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【ブックガイド】ダメ人間が踊り、青春は暴走する 筋肉少女帯と大槻ケンヂの8選
個人的な話をしよう。
きみが筋肉少女帯に出会ったのはいつごろだったか。
わたしは『日本印度化計画』だった。
異様なまでの熱量で歌い上げられる言葉に、テレビの前で動けなくなった。
田舎の子どもにライブに行くという選択肢はなかった。
ただ、誰にもその大切さはわかってもらえないと勝手に思って、
ぐっと胃の奥の奥に仕舞いながら、小説やエッセイを読みふけった。
でも、あるとき、ふとカラオケで歌ってみた
『香菜、頭をよくしてあげよう』で、みんなで大合唱になったのだ。
わたしたちは、みな、香菜だった。
「香菜、生きることに、君が怯えぬように」
寄る辺ないまま生きるしかないわたしたちに、
唯一無二の言葉で寄り添ってくれる、オーケン。
オーケンがいるいまに生きていてよかった、
そう思うすべてのわたしたちのための『小説集 筋肉少女帯小説化計画』、できました!
ダメ人間が踊り、青春は暴走する
筋肉少女帯と大槻ケンヂの8選
大槻ケンヂ/空木春宵/柴田勝家/ 滝本竜彦/辻村深月/和嶋慎治『小説集 筋肉少女帯小説化計画』(KADOKAWA)
驚異の小説集爆誕! 楽曲と小説が奏でる、めくるめく筋肉少女帯の世界
筋肉少女帯の無二の世界観が小説に! 大槻ケンヂ、辻村深月らが描く、楽曲と小説が交差する物語。
(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322411000636/
大槻ケンヂ『グミ・チョコレート・パイン グミ篇』(角川文庫)
すべての若きボンクラ野郎に捧ぐ! 青春巨編第一章
五千四百七十八回。これは大橋賢三が生まれてから十七年間の間に行ったある行為の数である。あふれる性欲、コンプレックス、そして純愛との間で揺れる”愛と青春の旅立ち”。青春大河小説の決定版!
(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/199999184707/
大槻ケンヂ『ロッキン・ホース・バレリーナ』(角川文庫)電子版
十八歳で夏でバカだった……。
その頃の耕助ときたらこの世界の仕組みの何一つ知らなかった。そんな耕助がボーカルを務めるパンクバンドが、初めての全国ツアーに出かけ、ゴスロリ娘を拾った!? 大興奮ロードノベル。
(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/301301000331/
大槻ケンヂ『くるぐる使い』(角川文庫)電子版
せつなさが爆発する超常短編集。
神がかりな力を持ったがために大道芸をやらされる少女の悲しい恋。表題作をはじめ、青春の残酷さと超常現象の真実、現実のそばにある非日常の彼方に見える現代のリアルを描いた傑作短編集。
(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/200399008538/
大槻ケンヂ『ステーシーズ 少女再殺全談』(角川文庫)
鬼才・大槻ケンヂの才能の原点。稀代の名作完全版で登場!
少女たちが突然人間を襲う屍体となる「ステーシー化現象」が蔓延。一方、東洋の限られた地域で数十体の畸形児が生まれ、その多くはステーシー化し再殺されたのだが……新たに番外編を収録した完全版。
(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/200611000274/
大槻ケンヂ『サブカルで食う 就職せず好きなことだけやって生きていく方法』(角川文庫)
サブカルで食うために必要なものは・・・実家?
「ロックバンドにアニソンシンガー、作詞、小説に、コラムニスト、テレビタレント、ラジオパーソナリティ、トークイベント、映画原作、舞台原作、映画出演、その他……好きなことだけをやって何とかかんとか食ってきた46年間でした。」と本文の冒頭で綴る大槻ケンヂ氏。小学生のころからの自分を振り返りつつ、サブカルチャーとの出会いからを丁寧に綴った本書。巻末に収録した、本や音楽、映画情報など、サブカルチャーの歴史が分かる貴重なデータでもある。
(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321706000456/
大槻ケンヂ『いつか春の日のどっかの町へ』(角川文庫)
オーケン40歳にしてギターに挑戦。 笑えて泣ける、私小説。
40歳になった年、8年間活動を休止していた筋肉少女帯が再結成。その後、フジロックやロックインジャパンフェスティバル、アニメロサマーライブにも参戦し、音楽活動では人生何度目かのピークを過ごしながら、心の中には常に「アウェイ感」がつきまとう。このままでようのだろうか、この先どうしたらよいのだろうか。これまでの人生でやり残したことはないのか。それが見つかるのだろうか―ー思い悩んだ挙げ句、楽器店でギターを購入した大槻ケンヂの挫折と挑戦と成長の日々。
「有限の人生の中で、でもどこからでもいつからでも人は新しいことを始めることがきっとできるのだと思うし、そう思った方が楽しいよ、という、おせっかいです」Byオーケン
(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321611000173/
大槻ケンヂ『人として軸がブレている』(角川文庫)
不惑をこえてますますブレブレ!
「人として軸がブレている」と自ら胸をはって大きな声で公言する、オーケンならではの眼差しから紡がれる珠玉の爆笑のほほんエッセイ48編! 人として軸がブレている。でもいいんじゃん?
(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321304000178/
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