争は、戦闘シーンのことじゃない。
フィクションの周辺にいる者として、ときどき思い出さないといけないことである気がしています。

戦争は、同じ時代に居合わせた者たちの人生の一部であり、時に人生を歪めたり、突然終わらせたりもする。たとえ戦火の及ばない土地でも、時代でも、逃れられない力ですべてを変えてしまう――。
そんな絶望と、続いてゆく人生のその先に、もしかしたらあるかもしれない、ひとすじの希望を描いた小説群です。

8月が来るたびに
今こそ読みたい、戦争と人生についての物語6選

鈴木光司『鋼鉄の叫び』(角川文庫)



男はなぜ“日本”を捨てたのか!?

自らの意志で特攻攻撃から生還した元特攻隊隊員……テレビプロデューサーの雪島忠信は、その男の行方を追い始めるが……!? 時代に翻弄される人間の価値観の本質を描いた、本格ヒューマン・ミステリー!

(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321302000006/

角野栄子『トンネルの森 1945』(角川文庫)



『魔女の宅急便』の著者が、自身の戦争体験から描いた9歳の少女の物語。

太平洋戦争さなか、幼くして母を亡くしたイコは父の再婚相手になじめぬまま、生まれたばかりの弟と三人で小さな村に疎開することに。家のそばにある暗く大きな森がトンネルのようで怖くてたまらなかった。同級生たちはあの森に脱走兵が逃げ込み自殺したのだ、と噂をしていた。ある夜、森の奥からハーモニカの細い音色が流れてくる。数日後、沼で失くしたイコの下駄が森の出口に置かれていた。「あり・が・とう」イコはちいさく呟いた。戦争は激化し、東京大空襲で半死半生の父が見つかる。不安に押しつぶされそうになったイコは森に入る。「兵隊さーん」そこでイコが目にしたものは……。

(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322302000135/

太田 愛『天上の葦 上』(角川文庫)



生放送に映った不審死と公安警察官失踪の真相とは?

白昼、老人が渋谷のスクランブル交差点で何もない空を指さして絶命した。正光秀雄96歳。死の間際、正光はあの空に何を見ていたのか。それを突き止めれば一千万円の報酬を支払う。興信所を営む鑓水と修司のもとに不可解な依頼が舞い込む。そして老人が死んだ同じ日、ひとりの公安警察官が忽然と姿を消した。その捜索を極秘裏に命じられる停職中の刑事・相馬。廃屋に残された夥しい血痕、老人のポケットから見つかった大手テレビ局社長の名刺、遠い過去から届いた一枚の葉書、そして闇の中の孔雀……。二つの事件がひとつに結ばれた先には、社会を一変させる犯罪が仕組まれていた!?

(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321903000364/

木内昇『かたばみ』(KADOKAWA)



「家族に挫折したら、どうすればいいんですか?」

太平洋戦争直前、故郷の岐阜から上京し、日本女子体育専門学校で槍投げ選手として活躍していた山岡悌子は、肩を壊したのをきっかけに引退し、国民学校の代用教員となった。西東京の小金井で教師生活を始めた悌子は、幼馴染みで早稲田大学野球部のエース神代清一と結婚するつもりでいたが、恋に破れ、下宿先の家族に見守られながら生徒と向き合っていく。やがて、女性の生き方もままならない戦後の混乱と高度成長期の中、よんどころない事情で家族を持った悌子の行く末は……。

(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322110000639/

灰谷健次郎『太陽の子』(角川文庫)



戦争が終わったあとも続く、人生と家族の物語。

ふうちゃんが六年生になった頃、お父さんが心の病気にかかった。お父さんの病気は、どうやら沖縄と戦争に原因があるらしい。なぜ、お父さんの心の中だけ戦争は続くのだろう? 

(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/199999352010/

熊谷達也『群青に沈め』(角川文庫)



かっこ悪い死にかただけはしたくない--そう、思っていた。

昭和19年、潜水特攻隊伏龍に志願した少年を待っていたのは、予想を超えた戦時の「日常」だった。上官のイジメに怒り、ライスカレーをむさぼり、友人の溺死に涙する――戦時下の青春を描く新世代の戦争文学。

(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら  ⇒  https://www.kadokawa.co.jp/product/201011000073/

こちらの記事もおすすめ!

いま、壊れかけているのかもしれない世界で 読むべき7つの物語


https://kadobun.jp/feature/book_concierge/entry-114990.html

いま、時を超えた挑戦がはじまる! 過去からの謎ミステリ6選


https://kadobun.jp/feature/book_concierge/entry-106074.html

杉江松恋選 作家たちが挑んだ昭和の闇――社会と人間の罪を描いた5冊


https://kadobun.jp/feature/book_concierge/entry-117321.html


MAGAZINES

小説 野性時代

最新号
2025年8月号

7月25日 発売

ダ・ヴィンチ

最新号
2025年9月号

8月6日 発売

怪と幽

最新号
Vol.019

4月28日 発売

ランキング

書籍週間ランキング

1

天国での暮らしはどうですか

著者 中山有香里

2

マダムたちのルームシェア5

著者 sekokoseko

3

バンクハザードにようこそ

著者 中山七里

4

意外と知らない鳥の生活

著者 piro piro piccolo

5

かみさまキツネとサラリーマン

著者 ヤシン

6

うちらはマブダチseason3 大人になってもマブダチって最強やん!編

著者 やまもとりえ

2025年8月4日 - 2025年8月10日 紀伊國屋書店調べ

もっとみる

アクセスランキング

TOP